良かったよかったって褒めてるばかりでは
身に成らない。
いつもそう思う。

甘やかしてしまうのは悪いこと。
そうも思う。
きっと両親が神経はりつめて教育した結果なのだと思う。
それを続けてたら弟はあんな風にならなかったと思うけど。

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わたしは常に君を甘やかしてしまう。
でも肯定ばかりはしたくない。
だって周りが君を肯定するじゃないの。
良かったときも悪かったときも、
悪かったことが自分でわかっているときも、
周りがいつも肯定する。
それじゃ駄目になってしまう。

それを身を以て知っているわたしは
あえて君を否定する。
もちろん悪かったときだけね。
そうでもしないとわたしは周りと同化してしまうのだ。
「頑張ってた」なんて褒め言葉じゃないと思ってる。
君の世界には気迫と、技術と、魂が必要。
わかってるからあえて否定する。

でもやっぱり君も時折は癇に障る事もあるらしい。
昨日もちょっとむっとさせてしまった。
でもわたしは否定をやめたくない。
だって、これも一種の甘やかしだから。
【観察】
頭のなかに泡が飛ぶ
知りたいのは彼の心理
彼を形成するに至った分子をかき集めて
ひとつ残らず見てみたい

他人はそれを恋ではないという
興味、観察、憧憬の類いと

それでも良いから 歪んだ観察者
屋根裏で 天井で 押し入れで
潜んだ一挙手一投足まで
舐め尽くして堪えたい

指の痺れがはじけてる
知りたいのは彼の真理
彼の悲しみを創った弱点をつついて怒らせて
ひとつ残らず見てみたい

他人はそれを卑怯だという
嫉妬、悪意、憧憬の類いと

それでも良いのさ 歪んだ観察者
屋根裏で 天井で 押し入れで
鎖骨に潜む小さな傷まで
見尽くして絶えたい

他人はそれを変態という
興味、観察、憧憬の類いと

それでも良いのが 歪んだ愛情さ
君が怒っていないと良いのだけど

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【雨咲く蕾】
窓にのこる
雨濡れた恋人寄り添う跡
どうしようもなく幸せな濁り
不潔に見えて目を逸す

恋はひしめく切り花
期限は決まっていた
咲いたままを把持することなど
できやしなかった
嗚呼、枯れてしまうなら お好きにどうぞ

白く煙る
季節の変わり目には傘が咲く
どうしようもない身体の濁り
不潔に思えて唾を吐く

恋は秘めたる押し花
重石を載せたまま
美しさを把持することなど
できやしないのに
嗚呼、脆く崩れる花弁 捨ててしまって

終わったことなど責めないで
期限は解っていた
もう一度蕾むことなど
絶対にないのだから
嗚呼、枯れてしまうから お好きにどうぞ

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【堕落論】
瞬きひとつでめまぐるしく
それぞれの道に走っている
光など見ないで すぐ堕ちていく

膝の上のぬくもり これが理想だったの
白と黒が混じる境をじっと見つめながら
したり顔しないために小さな誓いをたてた

季節は結晶のように
それぞれの形をつくって
溶けて流れて また繰り返す

膝の上のぬくもり これが心だったの
破裂しそうな心臓の音をじっと聴きながら
この愛すべき気持ちを君に伝えようとした

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【希望の朝、嫌悪の夜】
自己反省 自己嫌悪
繰り返し また繰り返し
続いていくものです

学習しても しなくても
できても またできなくても
また朝はくるのです

通りかけた道路の色は赤
小鳥の群れに感情移入
待ちきれないで飛び出しそう

自己反省 自己嫌悪
夜になると また繰り返し
続いていくものです
 
頬を転がる粒は透明
踊る暗闇に感情移入
夢のなかにひらひら落ちる

学習しても しなくても
できても またできなくても
また夜もくるのです

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そう、それは威嚇ともいう。
「わたしのモノだから触らないで」という無言のプレッシャー。
女同士でしかわからない信号。警告。戦闘。

ケース1:
女「写真とってもらえますか?」
彼「いいよー」
マ「あ、撮りましょうか(にっこり)」

ケース2:
女「あ、マレさんですか?わたし◎◎です~」
マ「あらまぁ、いつもお世話になっております!」
この場合の締めはいつも「今後ともよろしくお願い致します(にっこり)」


「宅の主人が…」「わたしの彼が…」なんて絶対口に出さない。
口に出す時点でそれは自信がない威嚇になってしまう。
だからわたしはにっこりと笑う。それだけで十分。



いつも彼は言う
「マレは優しくて気が利く子だ」

わたしが焦燥感にとらわれて
悶々とぐるぐるとしてるところなんて
彼にはきっと想像もつかないのだろう。
ははは、傑作。
わたしの静かな威嚇に気付かない馬鹿な彼が
愛おしすぎてどうしようもない。

どうせ人間なんて存在は無に帰すのに
なぜその経過をあがいてしまうのかしらね。
最期にはどうせ一人だって解っているから
経過は常に誰かといたいのかもね。
でも絶対口には出さない。
にっこりと笑えば、それで充分。