スピーカー修理日記 -127ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

本日も普通にJBL LE8Tのエッジ交換をしていたら、修理中違和感が・・・。

開けてみると、下記の写真のようにボイスコイルが解け、バラける寸前!

le8tb1 LE8Tボイスコイル

急遽、ボイスコイル修正後、エッジ交換をやり直り。
でも当社では、このような場合でも修理代の追加は無いんです。修理はエッジ交換ということでお受けするのですが、考え方としてはスピーカーのオーバーホールとしてお受けするんです。

これは師匠のS氏の考えで、海外の高級スピーカーだから修理代が高くて・・・。というのではなく、海外のものであっても、国産の安いスピーカーであっても、例えば38cmのスピーカーであれば作業も同じなので修理代も同じ。海外のスピーカー修理ではメーカー修理が高い為、当社では半値以下で修理も出来るのです。逆に国産の安いスピーカーにとっては、当社の修理代でも高く感じるのかも知れません。

今日も重症のユニットが届いた。

コーンが全く動かない状態、コイルは切れていないようなのでボイスコイルをマグネットが挟んでいるようだ。開けてみると下記のようにマグネットずれでボイスコイルを傷めていた。

brax01 brax02

ここは接着剤で着いていたはずだが、開けた後触って見ると何かオイルのようなヌルっとした感覚があり、接着剤の効きが悪いようであった。これにより衝撃が加わればマグネットがずれてしまうのだ。

始めて見たユニットだが、なかなかしっかり作られたもので修理後はとても綺麗であった。

brax03

今回のようなマグネットのズレもユニットによっては、とても多いんですよ。

例えば、某○マハのNS-1000のウーハーなど、ヤフオクでも「コーン紙が動きませんのでジャンク!」などよく見かけますが、このユニットはマグネットの接着面に錆が増え、マグネットのすき間に錆が膨れ上がり、ちょっとしたショックでもマグネットがヅレてしまうのです。
修理依頼があった場合、マグネットのズレが疑わしいユニットは、お客さんの方で発送前に接着剤でマグネット接着を補強してから送ってもらうのですが、時に届いてみたら、輸送のショックでヅレてたってこともあるんですよ。

いつものようにJBLの15インチのエッジ交換♪ってやってたら、っん?どこをどうやっても擦ってる、なんでだろう~♪って、よ~く見ると、あれあれ??ダンパーの接着剤が1/3くらい着いていない。それもそうだけど、ちゃんとセンターに収まっていれば擦らないはずなんですが。コーンから伸びたリード線もなんかロン毛??

こんな修理始めて見ました。

2215b JBL 2215B

これは以前どこかの会社でコーン交換されたもので、かなりいい加減な修理をされたようです。エッジがボロボロでうちへ修理に来たということは、この客さんは今までこれで鳴らしていたみたいです。結構あるんですよ、リコーンされたユニットでセンターがヅレてる物!ダンパーが着いていないものはそんなにないですけど・・・。こうやって見ると悲惨なスピーカーって多いですねぇ~。もちろんこのユニットはいったんダンパーから外し接着しなおし、エッジ交換し、長すぎるリード線もカットしちゃんとリペアしました。

type0 LOWTHER PM6

以前、先週修理に来た、PM6の修理後、特性表比較です。このままではわかり辛いので、下記の3枚のデータでご覧下さい。

type1 初期物
type2 中期物(勝手に中期と思っている!)

type3 後期物
中期と後期ではフレームの雰囲気が良く似ているが下記の写真のようにアップで比べてみると工作精度がまるで違う。また、写真でもわかるように中期物は初期物と同じくコーンの淵が水平に折れ曲がっている。

pm623 (左が中期、右が後期)

そして左の中期物だけにエッジの押さえのリングがあり、仕上がりがいっそう良くなっている。でも、よく考えると、中期にこれだけの物を造っておきながら、何で後期にお世辞にも美しいとは言えない造りの後期方になったのか??。

それとも勝手に中期と思っているが、実はこのユニットは後期物製作のための試作だったりしないのか?そうであれば、今までにお目にかかった事が無いのもうなづける。

本当のところはどうなのでしょう???

pm62

せっかく美しいのでもう少し写真を写してみました。

22313500 JBL 4344のウーハーは2235Hのはずなのですが、この方のユニットは片方が2231Hだったのです。持ち主の良くわかっていないのだと思うのですが、上記の写真のように正面からの見た目は、全く同じようなのですが下記の写真のようにダンパーが違うのです。

22313501

左が2235H  右が2231H

これによりfoを測定してみると・・・。

2231H fo = 16hz

2235H fo = 18hz

と明らかに違うのです。

最近リコーンされたものは、2231であっても2235のコーン及びダンパーが付いているものがありますが、やはり左右は同じでないとねぇ~。

今回は最終的に2231Hのfo16hzを18hzに調整して左右を揃える事にしました。

もともと4343のウーハーである2231は、改良され4344のウーハーである2235になったのですが、そのままのBOXでは、低音が出なくなった為、4344ではBOXを大きくすることで低音を出るようにしたという事です。

rcalcia01 RCA LC-1A MI-11411-A
このユニットはエッジに亀裂がある為補修ということで修理に来たのですが・・・、よ~く見るとリブの接着部分が着いていない!

よくよく見ると7個中、7個全てがコーンの外側30%くらいにあるはずの接着剤が入っていないんです。これは新品当時からこの状態なのでしょう。・・・なんていい加減なぁ~。

rcacl1a02 指で押してみると・・・。バクバク!

もちろんもう片方のユニットは100%接着されています。持ち主が可愛そうで、・・・エッジを補修するついでにリブも接着しておきました。

このユニットも名機で日本のメーカーもコピーしている会社があったのですが、オリジナルがこんな仕事じゃ困りものです。

そういえば過去にもJBLのユニットでコーンがストロークしないと修理に来たのですが、開けてみるとセンターキャップの接着剤がボイスコイルの内側まで流れて固まり・・・。これも最初からでしょう、設計が良くても組み立てる人はいい加減かも?

あなたのスピーカーは大丈夫???

ar3a2
修理到着当時は、写真のようにボロボロで使用不能の状態でしたが、本日復活!!
下記のように綺麗にエッジも装着し・・・、何とかなるもんですねぇ~。

ar3a01
私が始めてこのユニットに出会ったのは8年前、大阪の日本橋でエッジも箱もボロボロでガラクタのように見えたのですが、師匠が購入しエッジ交換したところ。ビックリするほど鳴るではないですか。見かけじゃないですね。
普通コーンが動かない、上記の写真のようにボイスコイルのもげたようなスピーカーはゴミだと思うのですが、あの音を知っていれば、このAR3aに関しては修理する価値があると思います。

ar3adat
Acoustic Research AR3a
ご参考までに本日、修理後のAR3aのFFTの測定表を添付します。

ja0518 YAMAHA JA-0518(NS-10Mのツィーター)
今日は、このユニットに磁性流体を注入する実験をしてみました。FFTの測定結果は以下に・・・。
hika00
(緑と青がノーマルの波形。赤とピンクが磁性流体入り)

波形が重なり合ってわかりにくいので下のグラフのようにクローズアップし、波形を分けてみました。

hikaku
磁性流体を注入することで、ノイズが減ったことがわかると思います。

他にも耐入力もアップするなど、おおいに意味があると思います。

最近のカーオーディオのツィーターには入っている製品もあります。
TANNOYのバッキンガムのウーハーにも入っていました。

今回のユニットはソフトドームなので上記のような結果でしたが、メタルになるともっと大きな違いが出ます。お楽しみに・・・

昨日のLOWTHERについては後日・・・

pm6n01 pm6n02
今までいくつもPM6は修理にきたけど、このユニットは始めて見るタイプ。とりあえず、修理にはかかっていないが、状態を確認。エッジはウレタンなのでボロボロ、ダンパーはゴム製なので問題ない。
何が違うって、フレームが樹脂でできている、そして樹脂製のリングでエッジを押さえている。
よく修理に来るPM6は初期物(四角いフレームをし上の右の写真と同じようにコーンの先端が水平に折れ曲がっているのが特徴)と後期物(下記の写真ではわかりにくいが、コーンの先端は折れ曲がっていない)・・・コーンの形状は前期物、フレームの形状は後期物。よって中期の物で日本には殆ど入っていない物と推測される。
pm601 pm602
後期のPM6もあったので比べてみると、やはりフレームはアルミサンドキャストでエッジの押さえのリングなどは無い。ダンパーはもともとウレタンで、このユニットに関してはタコ糸ダンパー??に交換されていた。
どちらのユニットもこれから修理なので特性など違いがあればまた報告します。


・・・blog書き込み中に、初期物のPM6が修理に来ました。

・・・続きは、また明日。

ar3a1 このAR3aのウーハー左右のユニットどちらもヘン!

片方は指でかたむけて見ると・・・(左上の写真)、もう片方はコーンが飛び出したまま全く動かない。


これは・・・、無理かも!


ar3a2 開けてびっくり!

これは悲惨です。左右のユニット共、こんな感じでした。

典型的アンプの故障による事故ですね、せっかくの名機もこれじゃダイナシ!


思ったほどひどくなかったので、今では首もつながり・・・じゃなくて、ボイスコイルもコーンにつながり後はエッジの交換待ちです。 ほっ!