幼稚園のSくん。
今好きな歌をピアノで練習したいということで
来週までに楽譜を用意させてもらうことになったのですが、
すぐ弾いてみたそうなので、冒頭の部分だけ五線紙に
楽譜を書いてあげることにしました。


書いてる間、さっきやった曲を弾く練習をしてもらおうと思ったのですが、

Sくん 「Sくん書く!」

そこで私が書くのと同じ五線紙と鉛筆を渡して、机に二人並んで
私は楽譜を書き始めました。

音楽ドリルではまだ全音符を書けるようになったところで
Sくんどうするかな、と気にしながら楽譜を書いていたのですが・・

Sくん 「へんになっちゃったshun...*

と悲しそうな声がして見てみると、




何も教えてないのに私が書いたのを真似しただけで、こんなに
上手にト音記号を書いていましたキラキラ

私 「へんなことないよ!すごいうまくかけてるやんnikoniko

Sくん気を取り直して、私の書く楽譜を横から見ながら一所懸命自分の五線紙に
写していきます。
どうやらSくんは真剣に、完全な楽譜を自分で書き上げるつもりのようですキリッ


Sくん 「見えへん」
私   「ごめんごめん冷や汗
Sくん 「これで合ってる?」
私   「ん?すごいやん音符合ってる合ってるnikonikoでもこれはラより上がってるから、どうかな?」

私が両手の楽譜8小節書く間、ここまで写してくれましたハート

 

この年齢の「自分でやりたい」という気持ちが活かされて、ドリルをやってもらうときより、ずっと吸収されたなあ、と感じたのですが、

私が「機会をとらえた」というよりは、Sくんの意欲がすごいですよねキラキラ


そして、私の横で一所懸命書いてくれる様子が、とってもかわいかったですハート

昨日は、教室のクリスマス会でしたsei

 

プログラムは


①クリスマスコンサート
②みんなでグループレッスン
③プレゼント交換
④おやつを食べよう
⑤遊んで自由解散


という内容でした。

 

①のコンサートでは、独奏や連弾、合奏とそれぞれ弾きたい曲を弾きたい形態で発表してもらいましたが・・・

 

練習大変でしたねacha-*


それぞれに「ランラン、クリスマス会♪」というような平坦な道ではありませんでしたまめたん4

 

私の心の中にも、

生徒さんたち自身の口からも、

何度「無理かも汗」という言葉が出てきたか・・・

 

それだけに、全員なんとか演奏が成功して、本当によかったですねうさぎさんきゃぴ4

みんなよくがんばりましたpnishありがとうハート

 


②は、みんなに「脱力」をもっと意識してもらおうと私が考えた脱力の練習の導入をしました。

 

ミッション1「左腕」→ミッション2「右腕」→・・・

 

とミッションをクリアして、ゲームのように進んでいく内容になってます。

 

クマがきたから死んでるかのように力を抜いて襲われないようにしよう!ということで、「クマがきた!クエスト」という名前にしましたキラーン☆

 

「練習してる間に襲われるんちゃう?」とか言わないように!

 

(本当は熊が来ても「死んだふり」しないほうがいいそうですね汗あせ

 

 

③~⑤は例年と同じで、和やかに会を終えることができましたハート

 

1月から発表会に向けて曲選びが始まります。

 

みなさん、一息ついてまた来年もがんばりましょうね!

生徒さんたちは時として、

レッスン中、突拍子もなく全然関係のない曲や音階などを弾きだすことがあります。


今回は、Sくんに奏法の説明をしようと

「こうやって鍵盤に手を落としてね、ピョーンと跳ね上げるねん音符やってみて(^-^)」

と言った瞬間に始まりました。


 

こういうとき、

「ちょっとちょっと、先これやってみて?」

と引き戻す時もありますが、たいていよーく耳を傾けて一度聴いてみます・・・


「レイダースマーチ」と「おもちゃのチャチャチャ」!!4


今週末にある音楽会で、Sくんは打楽器を担当するそうなのですが、

その合奏曲のメロディーを聞き覚えて弾いてみてるのです。


次の音を探りながら弾いてるのですが、

なかなかわからなくて嫌になりそうになると、私が教えたりヒントを出してあげます。


そうして最後まで弾けるようになって
二人で大喜びhi*pnish

 

「すごいやん!!よう覚えてるなあsei


「これも宿題でやってきたいキリッ


「いいよ、練習してきてにこにこ

 

Sくんは、
思わずとった逃避行動を先生に受け入れてもらえて、
気になっていたことがすっきりして、
満足そうですにっこり

 

しかし私のほうももくろみが成功して・・・ハムハムキラリ

 

ピカ すっきりしたので、その後は奏法の説明を受け入れてもらえた。

 

ピカ これは「頭の中の音程を正しく表現する」ソルフェージュ力をつける好機ととらえて、がんばってもらった。

 

自分から進んでやってるわけですから、ソルフェージュのテキストを押し付けるより、ずっと身に付きますよねキラキラ


こうして今日も、かわいいSくんを術中にはめてしまったのでしたむぅ


限られたレッスン時間中にできるだけ多くのものを吸収して帰ってもらえるよう、
好機を逃さずどんな時も柔軟に対応できるような先生になりたいな、と思っています。

レッスンを始めたばかりの生徒さん。

 

「弾きたい」と言ってくれた曲は、最初に置いた鍵盤から指を動かすこと(ポジション移動)なく最後まで弾ける、導入にピッタリの曲グー

 

だけど、リズムがとても難しい・・

ラテン系でけっこう速いうさ。

 

初めての曲がそういう曲の場合は、弾きやすいリズムにしてしまったり、リズムにノリきれてなくてもOKにしてしまうことも多いのですが、

 

彼女はダンスの経験あり。きっとリズム感が良いはずハムハムキラリ

 

この曲の楽しさを存分に味わってもらうため、チャレンジしてもらうことにしました。


曲の冒頭はこんなリズム


 

これが曲中何度も出てきます。

 

そこで、エレクトーンでリズムパターンを用意し、それに合わせてリズムうちの練習をしました。

 

 

リズムパターンは①と②を組み合わせたもの。
それに合わせて①→②→③を手でたたく練習。

弾くほうの手でひざをたたく練習。

指一本で一つの鍵盤をリズム通り弾く練習。

リズム以外は先週やったね。
さあ、楽譜通り弾いてみよう!

 

先週やった、手の形&打鍵の仕方できれいな音、そして正しいドレミと指使いで、正確にリズムに合わせて弾くことができましたキラキラ


右手は何回か練習しましたが、左手は勘よく、すらっとクリア。


さすがハムハムキラリ やっぱりね。

 

「これは付点8分休符といってね・・・」という勉強はゆっくり追い追いやっていこうね♪

 

 

 

クローバーパンダ🎶 クローバーパンダ🎶 クローバー

 

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ご興味ある方

こちらもご参照ください↓

http://www.pianokyousitsu.com/piano/7546/

 

クローバーパンダ🎶 クローバーパンダ🎶 クローバー

 

生徒さんとのコミュニケーションの取り方を勉強するための本を読みました。


結局ピアノ講師という仕事は、人間性やこれまでいろいろな人と向き合った経験が大事な職業だな、と改めて考えさせられました。

 

葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ

 

先日、このようなことがありました。


ある生徒さんのレッスンを始めると、いい加減で反抗的な態度をとっているので、気持ちを向けてもらえるよう何回か優しく働きかけてみたのですが頑ななまま。


これは強い口調で注意すべきかと思ったのですが、ふといつもと違う違和感を感じて、

 

「何かあったの?」

 

と聞いてみました。


すると、レッスンに来る前にとてもいやなことがあった、と少しずつ話してくれました。

 

私も話をきいて背筋がゾッとするようなつらい話だったのですが、反抗的な態度は、傷ついて激昂する気持ちを何とか落ち着かせようと必死になっている姿だったのです。


話すうちに生徒さんもいつもの顔色になり、それからがんばって集中してレッスンに取り組んでくれました。


強く注意などしなくてよかった、

 

とホッとしました。

 

 

実は10年近く前にも、別の生徒さんでこれと同じようなことがあり、

 

その時は「先生一生懸命説明してるのに何してるの!」と一喝したのです。

 

たぶんこわい顔で。

 

叱ったことでその後まじめにレッスンに取り組んではくれたのですが、涙ぐんでいた顔を思い出すと、今でも心が痛みます。

 

「あの生徒さんも何かつらいことがあったのかも。」

 

と今さら思っても遅いですね・・・。

 

葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ音符葉っぱ

 

本を読んでこの2つのケースを思い出し、私も成長したのだな、と感じたのでした。


雪の日も

猛暑の日も

つらい時も

友達からお誘いがあった日も

 

休まず来てくれる生徒さんたち。


その生徒さんたちにいつも寄り添い、安心して一緒にピアノと向き合えるような先生でいられるよう、これからも努めたいと思います。