生徒さんとのコミュニケーションの取り方を勉強するための本を読みました。


結局ピアノ講師という仕事は、人間性やこれまでいろいろな人と向き合った経験が大事な職業だな、と改めて考えさせられました。

 

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先日、このようなことがありました。


ある生徒さんのレッスンを始めると、いい加減で反抗的な態度をとっているので、気持ちを向けてもらえるよう何回か優しく働きかけてみたのですが頑ななまま。


これは強い口調で注意すべきかと思ったのですが、ふといつもと違う違和感を感じて、

 

「何かあったの?」

 

と聞いてみました。


すると、レッスンに来る前にとてもいやなことがあった、と少しずつ話してくれました。

 

私も話をきいて背筋がゾッとするようなつらい話だったのですが、反抗的な態度は、傷ついて激昂する気持ちを何とか落ち着かせようと必死になっている姿だったのです。


話すうちに生徒さんもいつもの顔色になり、それからがんばって集中してレッスンに取り組んでくれました。


強く注意などしなくてよかった、

 

とホッとしました。

 

 

実は10年近く前にも、別の生徒さんでこれと同じようなことがあり、

 

その時は「先生一生懸命説明してるのに何してるの!」と一喝したのです。

 

たぶんこわい顔で。

 

叱ったことでその後まじめにレッスンに取り組んではくれたのですが、涙ぐんでいた顔を思い出すと、今でも心が痛みます。

 

「あの生徒さんも何かつらいことがあったのかも。」

 

と今さら思っても遅いですね・・・。

 

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本を読んでこの2つのケースを思い出し、私も成長したのだな、と感じたのでした。


雪の日も

猛暑の日も

つらい時も

友達からお誘いがあった日も

 

休まず来てくれる生徒さんたち。


その生徒さんたちにいつも寄り添い、安心して一緒にピアノと向き合えるような先生でいられるよう、これからも努めたいと思います。