
里山と奥山が地続きでも、
植生はガラッと変わるものです。
奥山の入り口で、春に迎えてくれるのはセントウソウ。
ニンジンのようなチリチリした葉、
そして米粒のような小さな花の集まり・・・
小さな小さな植物です。

セントウソウは「仙洞草」と書くのが一般的です。
仙洞とは仙人の棲み処を意味します。
それほど深山幽谷の気に包まれたところに咲く花ということでしょうか。
牧野富太郎もこの説に賛同しています。
私も賛成に一票で、
この花は異界のゲートに掛かる表札のようなものと思っています。
ここから先は用心して進まねばなりません。
仙人、物の怪、クマ。
気を付けなければなりません。