
ラポルタ和泉
前回の「マインド和亜」から歩くこと2分。
あったー。
ここも梵寿鋼の作品、「ラ・フォルタ和泉」です。
で、上に視線を上げていくと・・・
巨大なアールヌーヴォー調の女性のレリーフ!
まあ、通行人はみなさん素通りできず、ポカンとしています。
散歩のトイプードルちゃんと飼い主さんが2人でポカンとしてたくらいの存在感です。
マインド和亜では全体に及んだ超装飾の世界観も、
ここではファサードとそこから導かれるホールに集約されています。
正面以外はなんとなく普通っぽい。
賃貸マンションですが、内部もいたって普通のようです。
この作品以前の梵寿鋼は
もっと大きなマンション物件を手掛けていました。
そこにも随所に装飾性が散りばめられてはいたのですが、それはあくまで限定的な使いかたで、
ある時期を境にそれが爆発するのです。
その手始めが、ご自身も住んでいたと言われる、この建物です。
柱といい中の壁の凹凸といい、
イスラミックな印象も受けます。
天窓のステンドグラスから、この世と隔絶したような雰囲気の光が放たれます。
お得意のタイルと石の絢爛な空間。
こりより後に建てられた梵建築は、
もう柱だか壁だかなんだかわからない内部空間になりますが、
ここではまだ過渡期の分かりやすさがあります。
こんなアイアンワークも素敵ですよね。
そしてこの扉!
重厚で有機的でカワイくもあり。
ガウディのカサ・ミラを彷彿とさせるものがあります。
自分の家がこんなだったらなあ!
そんな夢想をしてしまいます。
今までの古いたてもの探訪記事です。
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