コガネヤマドリ
うちの畑のある里山ではよく見るキノコです。
ここは薪炭材や落ち葉を取るための広葉樹の森。
このキノコはつまりはクヌギなどの広葉樹林との相性が良いのでしょう。
結構な大型で、直径は10センチくらいのものはザラにあります。
私はまた例のことく「パンケーキタケ」と勝手に長らく呼んでいました。
メイプルシロップがやけに合いそうだなあ、なんて。
色々調べたのですが、ヤマドリというキノコがいちばん近く、
しかもこのふっくらとした焼き上がり感は、
「コガネヤマドリ」が一番近そうでした。
やはり木と共生関係にあるそうで、この写真の個体の場合、
クヌギの木の根と色々なやりとりをしているのだと思われます。
ランやキノコ、こうしたものをたくさん自分のグループ内に引き入れる広葉樹は素晴らしきプロデューサーと言えます。
自生地が「日本と北米」と言うのも面白い。
暖かい間氷期には広葉樹林の拡大と共に北半球のある程度までには広がり、
その後の寒冷化で生き別れになってしまった。…
そんな歴史がありそうです。
キノコの奥深さを改めて知らされます。