〇レイラ・ハサウェイ~最新作『オネストリー』を携えて~父の背中は追わずとも | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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〇レイラ・ハサウェイ~最新作『オネストリー』を携えて

 

【Lalah Hathaway Live : No More Chasing Father's Back】

 

新曲。

 

歌姫レイラ・ハサウェイの2016年12月以来の1年4か月ぶりのライヴ。前回来日後、2017年11月に新作『オネストリー (Honestly)』を出しており、今回のライヴはその新作から4曲を披露した。

 

ライヴは、もう「安定のレイラ」としかいいようがない。自由度たっぷりで、曲の解釈力が圧倒的。そして情感たっぷり、レイラの世界を創り出す。これもフェスなどで、スタンディングでは見たくない大人のライヴ。着席でゆっくり見たい。

 

本質的なところは、もうここ20年、レイラの魅力は変わらない。ただ毎回、そのときにスケジュールがあいているミュージシャンをピックアップするので、メンバーが変わる。今回のドラマーは、最近名前をあげてきている若手。今風の早打ちドラミングとオーソドックスなドラミングの両方をこなす。ベース、キーボード、バックコーラスの3人が前回と同じ。

 

好きな女性シンガーの声、ベスト3に入る。グラディス・ナイト、レイラ・ハサウェイ、パティ・オースティンあたりだ。

 

今回はギターがいない、その代わりにDJが入る。これは大きな違いで、若干実験的なところもあった。ライヴが始まる前に、少しDJをやって観客を温める。また、キーボードでギター風の音も出していた。

 

しばらく前から、もはや父ダニー・ハサウェイの影を必要以上に背負うことはなくなってきているように感じるが、よく考えてみると、ダニーが死去したのが1979年1月。もうすぐ40年も経つ。この日会場に来ていた人の半分はもうダニー・ハサウェイの存在を知らないのではないだろうか。

 

本編最後の「サムシング」では、友人のトクがお約束の飛び入り。どうやらそれを見ていたジブラが、「俺もステージにあがりてえ」ともんもんとしていたそうだ。

 

そして、今回驚いたのは、彼女が裸足ではなく、スニーカーを履いてステージに上がっていたことだった。

 

From left: Toku, Lalah, Soul Searcher / Lalah Poster / From left: Eric Fukusaki, Yoshioka Masaharu, TOKU, Masa Kohama, Zeebra

 

ライヴは今日(2018年4月15日)までブルーノート東京で行われる。

http://www.bluenote.co.jp/jp/

 

■CD

最新作 Honestly

Lalah Hathaway

8th Floor Production (2017-11-03)

https://goo.gl/nXz4AL


 

 

Lalah Hathaway Live! [日本語解説付/ ボーナストラック収録]

Lalah Hathaway

AGATE (2015-11-08)

https://goo.gl/DPEqeY

 

 

Song Lives on

Joe Sample Lalah Hathaway

Pra Records (2008-04-29)

https://goo.gl/CHmYnM


 

 

■レイラ過去記事

 

レイラ・ハサウェイ~古いR&Bとソウルを:地に足の着いたアーティスト

2016年12月12日(月)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12227693098.html

 

東京ジャズ~ハービー・ハンコック&レイラ・ハザウェイ

2016年09月07日(水)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12197450847.html

 

レイラ・ハサウェイ・ライヴ(パート1)~「レイラ・ピリオド」の美しい姿

2015年12月25日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12109772404.html

 

レイラ・ハサウェイ(パート2)あれこれ~レイラの夢

2015年12月27日(日)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12110574580.html

 

レイラ・ハサウェイ~ミュージシャンの背中に浮かび上がる音符

2012年01月10日(火)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11131254057.html

 

レイラ・ハサウェイ~楽器に溶け込む「魅惑のロウ・ヴォイス」

2012年01月07日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11128363653.html

 

■  レイラ・ハサウェイ全過去記事一覧

(1999年から2015年まで)

 

レイラの魅力自体は、最初からまったく変わらない。それについての多くの記事。相当ありますが、これらを順に読んでいくと、かなりレイラのことがわかります。

(Soul Searchin’ Archives On Lalah Hathaway, Since 1999 to now)

 

1999年6月8日

ジョー・サンプル&レイラ・ハザウエイ・ライヴ評。『魔術師の指』

http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/sample19990608.html

 

アルバム『ソング・リヴズ・オン』発売後のライヴ。

2003/02/15 (Sat)

Barefoot Diva:Lalah Hathaway「裸足のディーヴァ:レイラ・ハザウェイ」

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030215.html

 

2003年来日時ライヴ。

2003年2月14日

http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html

レイラ・ライヴ評。新聞用とオルタナティヴ・ヴァージョン。

 

2003年4月30日

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030430.html

レイラのウェッブから。Knocking on Father's Door (レイラが父ダニーの作品をどう思っているかなどについて)

 

2003年8月19日

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030819.html

レイラ、マーカス、テイク6らのライヴ評。レイラ、「サムデイ・ウィル・ビー・トゥゲザー」を歌う

 

2004/05/11 (Tue)

As If Two Hathaways As One: Lalah Hathaway & Frank McComb Live

http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=831

 

レイラ&フランク・マッコムのライヴ評

February 04, 2006

Lalah Hathaway: Some Songs Were Too Long

http://blog.soulsearchin.com/archives/000809.html

 

http://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1499

2006年来日ライヴ評。

 

2008年05月14日(水)

レイラ・ハザウェイ~ダニーに抱きしめられて

http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080514.html

2008年来日ライヴ評。

 

2010年07月12日(月)

レイラ・ハサウェイ~スペースのある自由度あふれるライヴ

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10588308249.html

 

2010年07月14日(水)

ジャム・セッション・スペシャル~レイラ・ハザウェイ、アンジェラ・バンドらと

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10589654586.html

 

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■セットリスト レイラ・ハサウェイ @ブルーノート東京、2018年4月9日(月)セカンド

Setlist : Lalah Hathaway 2018/04/09

(*) denotes songs from new album

[ ] denotes original artist and/or artist who made hit

 

Show started 21:05

01.   Change Ya Life (*)

02.   That Was Then (From Self Portrait – 2008)

03.   Y.O.Y. (*)

04.   Summertime [George Gershwin, Billie Holiday, Sam Cooke]

05.   One Day I’ll Fly Away [Joe Sample, Randy Crawford]

06.   I Love You More Than You’ll Ever Know [Donny Hathaway]

07.   A Song For You [Donny Hathaway, Leon Russell]

08.   You Were Meant For Me [Donny Hathaway]

09.   Angel ~ Caught Up In The Rapture ~ A riff of No One In The World [Anita Baker]

10.   Love’s Holiday [Earth Wind & Fire]

11.   Forever, For Always, For Love [Luther Vandross]

12.   It’s Something (+TOKU on vocal and flugel horn) [Brenda Russell]

Enc.  Honesty (*)

Enc.  I Can’t Wait (*)

Show ended 22:25

 

メンバー

 

Lalah Hathaway(vo)レイラ・ハサウェイ(ヴォーカル)

Dennis Clark(back vo)デニス・クラーク(バックヴォーカル)

Eric Smith(b)エリック・スミス(ベース)

Lynette Williams(key)リネット・ウィリアムズ(キーボード)

Tavarius Johnson(ds)タヴァリウス・ジョンソン(ドラムス)

DJ Spark(dj) DJ スパーク(dj)

 

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