◎東京ジャズ～ハービー・ハンコック＆レイラ・ハザウェイ

【Herbie Hancock & Lalah Hathaway @ Tokyo Jazz】

若手。

毎年世界各国から一流ジャズ・アーティストたちを招いて行われる東京ジャズも、2002年スタートから今年で15回目。すっかり海外のアーティストたちにも認知される世界レヴェルのジャズ・フェスになった。

そんな東京ジャズ、土曜日（2016年9月3日）は恒例NHK-FMで全編が生中継され、それを聞きつつ、今年はハービー・ハンコック（土曜昼）と上原ひろみｘミッシェル・カミロ（日曜夜）を見た。

やはり、ヴェテラン、ハービー・ハンコックは生きのいい若手を抜擢し、若い生き血を吸って元気にしている、という感じだ。

今回は最近とみに注目のテラス・マーティン、トレヴァー・ローレンスらを従えた若手バンドでのパフォーマンス。

ハービーのおなじみの曲は、きっとハービーも何万回とやっているだろうが、ミュージシャンが変われば、毎回新鮮で、しかも新しい解釈ができるから、やっているほうもおもしろいだろう。それは聴く側も同じ。

レイラは3曲目の「カム・ラニング・トゥ・ミー」でスキャットで参加。次の「ミラー」は、彼女の最新ライヴ・アルバム『ライヴ』に収録されている作品。一挙に「レイラ・ワールド」が広がった。やはり、いいなあ。来年あたりは、レイラ・ハザウェイ本人で東京ジャズに出ないかなあ。

なお、東京ジャズは、次回2017年9月は渋谷で行われる。国際フォーラムが工事でこの時期に使えないために渋谷のNHKホールを軸にその周辺で行われることになるらしい。

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父。

レイラとハービーはすでに何度か同じステージに立っている。レイラは「えー、何回も一緒にやってるわ」と言い、ハービーは「確か、2度目か3度目かな」と。

ハービーに「ダニー・ハザウェイと一緒にセッションしたことはありますか、同じシカゴ出身ですよね」と訊くと、「ダニーと一緒にセッションしたことはなかったが、同じスタジオの別のルームに彼がいて、ちょっとした話をしたことがあるよ」との答え。

ダニーとハービーが何かレコーディングでもする機会があったら間違いなくおもしろいものができただろうなあ、と思う。

レイラは(2016年)12月にまた日本に戻ってくると言っていた。楽しみ。

■セットリスト

ハービー・ハンコック＆レイラ・ハザウェイ

Setlist : Herbie Hancock @ Tokyo Jazz, September 3, 2016 @ Tokyo Kokusai Forum, Forum A

Show started 15:11

01. Actual Proof

02. Overture

03. Come Running To Me (+Lalah Hathaway)

04. Mirror (+Lalah Hathaway)

05. Cantaloup Island

Enc. Chameleon

Members

Herbie Hancock (Piano)

James Genus (Bass)

Trevor Lawrence (Drums)

Terrace Martin (Keyboards, Sax)

Lalah Hathaway (Vocal)

(2016年9月2日金曜、東京ジャズ15、ハービー・ハンコック・ライヴ、東京国際フォーラム・ホールA)

Herbie Hancock : including Actual Proof

Herbie Hancock including Come Running To Me

Lalah Hathaway including Mirror

日本盤

Herbie Hancock including Chameleon

吉岡正晴のソウル・サーチン