◎タワー・オブ・パワー、新加入リード・ヴォーカルを迎えても安定のライヴ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎タワー・オブ・パワー、新加入リード・ヴォーカルを迎えても安定のライヴ

【Explosion Of Tower Funk With New Lead Singer】

新加入。

このところ毎年コンスタントにやってくるオークランド・ベイエリア・ファンクの雄、タワー・オブ・パワーの1年弱ぶりのライヴ。初日からほぼ満員の人気で、今回は5日間10公演。

今回の大きなポイントは、前回まで2回来日していたリード・ヴォーカル、レイ・グリーンから新たにマーカス・スコットに変わったこと。テネシー州メンフィス出身の彼は来日自体も初めてだという。

僕は第一印象では初期のレニー・ウィリアムスを彷彿とさせる感じがした。それにしても、グループはよくこの似たタイプのシンガーを見つけてくるものだ。

ガリバルディ―のドラムスに、ロッコのベース、そして、ホーン・セクション、オルガン、ギター、バンドのタイトさは、無敵だ。

彼らの魅力は、おそらく初めて彼らを見に来た人でも、80分十分に時間を忘れ、楽しめるということだろう。何度も来ているリピーターにとっては、あらすじを知っていてオチもわかっているのに楽しめる落語のようなものだ。こういう芸を「確定芸」と呼んでみたい。

もうひとつ改めて感じたことは、このタワー・オブ・パワーというグループはとても規律がしっかりしていて、日本語でいう「体育会系」のようなバンドではないか、ということ。

ファーストとセカンドでは、2曲が同じだけで、残りは違う。ゆえに、ファーストとセカンドを通しで見る人も多い。そして、明日以降のセットリストも変わる可能性もある。

ライヴ後は、メンバー全員揃ってサイン会。新譜新曲なしで、これだけ集客できるところがすごいと思う。

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ファンクラブミーティング。

2016年7月9日(土)、日本のタワー・オブ・パワー・ファン・クラブ・ミーティングが都内で行われた。その模様を明日以降ご紹介します。

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今回のライヴは、7月10日(日)までブルーノート東京で全10公演。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/tower-of-power/

■タワー・オブ・パワー・オフィシャル日本ファンクラブ
http://www.towerofpower.jp/

■過去記事 (一部)

1年3か月ぶり~タワー・オブ・パワー・ライヴ~リアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージック
2015年08月29日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12066773690.html

PBSでのタワー・オブ・パワー・インタヴュー
2014年10月09日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11936254739.html

タワー・オブ・パワー、新リード、レン・グリーン迎え心機一転
2014年05月09日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11844968559.html
(前回来日時ライヴ評)

■セットリスト、タワー・オブ・パワー@ブルーノート東京 2016年7月6日(水)セカンドセット

Show started 21:01
01. I Like Your Style
02. Ain’t Nothing Stopping Us Now
03. You Ought To Be Having Fun
04. Only So Much Oil In The Groud
05. You Strike My Main Nerve
06. Just Enough And Too Much
07. As Surely As I Stand Here
08. Maybe It’ll Rub Off
09. Don’t Change Horses (In The Middle Of The Stream)
10. This Time It’s Real
11. Soul Vaccination
12. So Very Hard To Go
13. What Is Hip
Enc/ Souled Out
Show ended 22:15

■Members

Emilio Castilio(ts) エミリオ・カスティーヨ(テナーサックス)
Stephen "Doc" Kupka(bs) スティーヴン・“ドッグ”・クプカ(バリトンサックス)
Francis "Rocco" Prestia(b) フランシス・“ロッコ”・プレスティア(ベース)
David Garibaldi(ds) デヴィッド・ガリバルディ(ドラムス)
Tom Politzer(ts) トム・ポリッツァー(テナーサックス)
Sal Cracchiolo(tp) サル・クラキオーロ(トランペット)
Adolfo Acosta(tp) アドルフォ・アコスタ(トランペット)
Jerry Cortez(g) ジェリー・コルテズ(ギター)
Roger Smith(key,org,vo) ロジャー・スミス(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Marcus Scott(vo) マーカス・スコット(ヴォーカル)=初登場

(2016年7月6日水曜、ブルーノート東京、タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power

https://goo.gl/WD7s4v

https://goo.gl/v06P6S