◎タワー・オブ・パワー、新リード、レン・グリーン迎え心機一転 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎タワー・オブ・パワー、新リード、レン・グリーン迎え心機一転

【Tower Of Power : New Lead Singer Explosion】

炸裂。

同じであることがわかっていても、何度も見ても楽しめるライヴ、それがシックのナイル・ロジャーズとタワー・オブ・パワーのライヴ。

今回は、タワー・オブ・パワーに新リード・シンガー、レイ・グリーンが入ったのでますます興味津々。レイ加入後初の来日ライヴだ。グループとしては2013年8月以来約9ヶ月ぶりの来日。今回は横浜モーション・ブルー1日(2回)、その後ブルーノート4日(8回)の計10回公演。

結論から言えば、レイ・グリーンが実によかった。本当に、よくこんなグループにどんぴしゃなシンガーを探してきたといった感が強い。僕は前任者、ラリー・ブラッグスと初期のレニー・ウィリアムスの中間的なシンガーかと思った。きっと、若いのか、はちきれんばかりの動きとパフォーマンスを繰り広げた。タワー・ファン・クラブの櫻井会長は、「彼の加入で新しいバンドに生まれ変わったようだ」とも言う。なるほど、説得力あり。

毎回、アドリブやらそれぞれのソロ、レイの歌いまわしなどもうまく自由自在に変っているようだ。

僕はセカンドを見たが、後でブルノのホームページで発表されたファーストのセットリストを見ると、なんと1曲超定番「ホワット・イズ・ヒップ」以外、まったくだぶりなし。これでは、熱心なファンはファースト、セカンド通しで見なければならないことになる。しかも、毎日若干曲を入れ替えているというから、これはたまらない。

この日は立ち見もでる超満員だったが、一曲目から総立ち。そしてマナーのいい観客は、途中バラードは中腰で見るので、アップテンポの曲になったときの立ち上がりが、ぽーんとめちゃはやい。

水曜日は、フィリップ・ウーが飛び入りではいったらしい。

しかし、リード・シンガーが新しくなっただけで、こんなにいい感じにチェンジ(変化)できるとは。レイって、いくつなのかなあ。ブラザーの年は本当にわからなからなあ。

ライヴ後は全員揃ってサイン会。

■ 過去記事 (一部抜粋)

タワー・オブ・パワー(東京ジャズ パート7)~フィリップ・ウーが急遽参加
2012年09月18日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11356697838.html

タワー・オブ・パワー、7ヶ月で再上陸
2011年10月06日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11038477122.html

タワー・オブ・パワー~エンタテインメントの真髄~震災翌々日のライヴ
2011年04月28日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10837994490.html

2010年05月12日(水)
タワー・オブ・パワー、ファンクでTKO
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10532446262.html

2009年05月27日(水)
タワー・オブ・パワー~ホーン炸裂41年のソウル・バンド
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090527.html

February 03, 2009
Tower Of Power’s New Album Is Also Soul Cover CD
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090203.html

May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ(パート1)】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080526.html
2008年5月のタワー最終日ライヴ・レポート。パート1。5月27日付け、28日付へ続く。

May 27, 2008
Tower Of Power Live (Part 2) : History Of Tower Of Power
【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~歴史集大成ライヴ】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080527.html


■ メンバー MEMBER

Emilio Castillo(band leader,sax)エミリオ(イミーリオ)・カスティーヨ(バンドリーダー、サックス)
Stephen "Doc" Kupka(sax)スティーブン・“ドッグ”・クプカ(バリトン・サックス)
John "David" Garibaldi(ds)ジョン・“デヴィッド”・ガリバルディ(ドラムス)
Tom Politzer(sax)トム・ポリッツァー(サックス)
Sal Cracchiolo(tp,vo)サル・クラキオーロ(トランペット、ヴォーカル)
Adolfo Acosta(tp,flh)アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)
Roger Smith(key,vo)ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)
Jerry Cortez(g)ジェリー・コーテッズ(ギター)
Raymond McKinley(b)レイモンド・マッキンリー(ベース)
Ray Greene(lead vo) (新=初登場)レイ・グリーン(リードヴォーカル)

■ セットリスト
Setlist : Tower Of Power @ Bluenote Tokyo
2014年5月5日(月曜)セカンドセット

show started 20:03
01. I Like Your Style
02. Ain’t Nothing Stopping Us Now
03. You Ought To Be Having Fun
04. Only So Much Oil In The Ground
05. Come Back, Baby
06. You Strike My Main Nerve
07. Just Enough And Too Much
08. Time Will Tell
09. Soul Vaccination
10. Don’t Change Horses (In The Middle Of The Stream)
11. What Is Hip? – Soul Power
Enc. You’re Still A Young Man
Show ended 21:14

ちなみにブルーノートのホームページによると5月5日のファースト・セットリストは次の通り。

1st
1. WE CAME TO PLAY
2. SOUL WITH A CAPITAL S
3. CAN'T YOU SEE
4. (TO SAY THE LEAST) YOU'RE THE MOST
5. YOU GOT TO FUNKAFIZE
6. WILLING TO LEARN
7. THIS TIME IT'S REAL
8. MAYBE IT'LL RUB OFF
9. JB MEDLEY
10. SO VERY HARD TO GO
11. WHAT IS HIP?~ SOUL POWER
EC. SOULED OUT

(2014年5月5日月曜・祝、ブルーノート東京、タワー・オブ・パワー・ライヴ)

□アルバム

話題のライヴアルバム。1974年ラジオ局で行われたライヴの発掘音源CD化。山下達郎さんがラジオでかけたら速攻アマゾンから在庫が消えたというアルバム
Hipper Than Hip (Yesterday Today & Tomorrow)
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主な大ヒットを集めたベスト

Very Best of Tower of Power: The Warner Years
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タワー・オブ・パワー初期5枚がまとめて廉価版に (5枚組=2381円)

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この5枚組に収められているアルバムは次の通り。

Bump City (1972)
Tower Of Power (1973)
Back To Oakland (1974)
Urban Renewal (1975)
In The Slot (1975)

つまり初期の5枚が順番に入っているということになる。


ENT>LIVE>Tower Of Power