■「ソウル・サーチン・レイディオ」~マンスリーはボビー・ウォーマック | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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■「ソウル・サーチン・レイディオ」~マンスリーはボビー・ウォーマック

【Bobby Womack on Monthly Special on Soul Searchin Radio】

マンスリー。

今月の「ソウル・サーチン・レイディオ」のマンスリーでは、3月4日が誕生日の「ラスト・ソウル・マン」と呼ばれるボビー・ウォーマックを特集。

火曜日の第1回オンエア時のメモとかけた曲をここにも出しておきます。ご参考までに。

Soul Searchin Radio :
MONTHLY SPECIAL : BOBBY WOMACK
2014-March

THEME:
TM(BGM07) Across 110th Street - Bobby Womack

「ラスト・ソウル・マン」と呼ばれるボビー・ウォーマックは1944年3月4日、オハイオ州クリーヴランドに誕生。

父・フレンドリー・サー
母・ナオミ・リード

両親は信心深く、教会で歌っていた。

兄弟構成は5人。ボビーはまんなか、3人目。父親は5人の子供が欲しかった。ゴスペルのカルテットを作りたかったから。

フレンドリー・セカンド 1941年生まれ~
カーティス 1943年生まれ~
ボビー 1944年3月4日生まれ~(70歳)
ハリー 1945年6月25日~1974年3月9日(28歳)
セシル(発音はスィースル) 1947年9月25日~ 2013年1月25日 (65歳)

セシルの訃報。
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11469144783.html

1954年、カーティス・ウォーマック&ウォーマック・ブラザーズ結成。ボビー10歳。カーティス、ボビーがリード。

1956年、サム・クックがソウル・スターラーズの巡業中、前座を務めたウォーマック兄弟を見て、感動。かならず手助けすると約束。

1960年、サムがサー・レコードを設立したときに、彼らを呼び寄せ、契約。そのとき、サムはウォーマック家に契約の前渡金3000ドルを送金。キャデラックでロスへ。しかし、父親は息子たちが世俗曲を歌うことに激怒。ほとんど家出のような形でクリーヴランドを旅立つ。

父は、子供たちが世俗的な音楽を歌うというと猛反対し、世俗の歌は、悪魔の歌だ、ろくなことはおこらないぞ、と予言した。

M16. Couldn’t Hear Nobody Play - The Womack Brothers

BGM08 Yield Not To The Temptation - The Womack Brothers

ウォーマック・ブラザーズではヒットがでなかったが、名前をヴァレンティノスに変えて2曲のヒットが誕生。「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」は、ローリング・ストーンズにカヴァーされ全英1位に。以後注目されるようになる。

ボビーはサム・クックのライヴでもギターを弾き、公私ともにサムのもとであらゆることを学ぶ。

M17. Looking For A Love -Valentinos 1962/7, S#8, P#72
M18 It’s All Over Now - Valentinos
1964/8, S#21, P#94

サム・クック周辺は大成功で、サム・クックはスーパースターに。しかし、1964年12月11日、サム・クックは銃弾に倒れ死去。ウォーマック家にも大きな衝撃を与えた。

それから半年もしないうちに、ボビーがサムの未亡人と結婚。これが、世間から総すかんを受け、ボビーはしばらく音楽業界から干される。

BGM09 I’ve Got Love For You - Valentinos

ほされてからしばらくはじっとしていたが、徐々にギター弾きの仕事、ソングライターの仕事など、いわば裏方仕事で復帰を目指す。

南部のスタジオに出向き、そこでギターをプレイする仕事を獲得。いくつかのセッションに参加。

そんな中で、アリーサのものなどが注目へ。さらに、ウィルソン・ピケットのセッション、曲作りに参加。これが大ヒットに。

ウィルソン・ピケットのヒットとなる「アイム・イン・ラヴ」は、リンダ・クック、セシル、ウォーマック兄弟が曲つくりに参加。ただし、クレジットはボビーだけに。リンダはまだ14歳。

M19 I’m In Love - Wilson Pickett
1967/12, S#4, P#45
BGM10 We’ve Got To Have Love- Wilson Pickett

オーティス・レディング、1967年12月10日飛行機事故死。

その後、ついにボビーはソロ・シンガーとしてミニットと契約。デビュー・アルバムを制作。そのデビュー作からのシングル・カット2曲。

M20 What Is This - Bobby Womack
1968/3, S#33
M21 Fly Me To The Moon - Bobby Womack
1968/8, S#16, P#52
ENDING TM Across 110 th Street - Bobby Womack

今回使ったのが、サム・クックの設立したサー・レコード・ストーリーとボビー・ウォーマックの初ソロアルバム

ボビー・ウォーマック・デビュー

Fly Me to the Moon / My Prescription
Bobby Womack
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サム・クックのサー・レコード・ストーリー。ウォーマック・ブラザーズ以外にもサムがてがけた作品群がたくさん入っています

Sam Cooke's Sar Records Story
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RADIO>Soul Searchin Radio>#049
ARTIST>Womack, Bobby