どーせやってもムダじゃん…と子どもが思わないために、できること。 | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● どーせやってもムダじゃん…と子どもが思わないために、できること。 


 

こんにちは! 三浦真弓です。

私が中学校に就職した頃は、男子の髪型が坊主という学校がありました。

勤めているところもそうでした。
そして、学生帽もあったのね。

生徒たちは、

甲子園だって、もう、丸坊主ではなくなってきていて、

学校も坊主じゃなくてもいいんじゃない?

そんな空気が流れていました。教師側も、

帽子をかぶってきているか、そして、

帽子をつぶしたり形を変えていないかという、指導もそろそろ不要では?

という感じもありました。

 

生徒からは、

「丸刈りじゃなくて、のばしたい~」
「帽子も、なくていいじゃん」

などなど、多くの生徒の聞こえてくるし、

生徒会役員選挙に立候補する生徒が「校則改正」を当選のお約束として、

語ることもありました。



当時の生徒指導部で、次のように話し合いをしました。

教師側もそろそろ校則を変えた方がよいと思っているし、

生徒もかえて欲しいと思っている。

今回、生徒会役員に立候補するときに

校則改正を語る生徒と一緒に動いて、校則を変えていこう。

子どもたちが協力し合って動くことで、先生と話し合い、

かえられる校則もあるんだということを経験してもらおう

結局、生徒会に当選した生徒たちは、

今の校則について、

不満や改善して欲しいところを話し合う生徒議会を何度も開催しました。

そして、生徒の意見をまとめて、職員会の議題にあげると言うことをしました。

この期間、全校生徒は今ある校則をみんなで守って、

自分たちは、

ルールを守ることができる人なんだと言うことを表現しました。

それで、3学期からは、帽子はなしでもよい、

長髪にしてもよいということになりました。



新年度からでは、頑張った3年生に恩恵がないということと、

高校になってから髪を伸ばすのもね?ということで、

3学期から。

教師側に

「校則かえてもよいのではないか?」

という気持ちがすでにあったというのも、上手くいった原因のひとつでもあります。

なので、

この流れが、真に素晴らしい生徒会活動だったかどうかはわかりません。

でも、子どもたちの

「いろいろ意見を言ったって、どうせ、先生たちは何もかえてくれないんでしょ」

という気持ちはぬぐい去ることができ

「自分たちも、できることがあるんだね!」

という経験を積むことができていきました。

ですから、その後も、

毎年のように、かえられるルールは変更されていきました。

たとえば、通学の靴も、真っ白というルールだったのが、

運動のできるヒモの靴なら、

多少、色の入ったラインがあってもOKになったのです。



この体験を積んだ生徒が、高校に進学してから、

中学校に来て言いました。

「高校指定の通学靴、みてよ~。真っ白じゃないといけないんだよ。

中学の方がゆるかった~(笑)

でも、あのとき、生徒会を中心に話し合って、校則かえたみたいに、

今、高校でもできることを話し合ってるんだよ」

思春期・反抗期の子どもは、大人からいろいろ言われると

「どうせムリ~」
「やってもムダじゃん」

ってよく言いますよね。

でも、ちょっと、大人が上手く関わって、

これくらいのことなら許可できる!ということを

子どもたちの手で取り組めるような、

そういう経験をさせてあげることはできますよね。

この経験が増えていくことで、

何か問題に出会ったときに、自分で考えて行動し、

かえていこうとする力が育つのではないかなーと思います。

子どもが、

「どうせ、ムリ~」とか、「やってもムダ~」

と言ってしまうような、

そういう経験を大人の方がさせていないか、ふり返らねばです。

大人の会議で意見が出ないのも

意見を出せないような、空気が作られているのでは?

と、言う記事がありますよ。

右「誰も意見をいわない会議」はなぜ生まれるのか?:リーダーの「何気ない一言」と「学習された無気力」!?

 


校則を生徒と一緒に変えていった学校は、

私が仕事に就いたばかりでしたが、

子どもをどのように育てるかということを一生懸命考えていらした

ステキな先輩の先生ばかりでした。

 

たくさん、学ばせていただきました。
ありがとうございます(*^_^*)

 

子どもに対して、よかれと思って必要なことをしているはずが

時代遅れになっていったり

逆に、成長の邪魔をしていたり…

 

ということが起きているかもしれません。

 

ときに、振り返ったり、

子どもの発言や行動を、よく見て行きたいですね。

 

 

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