ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ -27ページ目

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

$ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-世界一働きたい会社を創ろう!

先日にも一部ブログで触れた書籍を読み終わったので、
それについてまた書くことにします。

成長経済から成熟経済に突入した日本では、昔と違って単に良い商品・製品を提供するだけでは限界があります。市場には多くの競合企業がひしめき、皆似たような商品・製品を開発してくるので、昔のようにただ市場に投下したり広告をばらまくだけでは尻すぼみになってしまいます。

では、「成熟経済」では何が重要になってくるのか?
それは、「顧客ロイヤリティ」。顧客とのつながりを大事にすることでその顧客が自社製品・サービスのファンとなり、鼓吹者(他に推薦してくれる人)となってくれ、顧客が膨らんでいくという仕掛けです。

企業が顧客ロイヤリティを得るために、重要になってくるのが、
ワンストップサービスを提供できるマルチプロセッサ社員

つまり専門領域外の仕事もこなすことで、顧客に対してワンストップでスピーディなサービス提供をすることができる社員を抱えられるか、ということです。

その例として、前回も記事で紹介した、■サウスウェスト航空 に加え、以下の企業が事例として挙げられています。どこも顧客の心をつかむことに成功し、躍進している企業です。


■大田区にある仕出し弁当屋「玉子屋」

  →業界でもトップクラスの利益率を誇るトップの経営手腕を学びに、スタンフォード大
   MBAの学生が見学に来たり、カンブリア宮殿で採り上げられるほどの躍進企業。

■ハワイのレストラン「LikeLike(リケリケ)ドライブイン」

  →ごく普通のレストランでありながら、ウェイトレスのサービス度は抜群で、オーダー
   から盛り付け、接客、レジまでワンストップでこなす。この店で働いた経験のある
   従業員はどの飲食店も採用したがるほど。

ハワイの著名なインプラント歯科医、ウェスバーグ医師

ページ数はさほど割かれていませんが、最後のインプラント歯科医は特に共感できるところなので、
そのサービスのポイントを紹介します。

 ①コア技術
  腕前は素晴らしく、たとえば治療後、痛み止めを飲む必要がないほど高い
  技術を持つ(コア技術においてプロフェッショナルの領域)

 ②前工程
  患者への事前のヒアリングや事前の説明の丁寧さが徹底的。患者は絶対的な信頼
  と納得感を持って手術・治療に臨むことができる。
   
 ③フォローアップ
  手術後すぐ、その後も定期的に手紙が患者に届く。感謝の気持ちや手術後の経過に
  関する患者への気遣い、歯の磨き方や定期健診の案内etc.

 ④顧客リレーション
  患者が知人を紹介すると、即座にお礼の電話と丁寧な礼状。紹介された人の初診料はタダ。
     
僕たちが携わっている人材紹介のビジネスと非常に重なる部分が大きいと思います。

ただ、落とし穴があるとすると、何よりも
①コア技術において万全(プロ)であるのが前提だことを忘れてはいけません。

どんなに話がユニークで顧客の心をつかんだり、リレーションを盛んにしたとしても、肝心のサービスの品質が充分でないことには、顧客はどんどん離れていってしまいますから。

もちろん同時に「コア技術を試してみようかな」という気持ちに沢山の人をさせられるような仕掛けも
次々と編み出していかなければならないのですが。sss

twitterで仲間を募っていたのを見つけ、
1年程前からとあるバスケチームバスケットボールに参加しています。

その名も「URAWABOYZ(浦和ボーイズ)」。

チーム名の由来はまだ良く分かってませんが昔から知り合いだったんじゃないだろうか、と思うくらい良いチームです。Webクリエイターの方が大勢いて、「まずはカタチからなんじゃないか」と、HPを開設し、格好いいユニフォームを作り、twitterを始め、そしてFacebookページを立ち上げました。こういうノリ好きです。

この連休中に初めて試合というか初心者向けの大会に参加しました。
結果的には0勝4敗と散々ではありましたが、今後の可能性をはっきりと感じることができました。
皆が経験者というわけではないのですが、とにかくバスケが大好きな人の集まり、という感じで、
練習すればするほど急速に強くなりそうな気がしていて、今から楽しみです。
$ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-バスケ
例えばバスケで言うと、

◆チームワーク、結束力がある
◆目標を共有している(試合に勝つ)
◆皆がそれぞれのポジションに適した動きができる
◆チーム内のメンバーの得意分野・苦手分野を把握している。例えば以下。

 ・スピード
 ・体力
 ・ボールを運ぶ力
 ・適格なパスを出す力、視野の広さ
 ・フリーになってパスを受ける力
 ・ドリブルでゴール近くまで切り込む力
 ・シュート成功率

◆対戦相手のことを分析・把握している



などが試合に勝つためには大切な条件になりますし、
細かく言えば、「彼はこのゾーンから打つシュートは滅多にミスしない」「彼は速いペースのゲーム展開になるとミスがかさむ」「彼はカットインからのパスが得意」などのメンバーの細かい特性をどれだけつかむことができているかもとても大事だと思います。

よく「阿吽(あうん)の呼吸」なんて言ったりしますが、
これは上の条件を満たし、チームとして成熟してはじめてなせる技だったりします。

仕事も一緒。
チームメンバーの強み・弱みを把握して皆が得意分野で力を発揮できるような環境を作ることができれば、即席チームなんかに負けないはず。バスケでもよく自分たちでもびっくりするような絶妙のパスからの得点、というスーパープレイが飛び出しますが、仕事でもチームワークを強くして周りをうならせるような成果を出していきたいと思います。


1点最も重要なことを忘れていました。これがないと「勝利」は遠のいてしまいますね。


◆全員が楽しんでいる。キャッキャッ


歴史的に有名な経済学者、ケインズとハイエクの「世紀の対決」。2人が会議場でなんとラップで自らが主張する経済理論を論争を繰り広げるPVが話題になっています。第1ラウンドは大分前に出ていたようですが、今回第2ラウンドがリリースされたようで、Facebook上でも早くも大旋風。

第1ラウンドは遊び好きなケインズが夜の街にハイエクを誘い、なぜ好況不況のサイクルが存在し、そしてその原因が何なのかについて意見を戦わせます。公共投資・財政出動という強い薬(アルコール)漬けになったケインズは翌朝酷い2日酔いに悩まされることになります。

第2ラウンドでも舌戦が続きます。1929年の大恐慌を例に「政府による市場介入により状況は好転した、故障してしまったエンジンに点火する役割を政府は果たすべきなのだ」と主張するケインズに対し、ハイエクは「失業者はどうなる?戦争特需を起こしても、全員が軍人ではない。他の産業従事者は路頭に迷うことになる。そして待っているのは破壊と失業とインフレーションだ」と切り返します。

音楽・歌詞・映像すべてハイクオリティ!
製作した「Econstories.tv」は、TVプロデューサー・映画監督のJohn Papolaと、経済学者のRuss Robertsのコンビなんだそうです。






ハイエクについては恥ずかしいことに知らなかったのでWeb上の各書評やブログを大急ぎで勉強したところ、当時の大恐慌時には「市場の介入をすべきではない」と唱えたハイエクが直接的な景気対策を打ち出せなかったため、論争はいったんケインズの勝利に終わりましたが、近年ではハイエクの「コーディネーション」に関する主張が再び注目されているとのことです。

それは、「不況の原因は集計的な過少消費ではなく、個々の市場の機能不全。(日本の)労働生産性が低下している最大の要因は、衰退産業で長期雇用による労働保蔵が行われ、生産性の高い産業に労働人口が移動しないことだ」というものです。的を射ていますね。数十年も昔になされた主張とは思えません。

経済学、こうやって勉強してみると面白いですね。