あさひのブログ -87ページ目
フォン・シャオガン(馮小剛)監督が製作総指揮を務めたちょっと古い作品。

「わが家の犬は世界一」(2002年 原題「卡拉是条狗/Cala, My Dog!」 監督/ルー・シュエチャン 主演/グォ・ヨウ)
100分
わが家の犬は世界一 [DVD]/キングレコード

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原題は「カーラは(一匹の)犬」で英題と同じニュアンス。
ちなみに中国語で犬の数え方(1匹、2匹…)は1条、2条…と言う。「条」はひも状の長いものを数える言葉で、日本語の「本」(1本、2本…)に相当する。中国では犬は昔から食用で、肉屋で天井からびろーんと吊り下げて売られていたので1条、2条(1本、2本)と数えたらしい…。(なお猫や兎は日本語の「匹」に相当する「只」で数える。)

――1995年、中国では家庭で愛玩用の犬を飼うことが流行するが、人を噛んで狂犬病が発生したり糞を放置したりと問題も多くなってきたため全ての犬の飼育を登録許可制とした。登録料は高額なため金を惜しむ人々はばれないように犬を室内に隠し散歩も夜中にこっそり行く。だが警察の取り締まりが強化され、ラオの飼っている雑種の愛犬カーラも夜中の取り締まりで捕まり没収されてしまった。
ラオの息子のリアンは、父が警官をしているクラスメートに頼んでカーラを取り戻そうと試みるが、警官は登録料を払えの一点張り。
ラオの妻のユイランはこれで犬の世話をしなくなってせいせいすると口にする。
夜勤から戻って来たラオはカーラが没収されたと知り妻をののしる。登録料は5000元、犬のためにそんな大金を出すことはできない――

[ここからネタバレ-------
ラオはカーラの母犬の飼い主である未亡人ヤンの元へ。カーラの母犬はカーラと見た目がそっくりだ。ラオはヤンに頼んで登録証を貸してもらう。それを持って警察へ行き、登録してある犬だから返してほしいと言う。登録証の写真とカーラを見比べた警官は、模様はそっくりだが耳の形が違うことに気づきラオの嘘を見破る。
がっかりしているラオにヤンは、あんな雑種に登録料5000元を払わなくても、300元程度で血統書付きの良い犬が買えると励ますが、ラオにとってはカーラだけが自分の心を解ってくれる、家族よりも大切な存在なのだ。

ラオは登録料を払うことをユイランに相談して喧嘩になる。ユイランはラオが自分や息子よりも犬ばかりをかわいがっていること、そしてその犬が未亡人から貰ったもので、未亡人と浮気してるのではないかと怒っているのだ。ラオは家族からのけものにされているのは自分の方だと、カーラだけが味方だと反論する。
5000元もの大金を出すには借金するか定期預金を崩すしかない。預金はリアンの進学費用。さすがにそれは無理だ。ユイランは義母に頼めばいいと言う。ラオの母は独り暮らしをしているが、噂では隣に高層マンションが建ったため日照権を争って裁判に勝ち大金を手に入れたらしい。母の金をとるなんて!ラオは怒りカーラの事はもう諦めると言い放つ。

昼食の時間を過ぎてもリアンが戻ってこない。心配したユイランはラオに探しに行かせる。リアンは学校にもいなかった。街を歩いているとペット売りの集まる一角が見えた。猫やウサギやリスが並べられている。犬はいないのかと尋ねると、売り子の女が犬は警察に見つからないように路地奥に置いてるという。女に連れられてやって来ると、そこではカーラによく似た子犬が売られていた。ラオは300元出して子犬を購入する。
その帰り道で高級車を運転する女に声をかけられた。「おじさん、その犬はダメよ。」女が子犬の毛皮に水をかけてこすると黒い部分の色がおちて白い犬になった。ラオは悪質なペット売りに騙されたのだ。急いで戻るが売り場はもぬけの空。そこへ警察の取り締まりが。ラオはその他の犬売りと一緒に補導されてしまった。
警察署に来ると、なぜか拘置所に息子リアンがいる。リアンはクラスメートを助けるために自転車の茶髪少年をひっくり返し怪我をさせたのだ。

家に戻る途中、ヤンがラオを待っていた。彼女はコネを尽くして今晩犬が連れて行かれる倉庫の番をする農民を買収したのでカーラは無事帰って来るとラオに話す。
家に帰ったラオに、ユイランが崩した定期預金を差し出す。これでカーラを登録しましょうと。
ラオはリアンが他人を怪我させて捕まったことを伝え急ぎ二人で警察署へ。茶髪少年の親が医者の診断書を持って乗り込んできているという。裁判になると拘留時間も長くなり費用もかさむ。警官もここは穏便に示談で済ました方がいいと勧める。ラオは茶髪少年の親に謝り金を払おうとするが、彼女らは息子に障害が残ったらどうしてくれるんだと息巻いている。その時犬の鳴き声が聞こえた。カーラ達没収された犬がトラックに乗せられていく音が。いや助かるはず…ラオはトラックが去っていくのをじっと見送る。
売店へ水と煙草を買いに行っていたユイランは犬を乗せたトラックが走り去っていくのを見て唖然とする。

その晩カーラは無事ラオの元へ戻って来て、翌朝ラオはカーラを登録した。(終)

------ここまで]

コメディかと思ったら普通にシリアスなアジア映画だった。
愛犬を奪われそうになって右往左往する家族を描くのかと思いきやそうでもなく、事件をきっかけとして、互いの思いのすれ違いでギクシャクしていた家族の関係を取り戻していくという人間ドラマ。
夫がギャンブルに走らないよう、生活の維持のために犬の世話を義務的に行う妻、家では妻にも息子にも見向きされず仕事では上司にこき使われ、自分の気持ちをわかってくれるのは愛犬だけだと信じている夫、家族や友達、生き物を大切に思う優しい心を持つが両親に愛されてないと感じている息子。三人ともみんな愛犬カーラに情が移ってしまっていて、誰かのために飼っているはずのカーラのことを放っておけない。
でもそれはカーラのためではなく実はその「誰か」が大切だから…。
ラストにその三人の思いがときほぐされることが示唆されてるけど、表面的には「えっ?そんな終わり方??」なので要注意w このあまりに唐突な終わり方は最後だけコメディかよ!とツッコミも入れたくなるなる。(^▽^;)

フォン・シャオガン製作総指揮とはいえ、監督が違うからか作風も違う。古い作品だというものあるだろうけど、やっぱり序盤の物語の導入がなんか淡々としすぎてて、犬を連れていかれても緊迫感があまり伝わらなかったのよね。「あと○時間」って出されてもあんまり焦りを感じないというのか、正直なところつまんなくて…。でも40分あたりからぐっと引き込まれてったのは、やっぱりグォ・ヨウ(葛優)が出てきたからかな。物語の中心が彼に移ってからは見る側も彼と同じ視点で眺めるように。
グォ・ヨウはやっぱり味のある役者さん。見た目は地味でものすごーい平凡なそこらへんにいそうなおっちゃんなのに、セリフの無い芝居の奥深さがすごい。間(ま)とか視線とかだけど、セリフ無しにそれだけで語る語る!
あ、あと髪の毛があるのに驚いた


TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
21勝16敗4引分け。



長いものに巻かれろ
第84回試験問題を解いてみました。

※問題と正答は「中検4級試験問題 2015年版」(白帝社)をご覧ください。
※問題のネタバレを含むので未解の方は閲覧を控えてください。

リスニング
[1]
(1)質問は分かったので3の明日と4の今年の話は違うと思ったけどなぜか1と2で迷った。なんでzuotianが聞き取れなかったんだろう…?
(2)打工の意味はわからなかったけど仕事の事だろうとは予想ついた。質問は「どこで」と聞いてるので答えはわかった。
(3)質問がよく聞き取れず中国語の先生がいるかという事?これは選択肢の方が全部わかった。
(4)shujiaの意味は分からなかったけどどこへ行く?って聞いてるようだ。最初4にしたけど二回目聴くと質問に了がついてたので過去の話とわかった。ちなみに3の「パン食べたい」は去quと吃chiのひっかけだって。いやこれは全然違うくない?
(5)これは質問も回答もわかった。てかこれは準四級レベル。
(6)これも質問回答ともに全てわかった。
(7)shufuは心地よいの意味だったか?3と4でだいぶ迷ったけど4だと普通そんな会話しないだろうと。哪儿が場所を表してるのではないようだとそれで気づいた。
(8)毎天meitainを明天mingtianと勘違いして2と3は排除できたけどわからず。
(9)これは質問も回答もわかった。これも準四級レベル。
(10)これも質問回答ともに全てわかった。
[2]
(会話文の聞き取り)
第85回のリスニングでも買い物の話があったので割と早い段階で客(男性)と店員(女性)のやりとりとわかった。
――客は靴を買いに来た。店員はプレゼントですかと聞いた(※実際は靴のサイズを聞いていた)、客は黒色はないのかと尋ね、店員は黒は売り切れてるので白はいかがとすすめた。白も悪くないなと客は白を選んだ。値段を聞くと170元。それから子供のためにズボンを買いたいのだがと言うので店員はそれなら4階ですよと案内してあげた。――
質問が「ナンダはどうしたこうした」と聞いてくるのでこの客は南田さんなのかなと思ったら男的nandaだったw そもそも南田さんだったらナンティエンだわ。(´Д`;)
(4)の設問は四siと十shiの聞き取りのひっかけらしい。でも音としては四はスーで十はシーと聞こえるからこれを間違える日本人はいないと思うけど。
質問と回答もわかったけど最後のwaziだけ何かわからなかった。靴下か…。
(文章の聞き取り)
ちょっと初回頭真っ白になって途中からしかわからなかったので、初回は質問と回答を聞き取ることに専念。すると二回目でちゃんと内容がわかった。
李明さんの自己紹介。
――大学二年生で、趣味は音楽聞いたり映画を見に行ったりするけど一番好きなのは運動すること。でも幼い頃は体が弱くてしょっちゅう風邪をひいてて、お医者さんが運動して体を鍛えなさいというので、ピンポンを始めた。それから中学へ上がってからは水泳を始めて、登山に行ったりもして、みるみるうちに丈夫な体になったんですよ。――
回答選択肢がいたってシンプルなので初回に全て聞き取ってメモってると答えがすぐわかる!

筆記
[1] 単語・発音
(5)雑誌の声調が、早飯と文化で迷った。
(6)容はlongではなくrongなのか…orz
(7)開始は時代劇でも頻繁に使われるからバッチリさ!
[2] 空欄補充
(1)把と支で一瞬迷ったけど、確か取っ手のついてるものは把だったはず。
[3] 日文中訳
(2)nameのせいでかなり惑わされた。落ち着け。
(4)これ「見に行く」が日本語通りの「看去」なのかそれとも「去看」なのかを問われてる。正解は動作が行われる順だと。なるほど、行ってから見るわけね。
(5)2はないと思ったけど後は違いがさっぱりわからなかった。
(8)これ存現文だったのか。新入生を主語にしてしまった…。
(10)我昨天写了一封信用英語としてしまった。これじゃ英語の文法だな。
[4] 長文読解
――私は日本から来た留学生です。私は中国に来て一年になりますが中国に留学できてとても嬉しいです。中国へ来る前二年間中国語を勉強しました。日本にいた時は優秀な成績を収めてたのですが、ここ(中国)へ来ても中国人の話してることはさっぱりわかりませんでした。彼らの話はとっても速くて、声調も辞書に書いてあるのと違うからです。授業の時、先生は私が(中国語を)聞いてわからないのを見て、学校の外へ出掛けてはいけないよとおっしゃいました。(※正解は「授業中は先生は私が聞き取れなかったとみると繰り返し言ってくれますが、学校の外になるとそうもいきません。」)友達がいる時は彼らが手伝って(通訳して)くれますが、私は一人でレストランへ食事へいったりタクシーにのると度々困ったことになりました。学校以外の人たちの(喋る)話はわからなくて焦ってしまうのです。そんな時、母が私に電子辞書を贈ってくれました。私はこの素晴らしい先生(電子辞書のこと)を常に持っていって、授業も買い物も雑誌を読むときも、わからない言葉があればすぐにこのすてきな先生に尋ねるのです。――
(1)だけ間違えた。会と能のニュアンスの違いって難しいな。
[5] 日文中訳(記述)
(1)郵の簡体字が思い出せなかったのでそもそもアウト。さらに傍のにんべん取るの忘れてたし辺もつけてなかった。
(2)読の売の部分の簡体字をど忘れしたけど問題文を探し回って発見w ところが我読了兩扁漢語書(これを簡体字で)と…。扁じゃなく本だよ、音につられた。
(3)媽媽做着菜としてみたんだけど、そういうことじゃないのか…。
(4)我常常看足球だけでなんとかならんかなと思ったけど、やっぱり「試合」も必要か。比賽は絶対思い出せない自信があったw
(5)leiをど忘れして似たような漢字をいろいろ思い出してみて一番近かったのが累。あ、これか。

結果
リスニング95点、筆記65点 (各60点以上で合格)

あかんあかんあかん・・・。(x_x;)
合格点には届いてるけどこれはあかん。
筆記できなさすぎ。[5]は一問5点なのに全滅したのが痛すぎる。

第85回を解いた後に現代の単語をおさらいせねばとキクタン入門編(準四級レベル)を読んでいたのだけど、四級に出題される単語は初級編(四級レベル)より入門編の方が多い気がする。
今回は狙われやすい構文の出題でまんまと引っかかってた感じがするので文法を勉強し直そう…。


日本中国語検定協会


中検4級試験問題 [第83・84・85回] 解答と解説/   

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4級は「中国語の基礎をマスター。平易な中国語を聞き、話すことができること。(学習時間120~200時間。一般大学の第二外国語における第一年度履修程度)」


キクタン中国語【初級編】中検4級レベル/著者不明

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メインテキストとして使ってる単語帳。


キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル/アルク

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長いものに巻かれろ
日曜日に姫路の音楽イベント「姫路サウンドトポロジー」へ行ってきました。
市民会館みたいなところのちょっとしたホール、アトリエのような多目的スペース、それからブックカフェという三つの規模の会場を自由に出入りしてライブを楽しめるイベント。(ただし出演者の殆どはアマチュア。)三つの会場はほぼ隣というくらい近くて、チラ見しては別の会場へ行くというのも簡単で20組近く出演している中で私は8組見ました。

その中で特に印象的だったのが、納屋工房に出演していた「PLUTATA」というバンド。

ものっすごく前衛的なロックバンド。仮面や布で顔を隠し笠をかぶり笛を吹きながら登場。もうこの時点で怪しすぎて、しかもウケ狙いではなく表現として大真面目なものだから不気味。途中からはメンバーのお子さんが巨大なガイコツの人形を背負って登場し曲に合わせて(?)踊るし…そんな「日本昔ばなし」のシリアスでバッドエンドな話をギュッと濃縮したようなざわつく不穏な世界観を見せつけながらも、メロディはシンプルでとてもするすると耳に入って来る、それがまた妙。エモーショナルな日本語の歌はやはり時折不穏な言葉を投げつけて来るけど、なぜか目が離せない、耳を傾けてしまう。

そもそも楽器編成がエレキベース不在で代わりにチェロ、そしてホルン、鉄琴、アイリッシュハープ?という変わり種。でも奇をてらってる感じはあまりせず必要なものが鳴ってて彼らの世界が確立されてました。シュール。まさに絵画のシュールレアリスムのような不穏で不思議な世界観。音楽自体はやっぱりロックかなと思うけど、土着民謡のテイストを感じるのはなぜだろう??


ハジマリノツアー/PLUTATA

7曲入り自主制作盤でライブ会場でのみの販売のようです。付け値w


PLUTATA ex.Jaaja (Twitter)
以前はJaajaという名で、PLUTATAに改名したようです。


納屋工房コミュニティスペース
レンタルスペース。中はきれいだけどビル自体は古くて暗くて若干入りづらいw

窓の外には白鷺城の異名を持つ瓦も白い姫路城。絶景ポイント!

姫路サウンドトポロジー




長いものに巻かれろ

待ちに待ってました!
あの意地悪役が超似合うフー・ダーロン(富大龍)が暴君・隋の煬帝を演ってるっていうから!!

「隋唐演義 -集いし46人の英雄と滅びゆく帝国-」(2013年 監督/国建勇 主演/厳寬)
全62話
隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~ DVD-BOX/ポニーキャニオン

¥33,480
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サブタイトル長すぎ&ダサい。センスないなー。(´д`lll)
原作は古くからお芝居等で親しまれて来た、隋の建国~唐の繁栄あたりを舞台にした任侠活劇。

――諸国を制圧しついに天下を統一した隋文帝・楊堅。凡庸で遊んでばかりの皇太子・楊勇に対し、第二皇子・楊広は武勇に長け慎み深く父母からの信頼も篤かった。…しかしそれは表の顔、実は楊広は密かに兄を陥れ自らが国を手に入れようと臣下の宇文化及と陰謀を企てていた。そして楊広によって滅ぼされた陳国の王の寵姫であった簫美娘はその美貌で巧みに楊広に取り入り、彼を皇帝の座につけて自らは皇后の座を得ようと考えていた。

汚職にまみれ民から搾取を続ける朝臣らを憎む義侠の徒をまとめる単雄信は、近々宇文化及へ莫大な賄賂が送られるという話をききつけ、それを襲って奪い民に返そうと考える。単雄信の指令で腕の立つ者を探していた尤俊達は街で体格のいい程咬金という男を見つけ屋敷に招き入れるが、彼は相当なほら吹きで力はあるが武芸は何一つできなかった。尤俊達は程咬金にひと振りの戦斧を与え斧術を特訓させる…。

宇文化及によって陥れられ都を逐われた李淵一家は道中で賊に襲われるが、罪人を護送中だった警察官の秦瓊に助けられた。秦瓊は賊の所持品からそれが皇子・楊広の手先だと知り青くなる。彼らを負傷させたことが知れれば命はない…秦瓊は李淵に名乗りもせず急いでその場を去るが、戦いの最中受けた傷が腫れて来て、ついに動けなくなってしまった――

序盤は隋の建国から楊広の皇位簒奪といった歴史陰謀ものな物語を中心に据えて秦瓊や単雄信らが織りなす仁義もののエピソードもちらつかせつつ。そして中盤からは「水滸伝」よろしく秦瓊の元に集う豪傑たちの活躍エピソードを愉快に痛快に魅せる。

ほぼずっとBGMが流れていて、歌こそないけど京劇かミュージカルを彷彿とさせるような作り。それ以外にもやたらと芝居っぽい(※ここでは舞台作品という意味)要素で固められてる。アクションは迫力ある功夫というよりは見た目が美しい「型」を見せるもので、武闘というより舞踏のようなくるくる回ったり飛んだりで逐一派手でサマになる恰好よさでキメまくってるし、その映し方とか見得の切り方とかすごく舞台っぽい。言ってみればわざとらしいw 勝敗は最初からわかっててでも盛り上げるためにピンチに陥っちゃったりするけど最後はやっぱりバシィッと勝つ、みたいな。パターンだけど痛快!すごく「演義もの」らしさが出てるんじゃないかな。まぁ歌舞伎なんかを想像していただければ。庶民に分かりやすく同情・共感しやすい演出。

プラス、キャストの美男美女ぶり!主人公の秦瓊を演じるイェン・クァン(厳寬)は若かりし頃の松平健のような正統派で時代劇が似合う昭和顔のイケメン。羅成や李世民にはあーアイドルだろうなーという韓流スター風イケメン、ヒロインの楊玉児は藤原紀香似の快活美女、お転婆お嬢ちゃん単盈盈は剛力彩芽ちゃんみたいなかわいらしさ満点の女の子。
しかし個人的にはなんといっても!フー・ダーロンとバイ・ピン(白冰)の悪役コンビがたまらない!!(*゜▽゜*)b
もうこのワルすぎてエロすぎるセクシーな皇子・楊広とそれ以上にワルくてエロエロな妖艶な美女・簫美娘には、憎しみが沸くどころかステキすぎて笑いが止まらないって!フー・ダーロンのワルさは現代ノリなんだけどバイ・ピンの妖婦っぷりはすごく中国古典らしいあやかし、神秘的な悪を感じる!素敵!!

秦瓊は「新水滸伝」のイケメン燕青、厳寬。いたって正統派な人。個人的には若干つまらん。
楊広は「大秦帝国之縦横」の嬴駟、富大龍。もう最高!!ハマリ役!!グッジョブ!!d(≧▽≦)b
程咬金は「活きる」の二喜、姜武。(この人は姜文監督の実弟。)超フシギちゃんな豪傑という今までに見たことないキャラ。新しいな!
徐茂公は「さらば復讐の狼たちよ」の四郎、杜奕衡。まったく真逆なキャラで意外!
宇文成都は「大秦帝国之縦横」の義渠駭、陳昊。やけにメイクが白くて若干キモいんですけど…。
李淵は「トキメキ弘文学院」の公孫毅、寇振海。シブメン!
李世民は「新水滸伝」のイケメン西門慶、杜淳。これはちょっと地味かな。李世民が正統派すぎるキャラだってのもあるけど。
李元霸は「イノセントワールド」のシャーケン少年、王宝強。かわいい!もっと活躍してほしかった。
羅芸は「新水滸伝」の魯俊義、王建新。安定の役どころ。
単雄信も「新水滸伝」の林教頭、胡東。やっぱり彼にはもちょっとワイルドな役を演ってほしいな。
王伯当もやはり「新水滸伝」の阮小七、張昊翔。めちゃオイシイ役!かっこいい。
他にもどこかで見た事あるような顔がちらほらと。

本作は煬帝が死んで李淵が天下統一したところで終わり。隋"唐"演義なのに唐の時代には入ってない。これは続編作られそうなフンイキも…。
正直、楊広と簫美娘が退場するとつまんなくてあとはとってつけたような話になっちゃってた。やっぱり魅力的な悪役がいてこそドラマは盛り上がる!


ドラMAXアリーナ
一話目無料。


隋唐演義〈上〉 (講談社文庫)/講談社

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安能先生の作品は超意訳というか、とっても私情が入ってるので初心者にはおすすめしません。


隋唐演義〈1〉群雄雌伏ノ巻 (中公文庫)/中央公論新社

¥637
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田中芳樹はベストセラー作家なのでたぶんこっちのが面白いと思う。読んだことないけど。



長いものに巻かれろ

"ハイパーサックスプレイヤー"本田雅人さんのニューアルバム「Saxes Street」発売記念ライブ@神戸チキンジョージ2daysへ行ってきました。私が行ったのは二日目の公演。
アルバムの発売は6月で今さら発売記念…?なタイミングだけど、幸い(?)私はケチってCD購入せずレンタルで済ませようとツタヤで3か月待ちしたので、ちょうど二日前に聴いたばっかりでまさにレコ発なタイミングでバッチリでした!(^▽^;)

ちょっと早めの5時スタートで、途中30分の休憩と15分の余興をはさんだ3時間のステージ。ニューアルバムの曲、全部やったんじゃないかなというほど網羅してて、やっぱり先に聴いておいてよかったー。もちろん懐かしい曲や、お馴染みかつ懐かしすぎるスクェア時代の曲も織り交ぜて。MCは相変わらずのまったりな空気のトークショーと化し、勝手知ったるお客さんとの一体感が温かい。
MCはそんなマイペースでつかみどころのない本田さんだけどwそのプレイは、もう!いつまで経ってもお若いわぁ!初夏の青空のようなくっきりした爽やかさ広がる音色、そして車で風を切って疾走するような爽快なこのスピード感。本田さんのライブ生で見るの十ウン年ぶりだけど、見た目はそれなりに老けたけど音は全然変わってない!パワフルでこれでもかと技量を見せつけるハイパーぶり!楽しくて気持ちよくて若さと元気分けてもらった感じ。(自分よりずっと年配の方から若さもらっててどうするんやと自分ツッコミしつつ…。)

ニューアルバムの中でもちょっとファンクな「JURAKI」を生で聴けたのが個人的には嬉しかったなぁ。こういう曲ってソロ対決がカッコイイじゃない?生の醍醐味というか。


SAXES STREET/ユニバーサル ミュージック

¥3,240
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Masato Honda Official Web Site

神戸チキンジョージ
言わずと知れた老舗ライブハウス。生田神社の西隣。


★ここから先はファンの方向けレポート。

今回のメンバーは本田雅人(A.Sax/S.Sax/EWI/Flu)、梶原順(G)、松本圭司(Key)、川崎哲平(B)、山本真央樹(Drs)。初日はベーシストだけ違った模様。
のっけから真央樹くんに目が釘付け。こんな若い、イケメン、技術力高いと三拍子揃ってると私らのようなアラフォーおばちゃんは「こんな息子欲しい!」思ってしまうわ。彼は山本恭司さんという有名なギタリストの息子さんらしい。幼少のころから音楽に触れている環境だったにしても小学生の頃に既に本田さんの曲を聴いていたというからなんていうか世代が…w
そんな彼はEWIも吹けるということで、第一部終了後の休憩の合間に登場したお遊びバンド「アマント」ではEWIを披露。このバンドはチキンジョージの社長がVo&G、本田さんがVo&Key、松本さんがB、真央樹くんがEWI、梶原さんがDrs、川崎さんがGという編成のうたもの。しかしまぁ、これが…本田さんの歌は…お客さん肩で笑っちゃってるのがわかるw 下手ではないけどカラオケみたいで(^_^;) 社長さんが歌かなり上手いから比べちゃうなー。それに松本さんが途中なんか妙な音出しちゃってお客さんもメンバーも思わず笑い出しちゃうわで、アットホームすぎな和やかで笑える一幕。

第二部は本田さんご自身で言ってたように変拍子の多い(いわゆる本田節な)曲が多いセットで、中でも新譜収録の「Pinocchio」はあまりに難解だろうという心遣いなのか、曲の前に丁寧な解説がありましたw アルバム聴いた時はそんなに変拍子だなって気にもならないくらい自然で、軽やかにソプラノが歌うタイトル通りのかわいい感じの曲って印象だったのに、これが4/4拍子、6/8拍子、7/8拍子と展開していくと解説されるとそんなややこしい曲やったんかい!!と当初のかわいいイメージ破壊(;´Д`) さらにそう聞いてしまうと、つい拍子を数えてしまうから逆に頭こんがらがってしまったよ。
アンコールにはバラード(タイトル忘れた)と「Megalith」。そうか、未だにファンが求める曲はメガリスなのかー。でも生で聴けて嬉しかった!もちろん私も大好きな一曲。

さてこのレコ発ライブに追加公演が決定したそうで。
2016年1/8(金)がビルボード大阪、そして1/9(土)が本田さん曰く「ここ(神戸)からだと電車一本で行ける」名古屋ブルーノートです。
そしてまだ未発表ですがこの近辺に東京公演もあるらしいです。



長いものに巻かれろ