「龍族的后裔」(全30話)のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第二十七集、第二十八集:韓姓 義薄雲天]
晋国。司馬・韓厥は大司寇・屠岸賈が明日趙氏一族を全員処刑すると知り諌めに行く。屠岸賈はこの判断は先の霊公を殺害した趙穿の連座であって国を守るための妥当な処分だと主張する。韓厥は趙穿の犯行は彼一人によるもので一族は無関係であり、また元帥・趙朔や彼の父・趙盾は晋国に多大なる貢献をしてきたことは国民皆が知るところだと訴えるが屠岸賈は聞く耳を持たなかった。
韓厥は趙朔に恩義があり見捨てることはできない、すでに兵士に包囲されている趙朔の屋敷にこっそり忍び込み彼に危機を伝えた。だが趙朔は近年主君が屠岸賈を寵愛していることからすでに予想していたことで、主君の命には逆らえないと言う。そして韓厥に妻のお腹の中にいる子を守ってほしいと頼むのだった。趙朔の妻・庄姫は晋候の姉なので晋候の側にいれば殺されることはないだろう。韓厥は今のうちに庄姫を宮殿へ避難させることを提案する。
闇に紛れて庄姫は馬車に乗り込む。趙朔は妻に、生まれた子が女なら文と名付け、男なら武と名付けるようにと遺言した。
翌日、屠岸賈は兵を引き連れて趙府を訪れ一族の抹殺を命じた。だが庄姫の姿がないことがわかる。また昨夜宮殿に一台の車が入って行ったとの目撃証言も。彼女は臨月のはずだ、もし生まれた子が男児ならば必ず殺さねば…!
屠岸賈は晋候に趙氏一族を根絶やしにしなければならないと訴える。晋候は姉を殺すのはだめだが、もし生まれた子が男児ならば言う通り処刑しようと折れた。
庄姫は無事男児を出産した。彼女を匿っている成夫人は生まれた子は女児で死産であったと周りに言い含めた。趙盾の友人であった公孫杵臼は庄姫が死産であったと噂で聞き、趙一族が絶えてしまったことを嘆く。だが趙朔から子の事を託されていた門客の程嬰は噂の真相を確かめる必要があると言う。程嬰は宮殿の宦官に金を握らせて庄姫へ手紙を出す。手紙には「文 武」と書かれていた。
庄姫が死産したという話を真っ向から信じることはできない屠岸賈は宮殿中の乳母を調べ始めた。このままでは見つかってしまうのも時間の問題…成夫人も焦り出す。
屠岸賈は庄姫が男児を出産したとして既に宮殿外へ避難させている可能性を考え、趙氏孤児を匿っている者を発見した者に懸賞金を出すと発表した。もしそれでも見つからなければ都中の嬰児を一律に殺すと宣言する…。
庄姫からの返事には「武」と書かれていた。やはり男児を出産したのだ!公孫杵臼と程嬰は屠岸賈に見つからないうちに男児を宮殿から脱出させねばならないと韓厥に協力を仰ぐ。しかし男児を救出できたとしてどうやって 育てればよいものか…公孫杵臼は偽の赤子を手配してきて自分が抱えて山へ逃げるので、程嬰は屠岸賈に彼が趙氏孤児を連れて逃げたと訴えてほしいと提案する。そうすれば屠岸賈は偽の赤子を殺して満足するだろう。本物の趙氏孤児は安全に育てられる。どこかに趙氏孤児と同じくらいの赤子はいないものだろうか…。すると程嬰は突然泣き出した。赤子はいる、ちょうど同じ頃に生まれた子が…。彼が40歳になってはじめてできた子が、その子だった。
程嬰は涙を飲んで我が子を連れ出す。絶望した彼の妻は柱に頭を打ち付けて死んだ。
程嬰は屠岸府に駆け込み、趙朔から遺児を託されていたが発覚するのが恐ろしくなったと屠岸賈に自首する。そして公孫杵臼が遺児を秦国へ逃がそうとしていると聞いた屠岸賈はすぐに程嬰の案内で秦国境の山へと向かった。
韓厥は体調の良くない庄姫を診察するといって医者を遣り、その薬箱の中に趙氏孤児を隠して運び出させた。
山の隠れ家で公孫杵臼は捕えられる。そして家の中から泣き声を上げる赤子が連れてこられた。公孫杵臼は程嬰を裏切り者と罵倒する。屠岸賈は命じて公孫杵臼を殺害した。程嬰の方を見る公孫杵臼のその目は「後は頼む」と訴えていた。
屠岸賈は程嬰の目の前で赤子を地面に叩きつけて殺した。屠岸賈は程嬰の功を褒め、自分の門客になるよう勧めた。だが程嬰は晋国内では不義者と後ろ指さされるであろうから外国へ行くといって断った。屠岸賈が去った後、程嬰は目の前で冷たくなっている我が子を抱き泣き崩れる。
15年後。山間でひっそりと暮らす程嬰は趙武を我が子代わりに育てていた。立派に大きくなった趙武を見て韓厥はそろそろ主君に真相を明かし趙氏の名誉を回復させるべきだと考える。
晋候から悪夢を見ると聞いた韓厥は、昔屠岸賈の言葉を真に受けて趙氏一族を抹殺したのが良くなかったのではないかと言う。晋候はもっともだとして、もし趙氏一族に生き残りがいたら爵位を与えて復活させるのになぁと呟く。韓厥はすかさず、趙朔の子・趙武が生きていることを伝える。
韓厥が趙武を迎えに来た。趙武は山を去る前に義父に最後の挨拶をしようと東屋に戻った。そこでは程嬰がすでに冷たくなっていた。使命を果たし終えた彼は自ら命を絶ったのだった。
晋候は朝議の場でかつて趙氏一族を滅ぼしたために悪夢を見るようになったと告げる。そこへ韓厥が呼ばれる。彼はまだ年若い青年を連れて来た。韓厥はこの子が趙氏の唯一の生き残り・趙武であり、当時屠岸賈が殺したのは程嬰の子だったと明かす。晋候は即座に屠岸賈の処刑を命じた。そして趙武に爵位を与え大司寇に任じた。
趙武は程嬰と公孫杵臼を趙氏一族と共に祀った。
韓厥は晋の将軍として49年仕え、退役後は封地の韓の邑へ戻った。彼は韓姓の先祖なのである。
[第二十九集、第三十集(大結局):景姓 大招之魂]
紀元前300年。楚国懐王は秦国の張儀に唆され斉国との同盟を解消したが後に騙されたと知って激怒し秦へ出兵した。斉には太子の羋横を人質として送り修好をはかった。秦との戦いで楚軍は敗北、懐王は子蘭公子のとりなしで秦王と武関にて和平の話し合いをもつこととなった。
大夫の景差は懐王に同行するが、秦国は強引なやり方を好む、武関にひとたび入れば二度と出られない可能性もある。景差は庄辛将軍に城外で待機し、懐王が出てこなければ本国へ助けを呼ぶよう指示した。
懐王が武関の城門前に来ると秦兵が一斉に出て来て彼らを取り囲んだ。秦はまたもや楚を騙したのだ。子蘭公子を買収して懐王に武関へ来るよう勧めさせたのだった。我が子のまさかの裏切りに懐王は激怒するがどうしようもなかった。秦は楚の領土を明け渡すよう懐王に迫る。秦将が剣を抜いて脅すが、景差が王をかばって傷を負った。秦将は景差の度胸と機知に感心し彼らに食べ物を与え治療をほどこした。
庄辛は最も近い砦へ戻り兵を率いて救出に向かおうとするが、なぜか兵が数十人しかいない。今朝方子蘭公子が殆どの兵士を連れてどこかへ行ってしまったと言うのだ。ともかくも庄辛はいるだけの兵を集めて王を救出に戻る。
懐王と景差は秦の都・咸陽へと送られることになった。景差は道中で密かにある野草を入手する。うまく用いれば仮死状態になる薬草だ。これで死んだふりをして隊列を離れ、斉にいる羋横太子に危急を告げて帰国させ子蘭公子の陰謀を阻止し、国をまとめてから必ず助けに行く、と。
薬草を飲み込んだ景差はもがき苦しみだし、そして息をしなくなった。秦将は景差を埋葬してやれと命じて先を急ぐ。だが兵士らは面倒がって景差を山道に適当に転がして去って行ってしまった。
目を覚ました景差。ちょうどそこへ後を追って来た庄辛の一隊がやってきて救出された。
都へ戻った景差は急ぎ令尹の昭睢の元を訪れる。昭睢はすぐにでも子蘭公子を断罪しようと言うが景差は制止する。それではますます楚国が混乱するだけだ。
朝議で景差は代理の王を立ててはどうかと提言した。まだ王は生きているのに新たに王を立てるのは不謹慎だと朝臣はざわつくが、楚王が立ってしまえば秦が懐王を人質に取る意味もなくなると言われ納得する。すぐに斉にいる太子を呼び戻そうという意見に、勒尚などは遠い斉へ連絡するよりも今ここにいる子蘭公子を代理王にすればいいと主張する。景差は占いで決めればよいと提言した。
父が秦に捕まったと聞いた羋横はすぐにでも帰国したいと斉王に願い出るが、斉王は条件として国境の五城を差し出すようにと告げる。国の危機に国を差し出すような真似ができるわけがない、羋横はどうすることもできなかった。
亀甲占いでは太子が継ぐべしと出た。すぐに斉国へ迎えを出すことに。しかし斉へ行って帰って来るのには1か月以上もかかる。景差は2か月経っても太子が戻って来なければ子蘭公子が即位すればよいと提言した。太子派だと思っていた景差が自分を支持するような発言をしたことに子蘭公子は驚くが、これで王位が手に入ると喜ぶ。
羋横太子を迎えに景差は斉へと出発する。だがまもなく車の車輪が外れ横転してしまった。車輪には誰かが細工した跡があった。子蘭公子の一派が斉への到着を遅らせようと図っているのは明白であった。景差は馬に乗って行こうとするがまだ仮死の薬草の後遺症が残っており騎乗はとても無理な体であった。結局医師に診てもらい車を直して斉へ向かう。
斉についた景差はわざと何もせずに幾日も過ごす。羋横は使いを出して景差に接触しようと試みるが景差はそれを門前払いさせた。
斉王は羋横を帰す代わりに土地をふんだくろうと考えていたのに景差が何も言ってこず羋横とも接触を拒んでいると知り首をひねる。そういえば景差は子蘭公子と同じく屈原の弟子であった、景差は子蘭と組んでいて子蘭を楚王に就けるつもりでいるのでは…?子蘭が即位してしまったら羋横を預かっている意味が無くなってしまうではないか。
庄辛は贈物を持って大臣の夷維の元を訪れる。そして景差が羋横太子を助ける気が全く無いのを見て我慢できず私的にお願いに来たと言う。
夷維は景差が本当に羋横を助ける気がないようだと斉王に告げる。斉王は真意を確かめるべく景差を招いた。やってきた景差は羋横の事には一切触れず、体調が悪くて宿でゆっくりしてるとだけ言う。
その夜、景差は羋横太子の部屋に忍び込み、ようやく太子にこれが帰国のための策であると伝えた。羋横は景差の指示通り酒をがぶ飲みして酔っぱらったふりをして斉王の前へ出ておおげさに嘆いてみせた。もう本国は自分を君主にするつもりはないようだ、それが証拠に迎えに来たのがあの景差だ。彼は子蘭の仲間で、子蘭を即位させるつもりだろう。秦との繋がりが深い子蘭が楚王になれば秦と組んで斉に攻め込んでくるかもしれない、斉にとっても不利だからどうか助けてください、と。酔ってはいるが彼の言う事はもっともだ…斉王はついに彼を帰国させることにした。
羋横は無事帰国し即位した。これが楚襄王である。
景差は祖国を思い詠った「大招」で知られる。彼の子孫は彼に敬意を示し(氏であった)景を姓とした。
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総括。
春秋時代までは昔ばなしノリだけど最後の戦国時代になると途端に殺伐とした物語だな…。
姓の起源を追うというより姓にまつわる物語だったよう。氏と姓とどう違うのかよくわからないけどおそらく氏の方が大きくて血脈を示し、姓はその下位で家族親族単位を示すんだろう。なので姓は住んでる場所とかで気軽に(?)変えたのではないかと。
話の展開は教科書的で善悪がはっきりしてるし子供から老人まで誰にでもわかりやすい作りで教育番組らしい。ただ中国人向けで中国の神話や歴史を知っている前提なので、特に殷周革命は知ってないと人物関係がわかりにくいだろうなとは思う。歴史的に重要な事件もこの作品ではナレーションひとつで済まされていることも多いし。
逆に知っていると楽しい。すでにキャスティングの時点で誰が正義で誰が悪人かはわかるけど、特に悪役の人のいかにもなワルいお芝居が笑える。正直お芝居に個性はないけど、いわゆるヒット作ではあまり見ないような個性的な顔立ちでお芝居がしっかりしてる人ばかりなので逆に新鮮。昔の王道時代劇ファンは是非。
[主演一覧]
「姜姓 千古神農」
黄河(炎帝)、馮棉(大巫祝)、王天野(蚩尤)
「張姓 天賜良弓」
張清(張揮)、馬赫遙(大巫祝)
「呉姓 大義譲賢」
王千友(泰伯)、張衛(姫亶)
「熊姓 文王之師」
王虎城(鬻熊)
「陳姓 陳胡同源」
陳月末(妫満)、劉熙陽(太姫)
「李姓 木子之恩」
安柏伊(理徴夫人)
「宋姓 以民為天」
霍青(微子啓)、裴疆童(武庚)、宋娜(東璃公主)
「滑姓 胸懐家国」
趙濱(姫伯爵)
「朱姓 仁徳之君」
常鋮(曹挟)、李文安(鄰富)
「石姓 大義滅親」
趙成順(公孫碏)、李君峰(姫厚)、蒋一銘(州吁)
「王姓 賢徳太子」
崔林(姫晋)、郭萱(銀姜公主)
「高姓 定国安邦」
許還山(呂傒)、劉城銘(公孫無知)
「年姓 覇業初成」
趙浜(斉桓公)、艾東(鮑叔牙)、蒋一銘(管仲)
「韓姓 義薄雲天」
赫子銘(韓厥)、陸彭(屠岸賈)、沈保平(程嬰)
「景姓 大招之魂」
崔鵬(景差)