あさひのブログ -108ページ目
「大秦帝国之縦横(ダイジェスト版・全43話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

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[第二十二集]
秦軍と連合軍は互いに布陣しついに戦が始まった。統率のとれた秦の軍勢に士気を欠いた連合軍はすぐに崩れ、嬴華(エイ・カ)将軍が軍神のごとき猛攻で次々と敵を屠っていく。さらに司馬錯将軍が塁筑要塞を陥としたとの報せ。合縦が破られた今、連合軍に勝ち目はなく秦軍の圧勝となった。

楚国では親秦派の靳尚(キン・ショウ)と反秦派の芈原(ビ・ゲン)が対立を深めていた。函谷関の戦いは徹兵したため被害は少なかったものの、合縦を推進したビ原は兵の出し損だったと非難され、また楚王が秦との講和を求め彼に使者となるよう命じたためビ原は怒って辞職すると言い出し、宰相の昭陽がなんとか彼を引き留めた。

魏国に戻った公孫衍(コウソン・エン)は自ら死刑を望むが、襄王は戦の勝敗は世の常だといって励ます。公孫エンはもはや魏国にはおれず韓国へ行くという。襄王はそれを止めることはできず餞別に玉の盆を贈る。(※玉盆を贈るのは、春秋時代の晋公・重耳の「食を受けて璧を返す」の故事になぞらえているらしい。いまひとつピンとこないが…。)

蘇萱姑娘の店でもめ事があり呼ばれてやって来た張儀は、騒ぎの元になってる書生・甘茂がただ者ではないと見抜き、すぐに恵文王・嬴駟(エイ・シ)に紹介する。

函谷関の戦いで昇進し百夫長となった魏冉(ギ・ゼン)は恵文王妃・芈(ビ)八子に自分が母を同じくする実の弟だと告白する。彼の母・ビ氏は楚国に娘ビアトウを残して魏国で再婚したのだ。ビ八子は弟の存在に喜び、息子の嬴稷(エイ・ショク)にも叔父さんと呼ばせる。

[第二十三集]
甘茂は太傅(公子の教育係)に任ぜられた。高位の職についた甘茂に張儀はちょっぴり嫉妬する。甘茂は早速王后・魏纾(ギ・ジョ)の子・嬴蕩(エイ・トウ)と芈(ビ)八子の子・嬴稷(エイ・ショク)に学問を教えることになった。だが公子らは毎日泥だらけになって帰って来るではないか。王后やビ八子は甘茂が学問ではなく武道を教えているのかと訝しむ。その話を聞いた張儀は甘茂を呼び出す。すると甘茂は落ち着きのない子供たちを持て余しており、自分に子供の教育は不向きでむしろ軍隊で敵と戦いたいと言うのだった。

張儀の元に燕国の使者がやってくる。燕の姫平太子が姫狐公主との婚姻を望んでいるというのだ。公私混同で猛反対する張儀だが、公主はそうなることを知っていた。実は張儀が失神してる間に公主と姫平が話し合い、公主が結婚することを条件に姫平は撤退を決めたのだ。秦の相国とただならぬ関係にある姫狐公主が燕に来れば秦との協力関係はより強固になる…いわば人質だ。

韓国へやってきた公孫衍(コウソン・エン)は韓王に諦めず秦を討つべきだと説く。大臣らはあれだけ大敗しておいて再戦は有り得ない、秦と講和すべきだと猛反対する。だが韓王は殉死した太子の仇討のためにも秦と戦うと宣言し、公孫エンを大将軍に任命した。

姫狐公主が去り茫然自失の張儀のために恵文王・嬴駟(エイ・シ)とビ八子は選りすぐりの美女を集めて張儀に勧めるが彼の目には全く入らない。追い打ちをかけるように、燕国で内乱が起こり姫平太子と姫狐公主の消息がわからないとの報せが。張儀はエイ・シに燕行きを懇願するが、このタイミングで秦の相国が燕を訪れれば内政干渉ととられる。解っていてもなお燕へ行きたいと騒ぐ張儀にさすがのエイ・シもあきれ返る。だがビ八子は張儀があまりに哀れで、寝所でエイ・シに彼を燕国に行かせるよう囁く。姫平が王位に就けば秦と友好関係を継続できるが、他の公子が継げば斉と内通する可能性もある…それを聞いてエイ・シも張儀を燕に派遣することに同意する。
だが張儀が燕への使者として命を受けたその日に、韓が秦に宣戦布告してきた…。

[第二十四集]
韓が秦に宣戦布告したとの報せに、楚懐王はどう動くべきかを臣下に問う。芈原(ビ・ゲン)は韓と組んで秦を攻め商於の地を奪回すべきだと説く。楚の客卿として迎えられている陳軫(チン・シン)は、やはり韓と組むべきだがすぐに出兵せず様子を見て、秦が韓との戦いで疲弊した頃に一気に攻め込み漁夫の利を得るべきだと言い、懐王は妙案だといって彼の案を採用する。

ビ原は陳シンを宴に招く。そして陳シンの策は韓と組むどころか韓を欺き秦と組んでいるようにしか見えないと指摘する。陳シンは言う、楚と秦は商於の地を争ってはいるが互いに戦は望んでおらずうやむやのまま100年もこの関係が続いている。なぜ今わざわざ声を荒げて商於奪回を唱え戦を起こそうとするのかと。ビ原は、先祖が祀られている商於を奪回することが楚公家の悲願であるのに皆その志を忘れてしまった、他に誰もいないから自分が立ち上がらなければならないのだと言い、陳シンに力を貸してほしいと懇願する。ビ原のまっさらな愛国心とその熱意に陳シンの心は揺らぎはじめる…。

燕の姫平太子と姫狐公主は無事だとの報せが届き、張儀はひと安心して燕行きを取りやめようとするが、恵文王・嬴駟(エイ・シ)は韓がおそらく斉に同盟を働きかけるだろうと推測、秦が燕と盟約がとれれば斉を牽制できる、そのために張儀には約束通り燕へ赴くよう命じる。張儀は使者なら他の者に任せればいいのにとぼやき、未だ仕事に身が入らないその様子にエイ・シは公私混同するなと喝を入れるのだった。
張儀は芈(ビ)八子から、かつての想い人・蘇萱姑娘が結婚を取り下げていたことを知らされる。結婚後も何かとからんできていた彼女のほんとうの気持ちを受けとめ、そして燕国へと向かう。

燕にやってきた張儀だが、未だ内政は不安定な状況で姫平は実権を握る丞相と対立しており姫狐公主は郊外へ避難していて会えなかった。張儀は秦の使者として丞相と正式に燕との盟約を交わそうとする。丞相は燕の内政に干渉しないことを条件に盟約書に印を押す。

韓では未だ戦に反対する大臣が多い中、祭事での占いで戦は吉と出る。公孫衍(コウソン・エン)は安堵するが、反対派の宰相は占い師が公孫エンから金を貰って嘘の占いをしたのだと告発する。そして楚の使者を殺して秦に誠意を見せて講和を結ぶべきだと説く。だが韓王は宰相を退け公孫エンに兵符を託すのだった。



――秦国――
[A] 張儀
秦の相国。弁舌の士。
[B] 恵文王(嬴駟/エイ・シ
秦の君主。
[C] 芈(ビ)八子
恵文王妃。八子(はつし)は爵位。以前はビアトウと呼ばれていた。楚国の公室の出身。
[D] 魏冉(ギ・ゼン)
元山賊の秦兵士。実はビ八子の異父弟だった。
[E] 蘇萱姑娘
秦のさびれた宿の女将。かつて張儀に求婚されたが彼が魏国へ行ってしまったため店の従業員と結婚した。
[F] 甘茂
楚の書生。秦での任官をめざしやって来た。
[G] 姫狐
周王室の姫。張儀と相思相愛だが…。

――その他――
[H] 公孫衍(コウソン・エン)
魏の将軍。諸国を率い秦の東出を防ごうとするが五か国の合縦を破られ惨敗する。
[I] 芈原(ビ・ゲン)
楚の左徒(外交官)。反秦派の筆頭。
[J] 陳軫(チン・シン)
斉の元客卿。義理堅い性格で秦に来た時に張儀の恩情に触れ秦のために力になってくれる。

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今回の張儀の失恋はさすがにちょっと可哀想だった…。
落ち込む張儀にビアトウらが美女を紹介するシーン、どの娘も興味持てないと言う張儀にビアトウが「どんなキレイな娘も時が経てばみんなしわくちゃのババアになるんだから」とか「新しい娘が来たら昔の娘の事なんか忘れちゃうわヨ!」なんて言って横にいるエイ・シをぎょっとさせてるのがめちゃおもろい。ビアトウは本当に、女子的にはすごくかっこいいし好き!


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「大秦帝国之縦横(ダイジェスト版・全43話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

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[第十九集]
張儀の策で五か国合縦の勢いは緩まり秦恵文王・嬴駟(エイ・シ)はひとまず安堵するが、国境の要塞・函谷関は予断を許さない状況だ。五か国連合と戦うべきか講和するべきか…その迷いを見た張儀は戦うべきだと断言する。そして自ら函谷関に赴き敵を退散させてみせようと言うのだった。

姫狐は周王室の公主として相国府で丁重にもてなされる。魏冉(ギ・ゼン)は姐御が張儀に気があるのではと冷やかし、エイ・シと嬴疾(エイ・シツ)も張儀が恋人を連れて帰って来たと大いに冷やかす。
魏ゼンは秦軍に入隊し訓練を受ける。新兵の中でも一際光るその猛者ぶりが視察に来ていたエイ・シの目に留まり、真剣で手合わせすることに。魏ゼンは張儀から空気を読めと忠告されたが、本気で来るエイ・シに思わず体が動き足払いをかけ倒してしまった。負けず嫌いのエイ・シは再戦を挑み、今度は勝った。だが自分は鎧甲冑を身に着けているので多少切りつけられても平気だが魏ゼンら兵士は軽鎧もつけていない。彼らは実戦でも鎧はつけない突撃兵だと知り、エイ・シは命をかけて戦う兵士らに敬意を示し拝礼するのだった。
張儀は魏ゼンが突撃兵になっていたことを知り心配するが魏ゼンは平気だと笑いとばす。その任務が危険であればあるほど、成功した時の報酬は大きいのだから。

秦の若き刀匠・白起は鍛冶の腕もさることながら料理の腕も秀でていた。そのため軍の料理番として練兵場へかり出された。共に料理番として働くのは、ここでは一兵卒扱いの嬴華(エイ・カ)だった。先の戦で大敗したエイ華将軍は体の傷は完治したものの敗将の汚名を負うその心の傷はまだ癒えていなかった。白起は良い食材を使わなければ美味しい料理ができないように強い兵士がいないと戦は勝てないと論じ、それをエイ華は自分への侮辱だととって激怒する。だが白起は冷静に、あの時の秦軍は浮足立っておりスパイが潜り込む隙を与えてしまっていた、煮物の灰汁を丁寧に取り除くようにスパイをきっちり排除できていれば勝てた戦だったと分析。異物が混ざりこんだあの状況では秦軍の敗北は避けられず、将軍が一人責任を背負い込むことではないと言い、その言葉にエイ華の心は氷解する。

[第二十集]
五か国連合軍が秦の国境、函谷関に迫る。既に三晋諸国が集結し、燕と楚もまもなく到着するだろう。守軍を指揮する嬴疾(エイ・シツ)将軍は義渠(ギキョ)の動きも読めず今打って出るわけにも行かず苦悩する。しかし時がたてば楚の大軍が合流し、そうなれば勝ち目はない…。

張儀の元に斉の客卿だった陳軫(チン・シン)がやってくる。そして斉は五か国の合縦が秦を攻めると判断し兵を引いて傍観することにしたと教えてくれる。陳シンはこれから楚国へ向かうという。張儀は秦のために力を貸してほしい、つまりスパイとして情報を流してほしいと頼むのだった。
急ぎ函谷関へ向かう準備をする張儀。そこへ姫狐公主がやってくる。張儀が合縦を崩すために燕軍陣営を説得するつもりだと知ると、心配して自分が護衛すると言い出した。

函谷関へ向かう兵士達の壮行会が行われる。恵文王妃・芈(ビ)八子は魏冉(ギ・ゼン)が首に巻いている幸運のお守りを見て話しかける。そのお守りは彼女の家に伝わるものと同じだったからだ。姫狐公主も弟分の魏ゼンを心配し声をかける。魏ゼンはビ八子が自分の本当の姉だと言い、公主は首をかしげる。

函谷関にやってきた張儀と姫狐公主は燕の軍営に忍び込もうとするがあっさり見つかり捕縛される。姫狐公主は自分の身の証となる佩玉を提示し、燕軍を指揮する太子・姫平は慌てて彼女を解放した。正体を明かし縄を解かれた張儀は、平太子に斉国がこの機に燕国を狙い侵攻してくると吹き込む。

[第二十一集]
もし今兵を引いたら秦は斉を退け太子が王位に就く手助けをしよう…そんな張儀の言葉を信じようとする平太子を部下は諌め張儀に剣を突きつける。姫狐公主が体を張ってそれを阻止し、その姿を見た平太子は部下を取り押さえる。剣は張儀の腹をかすっており、血を見た張儀は失神してしまった…。
次に目が覚めるとそこは函谷関内。姫狐公主が献身的に看病してくれる。そして彼女はかつて平太子の許嫁だったと告白する。嫁入り行列が魏国で戦火に巻き込まれ護衛は皆逃げ出し彼女は流れ矢を受け負傷、その彼女を救ったのが魏冉(ギ・ゼン)であり、山賊らとの生活も楽しくそのまま居ついたというのが事の顛末だ。公主が平太子の許嫁と知って彼女に想いを寄せていた張儀は傷心するが、公主はここまでついてきたのは秦国のためでも平太子のためでもなく張儀と一緒にいたかったからだと言い、二人はお互いの気持ちを確かめ合うのだった。

その夜、秦軍は燕軍営に火を放ち、燕軍が仕方なしに徹兵したように見せかける。燕が合縦諸国から非難されるのを防ぐために張儀が平太子に提案した策だ。
燕軍の撤退を聞き、公孫衍(コウソン・エン)は張儀が謀ったと直感する。このまま合縦を崩されてはならない、不満を口にする諸国将軍らを必死に説得しなだめる。

函谷関では近い実戦に向けて兵士の訓練が続けられていた。訓練中に魏ゼンは白起とひと悶着起こし二人とも捕えられる。魏ゼンは張儀の恋人の弟分、白起は嬴華(エイ・カ)のお気に入りとあって嬴疾(エイ・シツ)は処罰に困ってしまう。そこで二人に楚軍の偵察を命じる。そして明日までに見つけて戻ってこなければそのまま除隊だと通告する。
粗雑な魏ゼンと生真面目な白起はいがみ合いながらも山野をかけまわって、ようやく楚の軍営を発見した。軍を率いるのは楚の公子・子蘭だ。子蘭公子は軍幕に美女をはべらせ酒を飲み酔っ払っている。それを見た魏ゼンはこのふざけた主将に一泡ふかせてやろうとある策を思いつく。白起もそのアイデアに乗り、早速行動を開始する…。

函谷関に恵文王・嬴駟(エイ・シ)自らが後軍を率いてやってきた。戦況に不安を募らせる兵士達を鼓舞するためだ。エイ疾は義渠(ギキョ)が挙兵したことを知りさらに眉を曇らせる。なんとしてでも函谷関は死守せねばならない。そこへ突如楚軍が撤退を始めたとの一報が。そして魏ゼンと白起が戻って来て、楚軍を発見しその糧秣を燃やして来たと報告する。エイ疾は二人の予想以上の働きに驚き喜び、司馬錯将軍にすぐに韓の塁筑要塞を攻めるよう命じる。

燕に続き楚も撤退し、連合軍は魏・韓・趙の三国だけとなった。さらに韓が塁筑要塞を防衛するため離脱する。公孫エンは合縦が崩れ去っていくさまにいら立つ。そこへ秦王が戦の前に公孫エンと話したいと提案してきたとの報せ。
エイ・シと公孫エンは十年ぶりに対面する。公孫エンはエイ・シに敬意を示しつつ、この戦乱の世に勝敗は絶えず変動しその中で自分は己の信条を貫くだけだと、そしてエイ疾、エイ華にも、昔の誼を気にかけず正々堂々お相手願いたいと告げるのだった。



――秦国――
[A] 恵文王(嬴駟/エイ・シ
秦の君主。
[B] 張儀
秦の相国。弁舌の士。
[C] 嬴疾(エイ・シツ)
秦の上将軍。エイ・シの異母弟。智将と名高い。
[D] 嬴華(エイ・カ)
秦の将軍の一人。斉との戦いで大敗を喫する。
[E] 姫狐
周王室の姫。山賊の女頭領となっていたが張儀の勧めで下山し秦に滞在する。
[F] 魏冉(ギ・ゼン)
元山賊の若者。姫狐の弟分。張儀に誘われ富と名声を夢見て秦軍入りする。
[G] 白起
秦の刀匠。国に忠誠を誓う生真面目な青年。

――魏国――
[H] 公孫衍(コウソン・エン)
魏の将軍。三晋諸国と燕、楚の五か国連合を率いる。

――燕国――
[I] 姫平
燕の太子。燕軍を率い函谷関へ向かっている。

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せっかく張儀ちょっと見直したのに、またコメディキャラに戻っちゃってた。こんな格好悪いキャラが主人公て…まぁおもしろいからいいけど。
そして山賊魏ゼンはモブだろうと思ってたらこんなに活躍してくるとは…簡体字だから気づかなかったけど彼は穣侯・魏冄(ギ・ゼン)なのね。彼と白起の凸凹コンビはベタだけど好きだ。
秦に余裕がないのでエイ・シさまの暴君っぷりは封印。(´・ω・`)


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「大秦帝国之縦横(ダイジェスト版・全43話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

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[第十六集]
韓の武安候が秦恵文王・嬴駟(エイ・シ)の元にやってきた。エイ・シは会うなり武安候を殴りつける。そして協力はしてやるが斉と戦うのは三晋諸国であって秦は援助するだけだと告げる。

魏の嗣太子は楚と組めば国は危機を迎えると考え、弟・高公子を暗殺。それを知った恵王は体調を崩して寝込んでしまうが嗣太子はその父を軟禁して政権を強奪する。

秦は魏斉前線に嬴華(エイ・カ)将軍の兵を派遣。秦と斉はにらみ合いを続け互いに時勢を窺いそのまま時が過ぎて行く。ある日エイ華は斉軍と蹴鞠で勝負する(※戦争中にそんなことするの?)。斉の将軍はその試合に暗殺者を潜り込ませエイ華の暗殺を狙ったが失敗、試合は秦軍が圧勝する。勝利の美酒に酔う秦軍営に斉から祝いの品が届けられる。それは先程の暗殺者の首だった…。
エイ華はお返しに秦の酒を斉軍営に送る。斉軍には秦出身者が少なからずおり、秦酒に郷愁を誘われ翌日二百人もの斉兵が秦軍営に投降してきた。

張儀から、魏を利用して斉と戦えとの手紙がエイ・シの元に届けられた。エイ・シは張儀がやはり秦国のために動いている事を確信し喜ぶ。この戦国の世は誰もが夢を抱く。覇者となる夢、富と名声を得る夢、そして張儀のような男が抱くのは天下を取る術を指南するという夢だ。彼がその夢を諦めることはない。エイ・シから張儀の意図を教えられた嬴疾(エイ・シツ)は唖然としてしまう。エイ華と対立して辞職したのもみんな芝居だったというのか…。

エイ・シが蘇萱姑娘の酒店を訪れる。ちょうど蘇萱の結婚式が行われていた。エイ・シは彼女がなぜ張儀を捨ててこんなつまらない男を選んだのかと腹を立てる。蘇萱が彼はもう秦国へは戻っては来ないと言ったと答えると、それは嘘で必ず戻って来るとエイ・シは言う。そして張儀が蘇萱のために送った土産を手渡す。それを受け取った蘇萱は涙が溢れて止まらないのだった…。

張儀は公孫衍(コウソン・エン)率いる魏軍陣営を視察にやって来た。公孫エンはこの戦いは秦が必ず敗北すると告げる。彼は張儀が秦のために動いていることを見破っており、ひそかに斉軍と通じて秦軍を陥れる策を立てていたのだ。常勝してきた秦軍が一度でも敗北を喫すれば他国はもう恐れはしない、公孫エンが主張してきた合縦に乗って協力し一気に秦を落とすことだろう。公孫エンは張儀に邪魔立てされぬよう彼を投獄する。
その夜、エイ華将軍は斉軍営を夜襲するが待ち構えていた斉軍に取り囲まれる。さらに秦軍営から火の手が上がったとの報せ。先日投降してきた元斉軍の兵士が火を放ったのだ。急ぎ戻るエイ華らの前に立ちふさがったのは、公孫エン率いる魏軍。
…そして秦軍は大敗した。

[第十七集]
秦はすぐさま魏へ宣戦布告。秦軍はもう国境に迫っている、魏嗣太子はうろたえ惠施に助けを求めるが、惠施はもはや打つ手はなくこの事態を打開できるのは恵王陛下しかいないと突き放す。
嗣太子は病床の父に向かって平伏し己の所業を陳謝する。恵王はしかし、どのみち愚鈍な赫(カク)公子や傀儡王になる高公子ではなく嗣太子に後を任せるしか道はなかったのだと言い、秦に土地や宝物を献上して戦を回避しろと言い残して息絶える。
王位を継いだ襄王・魏嗣の元にようやく公孫衍(コウソン・エン)が戻ってきた。先王の遺言とはいえ秦に屈したくはない襄王は公孫エンに意見を求める。公孫エンは、土地の割譲などせずとも、この機に諸国と合縦し秦を討てばいいと進言する。三晋諸国すなわち韓・趙に、燕と楚を加えた五か国の同盟だ。以前に公孫エンが各国に赴いて話をしていたため今度は首尾よく話をまとめてくる。
襄王の前に引き出された張儀は合縦が成立したと知りさすがに青くなる。だが秦の庇護下でなければ魏国に安寧の道はないと主張し続け襄王は彼の処刑を決める。

獄内の張儀の元に公孫エンがやってきた。そして彼が死刑ではなく国外追放になったと告げる。張儀は彼が襄王を説得して死刑を回避してくれたとすぐに悟り感謝する。公孫エンはかつて韓国でわざと張儀を酒席に招いて韓王の疑心を煽ったのを負い目に思っていたのと、そして意見こそ食い違えど、この戦乱の世に国を渡り歩き己の信念のため生きる好敵手として張儀を失うことはしたくなかったのだ。ただ死刑にはならずとも、襄王は張儀が秦へ戻ることを恐れて暗殺者を差し向けるだろう、帰路はただではすまないはずだと公孫エンは忠告する。

急ぎ国境へと向かう張儀の車を、王命を受けた魏兵の一隊が取り囲む。だが突然山賊が現れ魏兵を追い払った。山賊らを率いる若者・魏冉(ギ・ゼン)は彼を哀れんで助けたというわけではなく、張儀が要人らしいので捕まえて身代金をふんだくろうという算段だ。張儀はアジトに連行される。山賊の頭領は驚くべきことに若い美女だった。美女は張儀の下げている昭文君の剣を見て、なぜこの剣を持っているのかと問う。彼女はなんと昭文君の妹、周王室の姫狐公主だったのだ。張儀は事情を話して穏便に解放してもらおうとするが、姫狐は金さえ手に入ればすぐ解放するとつれない。
山賊達の中に一人の老人がいて、彼は山賊達に学問を教えている。なんと名士と名高い宋の学者・庄周ではないか。張儀は山賊のようなアウトサイダーにも分け隔てなく学問を授けている彼の姿に感心する。が、のんびりしてる暇も無く魏ゼンに急かされて張儀は仕方なく助けを求める手紙を書き、はたして秦軍がアジトを取り囲んだ。

[第十八集]
秦軍は山賊を片っ端から殺そうとする。張儀は庄周に協力してもらいひと芝居打ってなんとかその手を止めさせた。
そして別れの時。また旅に出るという庄周は、粗雑だが己の腕を信じ夢を抱く若者・魏冉(ギ・ゼン)に美しい懐刀を贈る。それを受け取った魏ゼンは、秦へ戻る張儀に自分も一緒に連れて行ってくれと頼む。そして姐御も一緒に行こうと姫狐も誘うのだった。

魏が五か国合縦をもって秦を攻めると知った義渠(ギキョ)王・駭(ガイ)は魏襄王の元を訪れ、いつかの恩返しも兼ねてギキョ族も参加すると伝える。遠く離れた草原と連絡を取るのは難しい。だが公孫衍(コウソン・エン)が一計を案じる。五か国連合軍と戦うにあたり秦は必ず背後を固めるためにギキョに不可侵の講和を求めるだろう、秦がギキョに貢物を持参したその時を合図に侵攻してくれと言う。

秦に戻ってきた張儀は恵文王・嬴駟(エイ・シ)の前に平伏する。公孫エンの力をみくびって策を破られ秦を窮地に追いやったことを詫び、死をもって償いたいと請願するが、エイ・シはその罪は秦を救うことでしか許されないと言い、そして皆の前で再度彼を相国に任命しこの国難に対して指揮をとれと命じるのだった。

張儀は宴会に招かれた斉の使者に、魏の合縦の策は秦と戦うと見せてその実は斉と戦う準備を進めているのだと吹き込む。斉の使者ははじめは信じなかったが、この戦乱の世は一夜にして情勢は変わる、昨日までの味方が明日は敵になると言われて不安に駆られる。
そして斉が中山国を攻める気配を見せる。今他方での戦が始まれば合縦の息が乱れてしまう。公孫エンは楚の芈原(ビ・ゲン)の元を訪れ、楚が軍を動かして斉を牽制してほしいと頼む。



――秦国――
[A] 恵文王(嬴駟/エイ・シ
秦の君主。
[B] 嬴疾(エイ・シツ)
秦の上将軍。エイ・シの異母弟。
[C] 嬴華(エイ・カ)
秦の将軍。張儀の事を快く思っていない。

――魏国――
[D] 張儀
秦の宰相だったが職を辞して母国・魏に迎えられ宰相となる。魏は秦と同盟して斉を攻めるべきという"連横の策"を説く。
[E] 公孫衍(コウソン・エン)
魏の将軍。魏は韓や趙などと組み秦を攻めるべきという"合縦の策"を説く。
[F] 恵王(魏罃/ギ・オウ
魏の君主。
[G] 魏嗣
魏の太子。恵王亡き後王位を継ぐ。
[H] 惠施
魏の宰相。
[I] 姫狐
魏秦国境の山を牛耳る山賊の頭領。
[J] 魏冉(ギ・ゼン)
山賊の若者。

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ちょっとだれてきてたけどこの第16~18回は打って変わっておもしろい!
エイ・シさまの悪役っぷりにはますます磨きがかかって笑いが止まらないし、張儀がやっと腹の内が見えたというかまっとうな主人公に見えた。再度相国に任命されるシーンは泣ける…。エイ華も最初死んじゃったかと思ってめちゃショックだったけど、よかった無事で!



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「大秦帝国之縦横(ダイジェスト版・全43話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

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[第十三集]
秦恵文王妃・芈丫頭(ビアトウ)が男児を出産、ビアトウは八子(はつし。女性としては王后、美人、良人に次ぐ位)に封ぜられる。張儀が彼女にお祝いの紅布を贈ると、ビ八子は貴方にはいつ紅布を贈ればいいのと訊く。彼が都の郊外にある宿の女将・蘇萱姑娘を好いてる事を知っているのだ。
ビ八子に背中を押されて張儀は蘇萱にプロポーズしようとするが、また彼女を怒らせてしまい失敗に終わる。

公孫衍(コウソン・エン)を魏国に招聘するために嗣太子自らが彼の元を訪れる。公孫エンは延々と続く戦で命が失われていく俗世に戻る気はないと言うが、嗣太子はむしろこのままでは故国の多くの命が失われていくと説く。
後日、嗣太子は秦国との同盟を破棄するよう進言した罪で投獄された。それを知った公孫エンは宮廷に赴き恵王に赦免を直訴するが却下される。獄中の嗣太子に面会した公孫エン。刑は明日にも執行されるという。公孫エンは自分が魏のために秦と戦うので太子の命を救ってほしいと惠施に頼み込む。すると惠施と嗣太子はようやく安堵の息をつく。実は太子はわざと投獄されるような発言をして捕まり、公孫エンが下山の決意を固めるのを命を懸けて待っていたのだ。

韓の武安候に嫁いでいた秦の公主・嬴姜(エイ・キョウ)が突然離婚を突きつけられ帰って来た。秦恵文王・嬴駟(エイ・シ)は秦への侮辱だとして韓を滅ぼすと憤る。
魏の使者として韓へやって来た公孫エンだが、韓王は秦との事態の収拾に忙しく面会してもらえない。韓に秦の使者として張儀がやってきた。張儀は斉も楚も虎視眈々と韓を狙っている、今まで通り秦と盟を組んでおいた方が安全だと説くが、武安候らは秦との同盟は破棄し戦うと息巻く。韓王の返答は後日に持ち越された。
公孫エンは張儀が来ていると知り彼を招いて酒を飲む。魏の使者と秦の使者が酒を酌み交わし政治談議をしていたとの報告を受けた韓王。魏は三晋の国が同盟する"合縦"により秦に対抗しようとしているのに、秦は秦と韓が同盟する"連横"で他国に対抗しようとしている…相反するはずの二国は何を企んでいるのか。
後日、待っても面会の許可がおりないため魏へ戻るという公孫エンの元に韓王が自らやってくる。公孫エンは斉や秦が狙うこの国を戦い守り抜くには周辺諸国の協力が必須と合縦の策を説く。

[第十四集]
果たして韓王は公孫衍(コウソン・エン)の説く合縦に乗り、張儀を追い返した。
秦恵文王・嬴駟(エイ・シ)は三晋諸国が秦に歯向かうつもりならこちらは楚や斉と組んで跡形もなく滅ぼしてやると息巻く。そして秦楚斉の三か国の盟会を発起。秦の呼びかけに楚と斉はそれぞれの思惑をもって応じ、三か国の宰相が一堂に会する。
張儀は不穏な動きを見せる三晋諸国の脅威を除き平和を保つために協力しようと提じるが、斉の宰相・田嬰はただ秦が兵を引けば世界は平和になると皮肉を言う。また楚の大臣・芈原(ビ・ゲン)も、秦が魏国から手を引けば同盟に応じてもいいと条件をつける。協議は物別れに終わり、その後の宴会で張儀は斉の息のかかった剣士に暗殺されかかるがかろうじて危機を免れる。

三か国の同盟は成らず、斉・楚はそれぞれ秦と戦う姿勢を見せる。地理的にその間に挟まれる格好の韓や趙は彼らの戦場と化した。このままでは魏もその犠牲になると恐れる恵王に、惠施はこうなっては最後の手段、秦に救援を要請しようと進言する。

[第十五集]
秦の朝議では、斉や楚が三晋諸国を平らげた後は秦に襲い掛かって来るであろうから先に魏を攻め取ってしまおうという案が出る。だが張儀は魏を攻め滅ぼすのは、彼らが秦に救援を求めてきてからでも遅くはないと言う。嬴華(エイ・カ)将軍が張儀の策は秦国に厄介ごとを招くばかりで、本当は母国である魏のために動いてるのではないかと真っ向から批判しその場を震撼させる。恵文王・嬴駟(エイ・シ)は張儀を擁護するが、張儀はこの事態を打開する良い策が思いつかないといってその場で辞職を申し出た。

魏国の家臣が密かに張儀に会いに来て、秦を出るなら魏に来て魏王のために力を貸してほしいと言う。張儀は魏王は自分の事を恨んでいるだろうから無理だと答えるが、魏王は今、藁にもすがる思いだと言う。張儀が魏へ入国すると宰相の惠施がわざわざ出迎えに来ている。惠施は魏を救ってくれるなら自分の宰相の位を譲ってもいいと歓迎する。
張儀は恵王に、秦とは現状を維持し楚と同盟し斉と戦うべきだと説く。嗣太子は魏を助けるふりをして秦の利益を図っているのかと疑うが、張儀は今魏国が目を向けるべきは秦ではなく楚・斉の侵攻であり、斉を抑えた後は必ず秦を抑えてみせる、秦の内情はよくわかっているので任せてくれと言う。恵王は理に適ってると満足し張儀の策を採用する。
楚国は同盟の条件として嗣太子を廃して高公子を太子にせよと言ってきた。高公子は幼い頃人質として楚国で暮らしていた。彼を太子に据え傀儡に仕立てるつもりだ。恵王は条件をのみ、楚は兵を引いた。
張儀は韓に使者を送り、秦を後ろ盾にして共に斉を攻めようと持ちかける。韓王は魏はつい最近に公孫エンが秦を倒そうと合縦を持ちかけてきたのに今度は張儀が秦と組もうと連横を呼びかけてくる、魏王の意図がわからないと混乱する。ましてや韓は武安候の離婚で秦を怒らせている。兎に角、魏と足並みを合わせるには秦への謝罪が必須だ、韓王は武安候に自ら謝罪に行けと命じる。



――秦国――
[A] 恵文王(嬴駟/エイ・シ
秦の君主。
[B] 張儀
秦の相国。自称"名士"の遊説家。
[C] 芈丫頭(ビアトウ)
楚国の没落公族の娘だったが張儀の力で恵文王の側室となった。
[D] 蘇萱姑娘
秦の都の郊外にあるさびれた宿屋の女将。姑娘はお嬢さん・おねえさんの意味。

――魏国――
[E] 恵王(魏罃/ギ・オウ
魏の君主。
[F] 惠施
魏の宰相。国の危機的状況を把握しておりプライドの高い恵王の暴走を食い止めるのに必死。
[G] 魏嗣
魏の太子。
[H] 公孫衍(コウソン・エン)
別名"犀首"。秦の宰相だったが張儀とそりが合わず辞職し故郷の魏国で隠居している。

――その他――
[I] 田嬰
斉の宰相。
[J] 芈原(ビ・ゲン)
楚の左徒(外交官)。屈原とも呼ばれる。宰相・昭陽の弟子。

* * * * *

張儀がその思惑が外れ職も干されて失恋してざまあみろな展開w
しかし非常に歴史ドラマっぽいお堅い話になってきた。各国の形勢が二転三転するややこしい時代なので最初の頃の軽いノリで見て来た視聴者にはつらいかも。人物が沢山出て来てついていくのが大変。とりあえず屈原が若くて男前!超タイプ!(〃∇〃)


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「大秦帝国之縦横(ダイジェスト版・全43話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

* * * * *
[第十集]
魏宰相の惠施が講和のために張儀の元へやってくる。提示したのは魏国が十五の城を明け渡すこと。だが張儀はそんな無用の土地ではなく焦城・曲沃の二か所を返還せよと言う。そして秦公は王を称し、その儀式の際に韓や趙と共に秦王に平服し、魏王は秦王の乗る馬車の御者を務めよと突きつける。あまりに侮辱的な提案に惠施は憤慨する。だが張儀は、十年前に秦公が魏から受けた屈辱は同じ目に遭わせねば晴らせないと言い、何なら今すぐ魏を滅ぼしてもいいぞと大声でまくしたてる。

秦国の老臣が集まって恵文君・嬴駟(エイ・シ)に直訴に来る。彼らはエイ・シが楚女に骨抜きにされてると言い、彼女を遠ざけるべきだと言い出す。それを聞いた芈丫頭(ビアトウ)はおおいに腹を立てる。だが寝所で楚国に義渠(ギキョ)王との間に生まれた子を残してきていると話すとエイ・シは青ざめ、すぐに秦を出て行けと通告する。

楚国へ帰る馬車の中で、しかしビアトウはめげてなかった。彼女ほどの美貌があればどこの君主も放っておかないと張儀にも言われた、まだどこかの王妃になれるチャンスはあるかも。それに楚に戻れば子供にも会える。その時急に吐き気が…彼女はエイ・シの子供を身ごもっていることに気づく。さすがにショックを受け途中の山村で休むが、その彼女の前に現れたのはエイ・シだった。御者に扮して全てを聞いていた彼は、ビアトウの心がギギョ王にあるのではなくただ子供が心配なだけだったと理解し、彼女を連れて帰る。

[第十一集]
知り合いの商人が秦に来ていると聞いて張儀は会いに行く。すると彼の下男の中に名士と名高い斉の客卿・陳軫(チン・シン)がいるではないか。彼は斉のスパイとして入国してきたようだが、世に名高い彼の才能を買っている張儀は陳シンを秦恵文君・嬴駟(エイ・シ)の元へ連れて行く。エイ・シは歓迎するが陳シンは秦の東出は道義に反すると批判し退席してしまった。だがエイ・シは怒るでもなくむしろ厚遇して魏や韓への使者となってもらおうと張儀に言う。彼が秦の使者として魏韓へ赴けば、斉は彼が裏切ったと思うだろう。エイ・シは才能ある彼が敵国に仕えれば必ず脅威となると考え、味方にならないのなら敵国の手で始末させようというのだ。
それを聞いた張儀は急ぎ陳シンに秦を離れるよう勧める。陳シンは張儀の厚意に感謝しながらも、敢えて魏韓への使者を引き受けるのだった。

魏国へやってきた陳シンは先日張儀が宰相・惠施と取り交わした盟約を確実に実行すべしとの国書を渡すが、魏恵王は怒って国書を投げ返す。陳シンは今秦国ともめていれば楚国や斉国が必ず攻めて来る、選択の余地はないと淡々と説く。
宿で魏の返答を待つ陳シンの元へ、斉国の田平将軍がやって来る。陳シンはこの仕事が終われば必ず斉に帰国すると釈明するが田平は有無を言わさず彼を拉致していった…。

[第十二集]
秦公主催の盟会に各国君主が集う。趙国の君主はわずか14歳の少年だ。彼は秦が同盟を守って趙の平和を保ってくれるなら他に何も望まないとへりくだる。
烏氏族の王が兵を率いてやってくる。秦と領土を争う烏氏族は秦王など認めないと騒ぐが、その動きを予測していた秦恵文君・嬴駟(エイ・シ)は烏氏の後続軍を既に抑えており、烏氏王は皆の前でエイ・シに平服する羽目に。
次に蜀の王がやっていた。蜀王はエイ・シに贈り物だと言って箱を渡す。開けるとそこには土の塊が。秦の将士らはこの侮辱に色めき立つが、上将軍・嬴疾(エイ・シツ)がこれは蜀の土地を贈るという意味だとやり返す。

秦、魏、韓の三君主が王を称する儀式が始まった。だがビアトウの姿が見えない。仮面の舞踏家に扮して潜り込んでいた義渠(ギキョ)王・駭(ガイ)が彼女をさらったのだ。一緒に草原へ戻ろうというガイをビアトウは突き放す。そしてこんな事をして秦王が許すはずもなくギキョは秦に滅ぼされる、自分の利のために民を犠牲にするのは王として失格だと突きつける。だが諦めきれないガイは彼女を無理矢理連れて草原へ向かう。行く手に秦軍が現れ取り囲みビアトウを救出、ガイは絶体絶命の危機に瀕するが、黒装束の一団が現れガイを救った。
儀式は滞りなく進み、ついにエイ・シは王となる。約束通りエイ・シの乗った馬車を魏王が御しその馬を韓王が引く…エイ・シはかつての恥辱を晴らし秦の覇者としての力を諸国に見せつけたのだった。

儀式に周王室の使者としてやってきていた公子・昭文君は張儀に再会し、彼が名君に会いその実力を遺憾なく発揮していることを祝い喜ぶ。そしてこの戦乱の世に多くの国や部族が乱立し覇者は入れ替わり、人々は周王室の存在すら忘れていくのだろうかと寂しく呟くのだった…。

ギキョ・ガイを助けた一団は、魏の太子・嗣の手の者だった。ガイは魏国が秦と戦うなら喜んで協力しようと約束する。魏恵王は共に屈辱を味わわされた韓国とも組んで秦に報復する決意を固める。宰相・惠施は韓への使者として公孫衍(コウソン・エン)を招くことを進言する。
山里に隠居する公孫エンの元に魏国の使いがやって来た。だが公孫エンは再び戦の世界に足を踏み入れるつもりはないと追い返す。



――秦国――
[A] 恵文君(嬴駟/エイ・シ
秦の君主。
[B] 張儀
秦の相国(宰相)。自称"名士"の遊説家。情ではなく金や名誉のために動く男。
[C] 芈丫頭(ビアトウ)
楚国の没落公族の娘。張儀の力で恵文君の側室となる。かつて義渠(ギキョ)王と恋仲で故郷にその子供を残して来た。

――魏国――
[D] 恵王(魏罃/ギ・オウ
魏の君主。
[E] 惠施
魏の宰相。国の危機的状況を把握しておりプライドの高い恵王の暴走を食い止めるのに必死。
[F] 魏嗣
魏の公子。赫(カク)太子がその地位を剥奪されたため代わって太子となる。

――その他――
[G] 陳軫(チン・シン)
斉の客卿。
[H] 義渠駭(ギキョ・ガイ)
草原の民・ギキョ族の王。
[I] 公孫衍(コウソン・エン)
別名"犀首"。かつては秦の大良造(宰相)だったが職を辞して山里に隠れ住んでいる。

* * * * *
張儀、大人げないしやり方が卑怯…ああ憎々しい。本当に酷い主人公だな。蘇萱姑娘とのラブコメはだいぶ面白いけど、これ話の本筋には関係ないよね…。
ビアトウが、女子的にはすごくかっこいいというのか見てて気持ちいい子だ。賢い上にきどってなくて自分の気持ちにも正直だし、なんか応援したくなる。


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