ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
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[第十六集]
韓の武安候が秦恵文王・嬴駟(エイ・シ)の元にやってきた。エイ・シは会うなり武安候を殴りつける。そして協力はしてやるが斉と戦うのは三晋諸国であって秦は援助するだけだと告げる。
魏の嗣太子は楚と組めば国は危機を迎えると考え、弟・高公子を暗殺。それを知った恵王は体調を崩して寝込んでしまうが嗣太子はその父を軟禁して政権を強奪する。
秦は魏斉前線に嬴華(エイ・カ)将軍の兵を派遣。秦と斉はにらみ合いを続け互いに時勢を窺いそのまま時が過ぎて行く。ある日エイ華は斉軍と蹴鞠で勝負する(※戦争中にそんなことするの?)。斉の将軍はその試合に暗殺者を潜り込ませエイ華の暗殺を狙ったが失敗、試合は秦軍が圧勝する。勝利の美酒に酔う秦軍営に斉から祝いの品が届けられる。それは先程の暗殺者の首だった…。
エイ華はお返しに秦の酒を斉軍営に送る。斉軍には秦出身者が少なからずおり、秦酒に郷愁を誘われ翌日二百人もの斉兵が秦軍営に投降してきた。
張儀から、魏を利用して斉と戦えとの手紙がエイ・シの元に届けられた。エイ・シは張儀がやはり秦国のために動いている事を確信し喜ぶ。この戦国の世は誰もが夢を抱く。覇者となる夢、富と名声を得る夢、そして張儀のような男が抱くのは天下を取る術を指南するという夢だ。彼がその夢を諦めることはない。エイ・シから張儀の意図を教えられた嬴疾(エイ・シツ)は唖然としてしまう。エイ華と対立して辞職したのもみんな芝居だったというのか…。
エイ・シが蘇萱姑娘の酒店を訪れる。ちょうど蘇萱の結婚式が行われていた。エイ・シは彼女がなぜ張儀を捨ててこんなつまらない男を選んだのかと腹を立てる。蘇萱が彼はもう秦国へは戻っては来ないと言ったと答えると、それは嘘で必ず戻って来るとエイ・シは言う。そして張儀が蘇萱のために送った土産を手渡す。それを受け取った蘇萱は涙が溢れて止まらないのだった…。
張儀は公孫衍(コウソン・エン)率いる魏軍陣営を視察にやって来た。公孫エンはこの戦いは秦が必ず敗北すると告げる。彼は張儀が秦のために動いていることを見破っており、ひそかに斉軍と通じて秦軍を陥れる策を立てていたのだ。常勝してきた秦軍が一度でも敗北を喫すれば他国はもう恐れはしない、公孫エンが主張してきた合縦に乗って協力し一気に秦を落とすことだろう。公孫エンは張儀に邪魔立てされぬよう彼を投獄する。
その夜、エイ華将軍は斉軍営を夜襲するが待ち構えていた斉軍に取り囲まれる。さらに秦軍営から火の手が上がったとの報せ。先日投降してきた元斉軍の兵士が火を放ったのだ。急ぎ戻るエイ華らの前に立ちふさがったのは、公孫エン率いる魏軍。
…そして秦軍は大敗した。
[第十七集]
秦はすぐさま魏へ宣戦布告。秦軍はもう国境に迫っている、魏嗣太子はうろたえ惠施に助けを求めるが、惠施はもはや打つ手はなくこの事態を打開できるのは恵王陛下しかいないと突き放す。
嗣太子は病床の父に向かって平伏し己の所業を陳謝する。恵王はしかし、どのみち愚鈍な赫(カク)公子や傀儡王になる高公子ではなく嗣太子に後を任せるしか道はなかったのだと言い、秦に土地や宝物を献上して戦を回避しろと言い残して息絶える。
王位を継いだ襄王・魏嗣の元にようやく公孫衍(コウソン・エン)が戻ってきた。先王の遺言とはいえ秦に屈したくはない襄王は公孫エンに意見を求める。公孫エンは、土地の割譲などせずとも、この機に諸国と合縦し秦を討てばいいと進言する。三晋諸国すなわち韓・趙に、燕と楚を加えた五か国の同盟だ。以前に公孫エンが各国に赴いて話をしていたため今度は首尾よく話をまとめてくる。
襄王の前に引き出された張儀は合縦が成立したと知りさすがに青くなる。だが秦の庇護下でなければ魏国に安寧の道はないと主張し続け襄王は彼の処刑を決める。
獄内の張儀の元に公孫エンがやってきた。そして彼が死刑ではなく国外追放になったと告げる。張儀は彼が襄王を説得して死刑を回避してくれたとすぐに悟り感謝する。公孫エンはかつて韓国でわざと張儀を酒席に招いて韓王の疑心を煽ったのを負い目に思っていたのと、そして意見こそ食い違えど、この戦乱の世に国を渡り歩き己の信念のため生きる好敵手として張儀を失うことはしたくなかったのだ。ただ死刑にはならずとも、襄王は張儀が秦へ戻ることを恐れて暗殺者を差し向けるだろう、帰路はただではすまないはずだと公孫エンは忠告する。
急ぎ国境へと向かう張儀の車を、王命を受けた魏兵の一隊が取り囲む。だが突然山賊が現れ魏兵を追い払った。山賊らを率いる若者・魏冉(ギ・ゼン)は彼を哀れんで助けたというわけではなく、張儀が要人らしいので捕まえて身代金をふんだくろうという算段だ。張儀はアジトに連行される。山賊の頭領は驚くべきことに若い美女だった。美女は張儀の下げている昭文君の剣を見て、なぜこの剣を持っているのかと問う。彼女はなんと昭文君の妹、周王室の姫狐公主だったのだ。張儀は事情を話して穏便に解放してもらおうとするが、姫狐は金さえ手に入ればすぐ解放するとつれない。
山賊達の中に一人の老人がいて、彼は山賊達に学問を教えている。なんと名士と名高い宋の学者・庄周ではないか。張儀は山賊のようなアウトサイダーにも分け隔てなく学問を授けている彼の姿に感心する。が、のんびりしてる暇も無く魏ゼンに急かされて張儀は仕方なく助けを求める手紙を書き、はたして秦軍がアジトを取り囲んだ。
[第十八集]
秦軍は山賊を片っ端から殺そうとする。張儀は庄周に協力してもらいひと芝居打ってなんとかその手を止めさせた。
そして別れの時。また旅に出るという庄周は、粗雑だが己の腕を信じ夢を抱く若者・魏冉(ギ・ゼン)に美しい懐刀を贈る。それを受け取った魏ゼンは、秦へ戻る張儀に自分も一緒に連れて行ってくれと頼む。そして姐御も一緒に行こうと姫狐も誘うのだった。
魏が五か国合縦をもって秦を攻めると知った義渠(ギキョ)王・駭(ガイ)は魏襄王の元を訪れ、いつかの恩返しも兼ねてギキョ族も参加すると伝える。遠く離れた草原と連絡を取るのは難しい。だが公孫衍(コウソン・エン)が一計を案じる。五か国連合軍と戦うにあたり秦は必ず背後を固めるためにギキョに不可侵の講和を求めるだろう、秦がギキョに貢物を持参したその時を合図に侵攻してくれと言う。
秦に戻ってきた張儀は恵文王・嬴駟(エイ・シ)の前に平伏する。公孫エンの力をみくびって策を破られ秦を窮地に追いやったことを詫び、死をもって償いたいと請願するが、エイ・シはその罪は秦を救うことでしか許されないと言い、そして皆の前で再度彼を相国に任命しこの国難に対して指揮をとれと命じるのだった。
張儀は宴会に招かれた斉の使者に、魏の合縦の策は秦と戦うと見せてその実は斉と戦う準備を進めているのだと吹き込む。斉の使者ははじめは信じなかったが、この戦乱の世は一夜にして情勢は変わる、昨日までの味方が明日は敵になると言われて不安に駆られる。
そして斉が中山国を攻める気配を見せる。今他方での戦が始まれば合縦の息が乱れてしまう。公孫エンは楚の芈原(ビ・ゲン)の元を訪れ、楚が軍を動かして斉を牽制してほしいと頼む。


――秦国――
[A] 恵文王(嬴駟/エイ・シ)
秦の君主。
[B] 嬴疾(エイ・シツ)
秦の上将軍。エイ・シの異母弟。
[C] 嬴華(エイ・カ)
秦の将軍。張儀の事を快く思っていない。
――魏国――
[D] 張儀
秦の宰相だったが職を辞して母国・魏に迎えられ宰相となる。魏は秦と同盟して斉を攻めるべきという"連横の策"を説く。
[E] 公孫衍(コウソン・エン)
魏の将軍。魏は韓や趙などと組み秦を攻めるべきという"合縦の策"を説く。
[F] 恵王(魏罃/ギ・オウ)
魏の君主。
[G] 魏嗣
魏の太子。恵王亡き後王位を継ぐ。
[H] 惠施
魏の宰相。
[I] 姫狐
魏秦国境の山を牛耳る山賊の頭領。
[J] 魏冉(ギ・ゼン)
山賊の若者。
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ちょっとだれてきてたけどこの第16~18回は打って変わっておもしろい!
エイ・シさまの悪役っぷりにはますます磨きがかかって笑いが止まらないし、張儀がやっと腹の内が見えたというかまっとうな主人公に見えた。再度相国に任命されるシーンは泣ける…。エイ華も最初死んじゃったかと思ってめちゃショックだったけど、よかった無事で!
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