全33話
クィーンズ-長安、後宮の乱- DVD-BOX I/ユアン・リー,ビクター・ホァン,サン・イエホン

¥19,950
Amazon.co.jp
なんせ副題(邦題の)が「長安、後宮の乱」だし、これは絶対おもしろいだろうと目を付けてたのにいつの間にか配信終了しててショック…。なのでちまちまレンタルで見た。
監督は「大秦帝国」のホアン・ジェンチョン(黄建中)。
――前漢時代後期。官女として宮中に上がった五人の娘…王政君、傅瑶、馮媛、王昭君、李元児は、日々の地味な下働きに文句を言いながらもいつか陛下に見初められて妃にと夢見ていた。王政君はかつて母が女医として宮仕えをしていたが、冤罪で処刑されたため、宮中では欲をかかずにおとなしくしていることが一番だと常に皆を制止していた。そして実は傅瑶の母も女医で、王政君の母と共に処刑されたのだった。傅瑶は王政君の母のせいで自分の母も巻き添えになったと考えており心の中では王政君を憎んでいたが、皆とは仲良く振る舞いしかし誰よりも先に陛下に見初められ権力を手にしようと考えていた。
ある日宦官達が凧揚げをしているところに遭遇した五人は凧を奪って遊ぶが、その凧が皇帝の寵姫・張夫人の頭の上に落ちてしまう。凧を取りに行った王政君は張夫人からひどく叱られるが、彼女の変わった髪型に夫人は目を止め、自分の髪を結わせる。新しい髪型を気に入った張夫人はその後も王政君に髪を結わせたり香袋を作らせたりと可愛がるように。それに嫉妬した傅瑶は彼女を蹴落とすためにある謀り事をする――
いや当然黒い嫉妬渦巻く宮廷ドロドロ陰謀劇だと思ってたのに、ふたを開けてみたら純愛ラブストーリーで、なんだぁ…と思ってたら途中からちょっと硬派な陰謀劇に転じて行って。王政君の生涯を描く物語かと思ったらそうじゃない。彼女の時代の後宮の女達を描いたもので王政君もそのうちの一人にしか過ぎない。タイトルが「クィーンズ」なのがすごく納得。
前半はよくある後宮陰謀劇で王政君が幸か不幸か妃に選ばれて仲間やコワーイおばさま達からいじめられる話、そして後半は彼女たちの子供の世代の恋愛模様をなかなかに厳しい視線で描く。この後半第15話あたりからがすごくおもしろい!(°∀°)b
前半はありがちな設定なのと、ライバル役の傅瑶がどうも小物で王政君の芯の強さにまったく太刀打ちできてなくて正直つまらん。ところがこれが彼女たちの子供世代になると傅瑶も小賢しくなって母としての戦いにあれやこれやと陰謀巡らすようになって、さらに後半の主人公(?)の趙姉妹の恋愛模様は大きな波のようにアップダウンを繰り返して目が離せない!
昼のメロドラマなスキャンダラスな演出ではなくどちらかというと生真面目な演出で、特に序盤は純愛を描いてるところなんか、日本の「大奥」の菅野美穂が主演したTVシリーズに雰囲気が似てると思う。
前半の主人公でこの物語の狂言回しの役でもある王政君は、この手のにありがちな非現実的な聖人ではなくちゃんと嫉妬心や憎しみの心を持つ。彼女が若かりし頃に受けたコワーイおばさま達の仕打ちやあるいは恩情を、彼女自身が今度は若い世代に同じように与えることになる。歴史は繰り返すと言うかなんというか…序盤は華やかな恋愛ものだったのに後半は世の無常観を描き出してるというか意外と硬派なテーマを映し出してる気がする。
王政君を演じるユアン・リー(袁立)、最初は地味な善人役でパッとしないななんて見てたけど、わりとすぐ「黒い心は抱えつつも隠して平然とした顔を装ってる」のが解ってかなり好印象に。序盤の方で罠に嵌められて追い詰められ一度は自殺を考えるも思いとどまるところのお芝居がもの凄く印象的だった。少女時代に5人の中で浮いてる感じがしたのはもしかしたらキャリアの差かも?彼女、それなりに年配よね…少女役もおかしくはなかったしかわいらしかったけど、太后の方がハマリすぎててコワイ。そしてどれだけ努力し心を尽くしてきても必ずしも報われるわけではないという世の哀しさを全身で演じる。
華やかな宮廷生活…衣装や、特に髪型はものすごいバリエーションに富んでて見てて楽しい。ただ女性向けドロドロ宮廷陰謀劇を期待してる人にはおすすめしない。これは恋愛ドラマ×政治陰謀劇。なんか違うんだよなドロドロとは。愛を取り合って対立っていうより権力をめぐって戦ってるから…。
ちなみに今まで見て来た中国のTVドラマではキスシーンや肌の露出は御法度なのかなというくらい回避されてたのに、この作品はキスシーン多いし女性の肌の露出多いw
TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。



