「邪不圧正」(2018年 監督/姜文 主演/彭于晏)
137分

※日本語版はありません。
原作は張北海という作家の武侠小説「侠隠」。
――中華民国時代。朱潜龍は日本軍人の根本一郎と組んで自らの武術の師匠と彼の家族や弟子らを皆殺しにした。その際奇跡的に一命を取り留めた幼い李天然は通りがかったアメリカ人に救われ、アメリカ人医師の息子として育てられた。
それから十数年後、李天然はアメリカ軍特殊部隊に所属していた。李天然は工作活動のため北京へ。義父の友人である藍青峰のサポートで天然は師匠の仇である朱潜龍と根本を殺害せんと企む――
まーあこれはどうかと…。
物語性はあんまりないのであらすじは省略。顔は良いのに頭は悪い(ようにしか見えない)主人公がいろんな人に唆されて進むべき道を迷うけど、結局好きな女に励まされて仇討を果たしてハイおしまい、みたいな。ラストのオチも釈然としない。
「弾丸と共に去りぬ」よりもさらにマニアックというのか独特の路線を色濃くしてて、監督の嗜好に走りまくってる作品という印象。物語は硬派なのに大事な所で気の抜けるような笑いを突っ込んできてシニカルに見せる手法も多用。やたらと日本刀にこだわり日本軍のお偉いさんが喋るのはコテコテの浪花弁と、日本のサムライ映画やヤクザ映画への憧憬が強すぎて笑っちゃうし、それに男女の愛(というかヒロイン像)が理想に走りまくってんだよね。非現実的。でも全体的に虚構感に包まれてるので別に不自然だとかというのではなく、好きな人は好きだろうなという世界観。
主人公を演じるのは「風中の縁」でリウ・シーシーの相手役の一人を務めてたイケメン俳優エディ・ポン(彭于晏)。こんなに端正な顔立ちなのに、なんていうか、単細胞なキャラなのがイライラするぅ!アクションシーンも素晴らしく、鍛え抜かれたその肉体美におばちゃんウットリ…。
チァン・ウェンは主人公の敵なのか味方なのかよくわからないミステリアスな存在である藍青峰を演じていて相変わらずオイシイ。まあ監督だから当たり前か…。
あとは…正直あんまり印象に残る人いなかった。とりあえずエディ・ポンが素っ裸で住宅の屋根の上を飛び跳ね走り回るシーンが衝撃過ぎてそれ以外が印象に残ってない