さらば復讐の狼たちよ | あさひのブログ
またまたグォ・ヨウ(葛優)出演作品を。

「さらば復讐の狼たちよ」(2010年 原題「譲子弾飛」 監督/チアン・ウェン 主演/チアン・ウェン、チョウ・ユンファ)
132分
さらば復讐の狼たちよ [DVD]/アミューズソフトエンタテインメント

¥4,104
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英題は「Let the Bullets Fly」でこれは原題の直訳。
タイトルからも想像つくようにギャングの抗争を描いた近代もの(中華民国時代)のようだ。

――金を積んで県知事の職を手に入れた馬(マー)は任地へ向かう途中で仮面の山賊の襲撃に遭う。マーと夫人の二人だけが生き残ったが、金目のものを狙う山賊に脅迫されその場しのぎで県知事になれば金がいくらでも手に入ると持ち掛ける。山賊のリーダー張(チャン)は鵝城(がじょう)県の県知事マーとして、マーは死んだ書記の湯(タン)になりすましてがじょう県へ向かう。
がじょう県では新知事を大歓迎。さっそく町の有力者の黄(ホアン)の使いが挨拶に来たが、態度も横柄であやしい雰囲気だ。マーが調べたところではこの町は完全にホアンに牛耳られており市民は搾取しつくされている。これでは見込んでいた金は徴収できる見込みがない。だがチャンは金は持ってる者からいただけばいい…つまりホアンから奪い取ろうと考える――

[ここからネタバレ-------
ホアンの手下が暴力を働いたため逮捕し裁判にかけ刑を執行する。市民はホアンを恐れることなく公平な裁決を下したチャンに大喝采。だがホアンは当然怒り、後日チャンの仲間"六弟"を罠にはめ割腹自殺に追い込んだ。仲間らは大事な兄弟の死に怒り復讐を誓う。
ホアンはさらにチャンを陥れるため食事に招待する。仲間らは猛反対するがチャンは怒りを抑え敢えてその誘いに乗る。会食でホアンはチャンに山賊対峙のため公的資金を出してほしい持ち掛ける。ホアンはアヘン売買で儲けているが、山賊"アバタのチャン"がそのアヘンを強奪していった。チャンは自ら"アバタのチャン"を退治に行くと言う。

その夜、県庁をアバタの山賊の面をつけたホアンの部下が襲撃するがチャンの仲間らが返り討ちにする。だがマー夫人は銃撃に巻き込まれ死亡しマーは嘆く。翌日夫人の葬式が営まれるがそこへアバタの山賊一味が現れホアンを含む町の有力者を誘拐、身代金を要求して去って行った。この山賊は本物、チャンの仲間達だ。チャンの作戦は成功したかに見えたが、誘拐したホアンは替え玉だった…。
ホアン以外の有力者からは身代金が入り仲間らは大喜びだが、チャンは金が手に入ってもまだ山へ戻らないと告げる。まだ死んだ仲間の復讐が終わっていないからだ。ホアンから金を取らなければ意味がない。

チャンは手に入れた大金をアバタの山賊として貧しい人々に配って回る。アバタの山賊が金をばらまいていると知ったホアンは部下に山賊の面をつけさせて若い夫婦の家を襲撃し夫の目の前で妻を犯す。
翌日、アバタの山賊が町で強姦を働いたと聞いたチャンは仲間に真偽を問うが、仲間らはやっていないと断言する。チャンはホアンの仕業に違いないと確信する。

ホアンはアバタの山賊一味に扮した部下を山へ送り、約束通りチャンをその山賊退治に向かわせる。仮に負けたとしても途中に仕掛けた地雷を踏めば木端微塵だ。
山でホアンの部下扮する山賊一味とチャン達の銃撃戦が始まる。ホアンの部下は全員撃ち殺したが仲間の"二弟"を失い、マーは地雷を踏んで死亡する。

チャンはいよいよホアンと決戦を交えることを宣言。まずは知事として悪徳商人ホアンを罰すると宣告し、広場に大金をばらまいた。翌朝金は市民が残らず持って行ってなくなった。するとホアンは広場に荷馬車を走らせ、ホアンを恐れた人々は荷馬車に積んだ金を入れた。これでは金を取られただけではないか…チャンの仲間は訝しむが、チャンは次に広場に銃をばらまく。翌朝、銃はきれいになくなっていた。
次の日、チャンは広場でこれからホアンを殺しに行くと叫んで回る。やがて銃を手にした若者たちが彼の声に応じて出て来た。チャンはそのままホアンの屋敷へ向かうが、しかし若者らは後をついてこない。チャンとホアン、勝った方に味方する腹積もりだ。

ホアンの屋敷の前の鉄門でチャン達は一晩中銃を打ちっ放す。そして誘拐して捕えていたホアンの替え玉を拘束して広場に凱旋、民衆の前で公開処刑する。ついにホアンが殺されたと思い込んだ町の若者らはみな一斉に銃を手にホアンの屋敷へ殺到し家具や財産を奪い合う。本物のホアンは替え玉として捕えられいたぶられた。チャンは彼を助けてやり、銃を手渡す。ホアンは銃を手に屋敷の屋上へ、そして地雷を爆発させ華々しく自害した。
やるべきことを終えたチャンの元に仲間たちがやって来る。もう山には戻らず上海へ行くことにしたと言って、皆彼の元を去って行った。チャンは一人馬に乗って街を後にする…。(終)

------ここまで]

なんてCOOLな映画なんだ!!(°∀°)b
ギャングものなんてやたらめったとドンパチするだけの頭悪いイメージだったけど(偏見)、これはちゃんとエンタメしてる。心理戦もスリリングだしアクションも派手で主人公たちがバッタバッタと敵を倒してくのも爽快、時折り笑いを誘う部分が差し込まれてるこの微妙なさじ加減が物語を飽きさせず見やすくなっててよかった。正統派なギャングもの・ハードボイルドが好きな人にはこのユルい部分はイラッとくるかもしれないけど…。
話のテンポがよくて、下手に恋愛とか人情とかを掘り下げてお涙頂戴な演出には走らず、敵との戦いに絞ってるアクションエンターテイメントになってる。気軽に楽しめて兎に角カッコイイ!任侠好きにはたまらない主人公達のカッコ良さ。

そのカッコ良すぎる主人公チャンを演じてるのは監督のチアン・ウェン(姜文)。この人「関羽-三国志英傑伝-」でカッコ良すぎて主役喰ってた曹操だよ!まーこのキャラも男前すぎんだろ。監督で自演だから彼自身がこういうパーフェクトな男前キャラが好きなんだろうなぁ…そして似合う!(*゚ー゚*)b
「孔子の教え」で堂々たる主役を張ってたチョウ・ユンファ(周潤發)はここでは悪役で、なんか地味。キャラがあんまし立ってない。準主役のマーを演じるグォ・ヨウと、チアン・ウェンの二人がキャラ立ちすぎてるっていうのかな。喰われてる感が否めない。
チャンの仲間達はみんな若手でいい体してておばさんの目の保養にw 
ホアンの冴えない部下にヤオ・ルー(姚櫓)さん(「孔子の教え」の時と立場逆転してるのが可笑しい)、偽のアバタのチャンに「臥薪嘗胆」の夫差を演ってたフー・ジュン(胡軍)、それから最初にちょろっと出て来た本物のタン書記はフォン・シャオガン(馮小剛)監督が演じてる。

ホアンの部下の美女、黛玉晴雯子(たいぎょく・せいぶんこ)。ホアンが「日本人の名前をつけたんだ!」と大笑いするのだけど、これは中国人にしかわからないネタだろうな。黛玉(ダイユィ)と晴雯(チンウェン)は中国の女性名。
日本人の名前は大体姓が漢字で二文字で名が二~三文字だけど、これは中国人から見ると二人分の名前が合体してるように見えるってこと。そして日本人の女性の名前は最後に「子」がつくことが多いのでより日本っぽいという事になってる。他に切腹や日本のカタナを持ち出してきたりで日本をパロディ的に取り入れてる笑いも楽しい。
ちなみに音楽はジブリ映画でおなじみ久石譲が担当。

そういえば年末にLeTVを観てた時にやたらCMしてた映画「一歩之遙(Gone With The Bullets)」、これチアン・ウェン監督作品らしい。うわぁ観てみたい!


TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
14勝9敗3引分け。