長きに渡り、日本文化の「寄席」を新宿で守り続けている「末廣亭」。
しかしながら、コロナ禍もありその存続が難しくなった。
そこでクラウドファンディングで寄付を募り、存続へ望みをつなぐ事になった。
そして自分も一口乗って、返礼の一つに招待券がありました。
その招待券の使用期限がこの7月いっぱい!
先日、慌てて行って参りました。
1年も余裕が有るとどうしても先回しにしてしまう…。
何度か出演者と自分のスケジュールを見合ってはダメだというのが続く。
この7月も本当は中席(11日~20日)に行く予定を立てていたが、仕事が忙しく断念。
下席の日曜に時間が作れたので行くも、札止めで路上に多くの人が並んでいて入場出来ず…。
その日は、今や落語よりも人気の講談師神田伯山氏がトリ!さらには女性支持抜群の瀧川鯉斗氏と山上兄弟も!
入れなかったのは残念ではあるが、余命2ヶ月の危機と聞いた状況からこの人気ぶりを目の当たりにすると残念と思う反面嬉しかったりする自分がいた。
で、先週のウイークデイに伯山も鯉斗も出演しない日に行ったら余裕で入れました!!(笑)
末廣亭ならではの座敷席で拝観。
7月下席夜の部の出演予定表は以下の通り。
この日は、神田鯉花、青年団、三遊亭遊かり、柳亭小痴楽、瞳ナナ、玉川奈々福、三遊亭遊馬、桧山うめ吉、神田阿久鯉、坂本頼光、笑福亭希光、桂竹丸、ボンボンブラザーズ、三遊亭遊雀、といった布陣。
トリ=夜の部主任は三遊亭遊雀氏だが、下席は先の神田伯山との日替わり交代というのもあるのか、講談師の出演が増えた印象。
講談師の皆さんももう落語家のように笑いのエッセンスを取り込んでいるので、関東で見る限りは釈台が有るか無いかくらい(関西では落語家も釈台使用)の違いにすら思える。
また、この日は落語家も古典でも新作でもなく、漫談のように身の周りの面白話をする方々も多く(何故か、師匠弄りネタになる<笑>)、現代的なバラエティ性を前面に感じた。
そんな中でトリを務めた遊雀師匠は笑える落語ではなく泣ける落語を。
「心眼」と言う人情噺。
失礼ながら、三遊亭遊雀さん存じ上げなかったのですが、職人的な雰囲気と演技の上手さに見入って、聞き入ってしまいました。
末廣亭、無事存続しておりましたが、今後も大丈夫なのかな?
たまにはになってしまうかと思うが(前回も2015年だったし…)、この「末廣亭」で寄席を楽しみたいと心底思いました。
次はいつになるのか?でも、また絶対に行きたいと思います。