文化放送開局70周年記念「海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート」 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

夕べは昨秋以来のコンサートへ。

会場も東京国際フォーラムAという大箱。

この日行われたのはラジオ局文化放送が開局70周年を迎えた記念イベント。

1970年代に叙情派フォークの分野で台頭した、今や大ベテランの3組が集合。

海援隊、南こうせつ、さだまさし(グレープ)の御三組!

叙情派フォークとの出会いはリアルタイムだった頃、慕っていたいとこのお兄ちゃんやお姉ちゃんが、それまでマンガだドリフターズだなんて事で盛り上がっていたが、彼らが中学生になると急にギター弾き出したりして、当時のフォークソングを否応なしに聴かされ続け洗脳されたのがきっかけ。

 

10年くらい前に一度、自分の中で再びマイブーム化したことがあり、今回出演の海援隊にも南こうせつも、そしてさだまさしのステージにも足を運んだっけ。

今回は、当初は一度観たことある方々だから行かなくてもいいかと思ったが、「グレープ」の一語が引っ掛かった。

え?グレープ??そうグレープはさだまさしがデビュー時に組んでいたフォーク・デュオで、「精霊流し」も「無縁坂」もこのグレープのヒット曲。

リアルタイムでグレープを生で観たことなかったので、これが最後のチャンスか?と思い大枚はたいてチケット購入した次第。

 

開演し、幕が上がるといきなり海援隊、南こうせつ、さだまさしが揃って、邦人シンガーソングライターの元祖である加山雄三の「旅人よ」の合奏でスタート!

演奏が終わると、文化放送寺島アナウンサーが登場し、進行を始める。

数々の名曲を、音楽を楽しんでいただくのはもちろんですが、今日の3組はラジオでトークが冴える方々なのでおしゃべりも楽しんでほしいと伝えるが、そう、この三組が出たら話が止まるのか??と妙な心配をしてしまう。(笑)

その後、トップバッターを南こうせつ氏が務める。

かぐや姫時代の曲がほとんどで、2曲目の「好きだった人」は案の定歌詞は今時な事案に替えられたりアドリブ連発で話芸を曲にぶち込んでくる。(笑)

でも、そのあとにかぐや姫の反戦歌「あの人の手紙」を歌うと、どうしてもウクライナが今ロシアに侵略されている事を思わせ、戦争反対を平和を訴えてくる。

そうでした…本来フォークソングは1960年代にピーター、ポール&マリーやジョーン・バエズらが戦争反対を唱え、そしてあのボブ・ディランがこの流れで世にデビューし、瞬く間に当時の大学生を中心にした若者がアコースティック・ギターを片手に歌い出したのがフォーク・ソングが世界で市民権を得たのが始まりだった。

この日の出演者は皆胸にウクライナの国旗カラーに「NO WAR」と記した丸い缶バッジを付けていました。

こうせつ最後の曲では、さだまさしを呼び出し大ヒット曲「神田川」を共演。

この共演は以前にテレビで観たことがあったが、実際に見ると貴重な経験と感じるのでした。

当時ではあり得なかったでしょう。

お互いに、各人がと言うよりマネジメントが絶対許さなかったろう。(特にこうせつ所属のユイ側)

 

続いては海援隊の登場。

ステージに出て武田鉄矢の開口一番「話が長い!」(笑!)

「自分(が喋ってる時)は短いと思うけど、人の話は長く感じて…」と。

でも、一番喋るのは実際は当の武田氏と思うのだが。(苦笑)

案の定、他の2組は5曲演奏したが、海援隊は4曲。(笑x2)

トークは鉄板ネタをメドレーにした(?)かのように上手く笑いのツボを押さえ、コンパクトにまとめていたのは流石。(笑x3)

 

トリは、さだまさし。

2曲目で、グレープ時代の相方の吉田政美を呼び、大ヒット曲「精霊流し」を演奏。

この曲と言うと、先の「神田川」、布施明の「シクラメンのかほり」と並ぶ三大哀愁ヴァイオリンイントロ曲ですし、さだ氏がヴァイオリン奏者でもあるので、その印象が強いが、そうだグレープでは吉田氏がトレモロ奏法でギターで演奏していたなぁ…。

実際演奏後にさだ氏が「グレープ時代は、イントロは僕がヴァイオリン弾かずに吉田のギターでやってたんです。」と。

続いて、アルバムの1曲だった「殺風景」を演奏し、グレープ再び解散!(笑)

しかし、来年さだまさしデビュー50周年なのでどうせならデビューした時の「グレープ」としてツアーに出て「グレープ」の4枚目のオリジナル・アルバムを作りたいと、さだ氏一方的宣言!

それを苦笑いしながら、それとなく断る吉田氏…。(苦笑)

なんか、さだロシアと吉田ウクライナのような関係に思ったのは私だけでしょうか…?(爆)

そんな、さだ氏その後に今年発売予定のアルバムから早々に1曲、先の南こうせつ氏同様ロシアのウクライナ侵略に関して思うところあって「キーウから遠く離れて」と今の惨状を憂う最新曲を披露した。

 

全員のステージが終わり、アンコールは再度全員登場で、フォークソングの鉄板である「あの素晴らしい愛をもう一度」、そして「翼をください」を合奏。

出演者が皆、5000人もの観客を前にステージで歌えた事を感謝していた。

個人的には、海援隊の千葉一臣氏が「久々に思いっきりギターを弾けました!」という一言が喜びに溢れていたと心に来ました。

70周年を迎えた文化放送と言うラジオがメディアがこの先どう物事を伝えていくのか?

70歳を過ぎたこのステージの出演者たちも、この先何を歌っていくのか?

自分より年配である先輩たちの生き様を見ながら、さらに老いて行こうと思います。