昨年後半には、井上陽水
、アリス
、のフォーク系大御所のライヴにも行きましたが、今夜は初めて南こうせつのライヴへ行きました。
こちらも陽水同様デビュー40周年記念のライヴ。
私の中で、南こうせつという人はちょっと意外な存在感の人です。
もちろん、「かぐや姫」のリーダーとして、解散後もソロで日本のフォーク&ニューミュージック界を代表するネームではあります。
ただ、元々そんなに思い入れはありませんでした。
かぐや姫で言えば、私は「伊勢正三」派です。
伊勢正三は、詞・曲も書き、ギターもアコースティック&エレキとも上手いのですが、南氏は曲は書くが詞を書くことは稀だし、ギターが上手いという話も聞いたことがない。
ただ、喋りの上手さと暖かさみたいなものはフォーク界でも極めて上の部類だろう。
そんな南こうせつだが、ここ何年かテレビにもちょくちょく出るようになり、昨年も「サマーピクニック」という野外ライヴがNHK-BSで何度も放送されて、ブラウン管でよく見かけた。
そこで彼が60歳になったと知った!
あの貧しい学生ソングの代名詞「神田川」を歌った人が還暦?!
ちょっと信じられなかった…。
しかしだ!彼の佇まいは、とても老齢のそれとは違い、むしろ20代の頃より若く強く見受けられた。
特に意識もしてなかった人が急に自分の中で存在感を現し始めた。
歌声もとても60歳の歌声ではないし、髪もしっかりある!(小田和正、松山千春、さだまさし、らと比較すると奇跡です!!<笑>)
何より立ってる姿が力強く見えた。
「カッコいいじゃん」と思い、一度生で観てみようと思った次第。
会場は1Fの中央右側のブロックの通路横で結構良い席!
開演5分前の案内が流れると、ファンクラブらしき人たちが「こうせつっ」コールが始まる。
そういう人はハッピやおそろいのTシャツを着ている。
開演時間を5分~10分押しくらいでスタート。
生ギターをかき鳴らし歌うこうせつと、ドラム、ベース、ギター、バイオリン、キーボードが脇を固める。
元々思い入れが少なかった人なので曲もほとんど知らないのだが、やはり知らない曲からスタート。
演奏が終わって、その曲の解説を始めた。
最新シングルだそう…そりゃ知らないわ。
しかし、故・阿久悠の遺作で「風に吹かれて~再開編」という曲だった。
続いて、かぐや姫の代表作のひとつ「赤ちょうちん」を演奏。
その後「荻窪二丁目」という曲に続き「うちのお父さん」でまず第1回観客煽りタイムが来て、場内は総立ち、大合唱となる。
その直後のMCで「大きな声を出すことが大事なんだよ!普段、大きな声出してないでしょ。渋谷のど真ん中で普段奇声を発するなんてできないんだから!恥ずかしがらずに、自分の殻をぶっ壊して新たな自分を発見出来るんだから!!」と言うあたり「確かにその通り、いい事言うなぁ」と思いつつもこちらは初ライヴなので大声までは出さず。
そんな調子でコンサートは快調に進行していく。
幸い、曲の解説やタイトルも言ってくれたので、以下続いた曲です。
順不同かと思うし、タイトルが解らないので書けないものも数曲ありますが…。
「ヘンゼルとグレーテル」
「二人のラプソディ」
「ポロシャツの頃」
「夢一夜」
以下ソロ弾き語り
「初夢」(即興っぽい爆笑ソング)
「謙虚」(客席からのリクエストだが本人もすっかり忘れていた曲らしく、客から歌詞を教えて貰いつつ余興で)
「加茂の流れに」
以下、サポートメンバー再合流
「妹」
「神田川」
以下、コーラス3名&サックス参加
「夏の少女」
「思い出にしてしまえるさ
「どうせ人生に迷うなら」
「満天の星」
以下アンコール
「ナイスゲーム」
「あの日の空よ」
他
途中で中島みゆきのサポートドラマーでラストショーの島村英二氏が参加したりもしていた。
やはり、歌声の大きさと通り、そして若々しい動きと立ち姿は、60歳には思えなかった。
生で観てないが同じ60歳でロックをやってる矢沢永吉より若くカッコ良いいかも?
多分、裏で結構身体鍛えてるのでは?
そして、いいファンが付いてる!
ただ、ステージ上で煽る手拍子を無視して場内一致でファンのリズムの手拍子をするのはどうだろう?(笑)
しかしそんなファンだからこそ場内な大盛り上がり大会。
私はお初だったので、周囲とちょっと距離を取る感じで見てましたが、あの中に飛び込んでみたら元気が出るとも思う。
一度、行ってみるのもいいかと思いますよ。
あ、「愛する人よ」聴きたかったな~。