昨日、初めて「玉置浩二」のライブへ行ってみた。
正直言うと、さほどファンではない。(苦笑)
ただ、彼の独特の「声」と「歌」は魅力的だと思ってきた。
実は、私の兄貴分なる方が65歳で再就職に成功し、彼が大の玉置浩二ファンで前から一度ライブへ行きたいと言っていたので、その再就職祝いのプレゼントとして玉置浩二ライブへご招待した次第。
会場は、今や都内でもエルダー層の聖地(?)となっているオーチャードホール。
自分も、ここで公演を観ることがずいぶんと増えました。
まだまだ、コロナ禍にあるが、本公演はフルキャパでソールドアウト。
久しぶりにコンサート会場に満員のお客さんがいる光景をこの目で見た。
しかし、全員マスクだし、無邪気に世間話を自由にしている光景は無かったが。
18時、オンタイムで開演。
まずは、サポート陣が舞台に登場し、インストのナンバーを奏でる。
パーカッション、ギター、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、と言うほぼアコースティック編成で、その一隊が固まってステージ下手にいる。
席が3階バルコニー席左側だったので、この演奏陣が普通に座っていると全く見えない…。
インストを1曲終えたのであろう、上手から玉置氏がマスクを着けて登場。
デカいのね。
なんか、減量した棚橋弘至に見えなくもない。(笑)
マスクを外し、1曲目…知らない曲。
よくよく考えたら、彼のソロ曲は「田園」しか知らなかった。
あとはやっぱり安全地帯のレパートリーになってしまう。
でも、聴いた気がする曲も数曲あり、やはりどこかで聴いていたんだな、と。
全体的に、スローなナンバーばかりで、ソロで発表した曲ばかりだろう、安全地帯のナンバーは無かったと思う。
1曲だけカバーを。
それが尾崎豊の「I LOVE YOU」だった。
あと、自信で作曲し、ビートたけしに提供した作品「嘲笑」を聴けたのも思わぬラッキー。
やはり注目は「声」、「歌」である。
独特、不思議、そんな感じがしました。
かの桑田佳祐氏がかつて「この人の声は頭蓋骨で響いた音が出てくるような感じだ」と言っていたのを覚えているが、個性的な声の出方と思えるのは確か。
声を張って歌い上げる時の声量や上手さはテレビなんかでも十分伝わる。
でも、実際に生で最初に思ったのは、のどで歌っても声が出る…って歌はのどから声を出すので当たり前なのだが、よく日本人はのどで喋ってるので声が小さい、と言うのを聞くが、まさにそれ。
歌は基本、腹筋で声を出すのですが、静かに語るような歌い方の時も、のどで囁くような感じでさえ、優しいながらもすごく声が出てるんだよなぁ。
のどに小さな腹筋付いてるんじゃない?と疑いたくなる。(笑)
あと、声を張り上げる時によくマイクを口から遠く離すというパフォーマンスってあるが、大体、上や前、下へと離すものだが、この方、横にずらし肩先までマイクを話して歌ってました!(笑)
ステージ自体は、実は90分足らずくらいだったが、基本スロー系なレパートリーを「独特」の「歌声」で聴かせ(でも、飽きずに成り立たせるんだからやはりすごい。)、さらにMCは一切無しで通す。
途中20分の休憩を入れ、2部の最後にやっと一言挨拶とメンバー紹介を行い、「田園」とあと1曲アッパーな曲をやると、ここで会場は、溜まっていた感情が溢れんばかりに一気に総立ち。
20時前に終演し、規制退場での退館となった。
全て、コロナ被害を出さぬように、周到に計算したショーだったと思います。
ソロ曲で唯一知ってた「田園」。
なんだ!このPVは?!(笑)
ビートたけしか!
そんなビートたけしと共作の「嘲笑」を本家の横で歌うというシュールな映像でどうぞ。(笑)