今回、初めて女子プロレス団体「スターダム」の興行へ足を運んだ。
実は、テレビ米最大マットのWWEの放送を観ていたら、「カブキウォリアーズ」と言う日本人女子レスラーのアスカとカイリ・セインのタッグチームが活躍していた。
このカイリ・セインは、日本では宝城カイリと言うリングネームで活動していて、以前プロレスをテーマにしたNHKドラマのエキストラで参加した際に出ていた選手。
その時にこの宝城選手の試合も一度くらい観戦しようかと思っていたら、WWE入りしてしまい観戦出来ず。
そしてその宝城選手が所属してたのがスターダムでした。
さらに、プロレス界の最大手「新日本プロレス」を完全復活させたのが親会社として入ってきた「ブシロード」と言うゲーム会社で、この度男子に続き女子プロレスも傘下に収めたのだが、それがこの「スターダム」。
そんな事もあり、このタイミングで一度くらい観戦してみようと言う流れ。
ただ、スターダムは割りとビジュアル重視な感があり、プロレスラーらしいか?プロレスをきちんとするのか?と言う良くない先入観も若干思っていたのでした。
まずは、当初の発表試合前にダークマッチ=第0試合が行なわれた。
後楽園ホール東側の客席で、上掲画像のような眺め。
いきなり驚いたのが選手コールの時に「現在中学1年生!」ってなコールが…。
もう、親のような気持ちで怪我するなよー、と変なハラハラ感を抱く。(苦笑)
ダークマッチも終了し、本大会の開会セレモニーがここで始まる。
やはり、ブシロードが資本参入し初の大会なので、ブシロードの役員でスターダムのオーナーとなった木谷高明氏が挨拶。
途中で選手の1人木村花が乱入し張り手をかますと言うお約束と言うか茶番をやって、木村選手の1声で大会がスタートした。
第1試合は、TCSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負と言う本体とアンチのユニット対決。
TCS:ジャングル叫女、DEATH山さん。、ルアカ組。
大江戸隊:夏すみれ、ジェイミー・ヘイター、”セッションモス”マルティナ組。
大江戸と言うのに外人レスラー…、ま、いっか。(笑)
大江戸隊の3選手は缶ビール(実際は発泡酒)片手に客席から登場のパフォーマンス。
この試合では、大江戸隊のリーダー格と思われる夏すみれが良かった。
リング上の動きや見た目からももうキャリアのある選手でしょうね。
この試合のムードメーカーであり、やられるのも上手い!
実のところ、やられ上手でないとプロレスはすぐ嘘だ、ごっこだ、と見透かされますからね。
当初頭にあったスターダムはちゃんとプロレスするのか?という疑念はこの選手のおかげで取り払うことが出来た。
でも、後で調べたらこの夏すみれはフリーランスのレスラーでした。
試合結果はこの夏選手がルアカ選手を下し勝利。
あ、リングアナが若い女性で結構カワイイ。(笑)
小坂井ゆりえさんと言う本来は女優・声優さんのようでした。
第2試合は、アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負。
王者組:渡辺桃、林下詩美、AZM vs 挑戦者組:中野たむ、鹿島沙希、スターライト・キッド。
挑戦者組から入場するのだが、みなマスクを被って登場。
それにしても、今やマスクと言えば耳が付いていて、改めて“タイガーマスク”の影響がデカいんだなぁと変なところでしみじみ実感してしまう。
この団体、ロッシー小川と言うJWPなどを手がけた人物がプロデューサー。
結果は、渡辺選手が鹿島選手を下し、防衛勝利。
第3試合は、葉月という選手の引退試合~引退セレモニー。
葉月vs刀羅ナツコ戦で、第1試合で登場した“大江戸隊”の一員同士の対決。
試合は刀羅選手が、ダイビング・ギロチン・ドロップからの片エビ固めで3カウント奪取し勝利。
その後は、葉月選手の引退セレモニーへ。
しかし、ここで不穏な空気に…。
「スターダムは大っ嫌いだけど、大江戸隊とファンの皆さんは大好きです!!」と。
ま、鼻っ柱の強い性格ならそんな事も言うかもしれないが、その後に、こんな不本意な引退などしたくなかったし、するとは思わなかった、今後の選手が私みたいな最後を迎えないようして欲しい、と…。
ん~、何かドロドロしたものがあるんでしょうね。
ちょっと残念です。
最後は、会場中から赤い紙テープが飛びまくった。
第4試合は、木村花vsジュリア戦 15分1本勝負。
開会セレモニーで新オーナーを張り飛ばした木村選手が登場。
この木村選手もジュリア選手も女子ながらもいい身体で、見応えありそう。
なんて思ってら、自分の座っていた通路で場外戦に!
すぐ後ろで、ガンガンやりだす。(笑)
いやいや、プロレス感が凄い有る試合に。
結局、あっと言う間に15分が過ぎ、ドローという結果。
女子では無いかも知れないが、この2人の無制限1本勝負ちょっと観たいかも。
セミファイナル戦は、ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負。
王者:星輝ありさvs挑戦者:小波戦。
客席に新日本プロレスの小島聡選手と井上亘元選手を見つけたのだが、この試合で花束を贈呈。
どうやら、挑戦者の小波は新日本プロレス道場で練習し、井上亘氏がコーチを務めたらしい。
チャンピオンに対し果敢に攻める小波。
しかしながら、王者星輝ありさが防衛。
そしてメイン・イベントは、ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負。
王者:岩谷麻優vs挑戦者:花月。
まずは、花月選手入場。
続いて、岩谷選手入場。
また、マスクに耳付いてるし。(苦笑)
ちなみに、王者岩谷選手は今年のプロレス大賞の「女子プロレス大賞」を初受賞したばかり。
つまり今年最もノッテる女子レスラーと言えよう。
そんな、大注目の岩谷選手だが、挑戦者の花月がかなりイイ!
実は、先日このスターダム&ブシロードに喧嘩を売った「マーベラス」の主宰長与千種だが、かつて「THAT'S 女子プロレス」と言うマーベラス発足の端となる大会の時に、長与女史と話す機会に恵まれ、その際に「花月って言う若い選手がいるんだけど、彼女はいいね、あたしが鍛えたい!」とエールを送っており、その大会の長与のパートナーに抜擢されたのを観て以来だ。
で、その花月ですよ!!
後楽園ホールへ行ったことのある人なら判るかと思いますが、北席の一番後ろにある壁に、建築補強用に横に張ってある梁(?)によじ登り、そこから客席に向かってのギロチンを落とし込むなどと言う有り得ない荒業を見せる。
リング上でもそのファイトスタイルと表情が、もう今や本家新日本プロレスも忘れかけている「ストロング・スタイル」的で、古きプロレスファンとしては嬉しくなるのでした。
しかし、大賞受賞の団体エースですからね、相手は。
しっかりとフォール勝ちで、防衛しました。
でも、ヘロヘロで立っていられない。
あ、トロフィーのプレゼンターは声優の相羽あいなさんというお方。
しかし、この後トロフィーに体重をかけ真っ二つに折ってしまった!(笑)
最後は、ベビーフェイスの岩谷とヒールの花月が握手。
毎年恒例と言う1年を振り返る映像の後の最後の挨拶を花月に譲った。
さらに、新日本プロレスと同列会社となったこともあり、1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会の第0試合にスターダムの試合が組まれることを発表。
初観戦の印象は、ビジュアル重視だけでなく皆プロレスをちゃんとやる団体でした。
確かに、他の女子プロレス団体より華もあるし、ファンの声が出てるのも素晴らしい。
この日、1334人の超満員になり、ブシロードが目を付けるのも解る。
(あるいは私みたいにブシロードが参入する女子団体ってどんなん?ってのもいたでしょうが)
その中で、夏すみれ、そして花月はいい選手みっけ!という感じでした。
…だが、だが、しかし!
翌日、ネットニュースでその花月が電撃引退を発表。。。
え?
勿体ないなぁ。
ん、、、、なんとも微妙なスターダム初観戦となりました。
本大会の詳細はこちらでどうぞ!
追記)なんと2020年1月2日の深夜からスターダムの番組がスタートするとの事です。