昨日、両国国技館へ行った。
この日はジャイアント馬場没後20周忌の特別興行「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」と銘打ったプロレス大会が行なわれた。
ジャイアント馬場をリスペクトする国内外のプロレスラーたちが集まり、本当にスペシャルな興行を行なった。
本来なら、プロレスの試合を書くべきなのだろうが、やはり個人的には途中で行なわれたセレモニー、あの稀代の名悪役レスラー“アブドーラ・ザ・ブッチャー”の引退式が胸を打ったので、こちらから。
もう足が悪く車椅子生活になってそこそこ経つが、特に引退を発表することもなくこのまま死ぬまでプロレスラーと言うスタンスで行くのかな?と思ったがここに来て引退発表。
デビューから58年目78歳(他説有り)にしての引退だ。
車椅子ごとのリングイン…。
しかも自分の座ってる側に背を向ける感じで…。
全く見えない!
あ、テンガロンハットの外国人男性は決してスタン・ハンセンではありません。(笑)
仕方ないので、館内のモニターを撮影。
顔が細くなって優しさを感じます。
これまで、ブッチャーと交流の有った人々がリングへ上がって行きます。
日本のプロレス・マスコミから始まり、ブッチャーが日本人に知られるようになったかつての「全日本プロレス中継」を担当した日本テレビの関係者へ続きます。
何人かの実況アナウンサーが上がるその殿は、そう徳光和夫アナ!
モニター撮影だとどうもピンが甘くなるし全体的に粗い画質になってしまうが、ブッチャーの満面の笑顔がお判りいただけるでしょう。
そして、この日現役レスラーとしてリングに上がるメキシコの巨星ミル・マスカラス&ドス・カラス兄弟。
続いて、新日本プロレス時代に対戦したこともあった初代タイガーマスクと、同団体の炎の仕掛け人だった新間寿氏。
そして武藤敬司も!
武藤らしく、リングインするや花束を渡さずに対戦を要求する挑発ポーズに、まさかのスタンドで応戦したブッチャー!
2人ともやはりエンターテイナーですね。(笑)
ここで一転、荘厳な音楽とともに登場したのが“世界の荒鷲”坂口征二!
ここで、ブッチャーの後ろに立つ紛らわしいテンガロンハットのFAKEハンセンではなく(笑)、本物のスタン・ハンセン入場!
そして、全日本マットで文字通り血闘を繰り広げた仲のドリー・ファンクJr.も!
いやぁ、ブッチャーとドリーが笑顔で握手なんて、、、当時は絶対想像出来なかったです。
後ろの男性は決して出川哲郎ではありません。(笑、全日本プロレス木原リングアナです。)
そして、日本のみならずアメリカでも戦い合ったザ・デストロイヤーから手紙も。
デストロイヤーはドクターストップで長時間のフライトを止められている状態だそうです。
他にも、現全日本プロレス社長秋山からの花束や、鈴木みのるの世界一性格の悪いビデオレターも紹介された。
最後は、アブドーラ・ザ・ブッチャーの引退における日本のファンへのメッセージが告げられた。
「サンキュー、一つだけ足りないことがあります。ここにジャイアント馬場さんがいてくれれば完璧です」と本日の主役である天国のジャイアント馬場選手を偲んだ。
さらに、「若い人たちに言いたい。自分の親が年を取っても、決して老人ホームにぶち込んで忘れるようなことはするな。いずれはお前たちも年を取ってそういうことになるんだから、ちゃんと親を大事にしろ。それだけを言いたい。忘れるんじゃないぞ!」と親孝行を訴え、何度も「サンキュー!!」と言いリングを降りた。
アブドーラ・ザ・ブッチャー選手、長きに渡り日本でプロレスの楽しさを魅せ付けてくださいまして本当にありがとうございました!!
あ、そう言えば、昔、ブッチャーが執筆した著書を買って、直接サインを貰ったのだが、あの単行本どこにしまったんだ?俺!!(汗)