「音楽境地」村上“ポンタ”秀一デビュー45周年公演(2018.11.1@中野サンプラザ) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

先週のお話ですが、かつての同僚に誘われドラマー村上“ポンタ”秀一氏のライブへ行った。

公演タイトルが凄い!

デビュー45周年 神ドラマー 村上“ポンタ”秀一ライブスペシャル「音楽境地」(弐)SEASONS OF LIFE・歌心〜PONTAの音楽人生と、めぐる季節と、4人のいい女〜

これがタイトル、長い!(笑)

デビュー45周年を迎える村上“ポンタ”秀一が4人のいい女を迎えてのライブ。

そのいい女たちは、八神純子、EPO、八代亜紀、吉田美奈子。

でもって、おまけに伊勢正三氏も!

なかなかの顔合わせ。

 

会場は取り壊し~新築が決まった中野サンプラザホール。

2階席だったが、正直、客入りは7割くらいか…。

しかも関係者が多い感じ。

5人の名だたるゲストがいても、、、だが、逆言うと、最近は自分の好きな人のフルライブを見たいと言うファンが多いからね。

それでも、一ドラマー(ギターやキーボードでなく、音階を奏でることのない楽器である)がホールでライブが出来るなんて滅多に無い、もう一度書く、滅多に無い!

これが、村上“ポンタ”秀一の凄さでもある。

ポンタ氏のドラムを生で聴くのは「アルファ・ミュージック・ライブ」以来。

 

さて、ライブはと言うと、まずはトップバッターで八神純子。

ここ数年、また復帰して活動してますね。

昔、まだ10代の頃に、ラジオの公録イベントで見たことがあります。

建て直す前の日本青年館で、浜田省吾とのジョイントライブだったな。

あれから何十年と経ったけど、声の高さ、美しさは健在。

むしろ、キャリアを重ねた分、より安定感を増した感じ。

もう、彼女のヒットシングルを連発した選曲で、懐かしく聴いておりました。

で、ポンタ氏のプレイはと言うと、相変わらず手数が多い!(笑)

でも、一緒に歌ってるんですよね、ドラムで。

これが、ポンタさんならではの手数の多さ。

歌を邪魔しない。

あれだけ叩いても邪魔に感じない、でも手数が多い分、テクニックも多発する、これがこの方の魅力なんでしょう。

そして口数も多い。(笑)

こちらは進行の邪魔になる事も!(次回の八神純子のライブをまだ情報解禁日前なのに喋ってしまった…苦笑)

ちなみに、サポートミュージシャンは現PONTA BOX(B:岡沢章、P:柴田敏孝)さらにキーボードで大坪稔明。

ギターレスというのが感じられないほどのプレイ。

 

続いてはEPO。

いきなり、ドラムと彼女の2人だけでスキャット的な即興プレイで登場。

EPOはもちろん良いシンガーと思うのだが、なんかハキハキし過ぎた歌い方が自分にはちょっとToo Muchで率先して聴いて来なかった。

生で聴くと、八神純子同様にその歌唱力は高いものがある。

MCで、都立松原高校出身アーティストの年功序列の体育会的な関係のエピソードが面白かった。(笑)

(清水信之、EPO、佐橋利幸、渡辺美里の4人)

 

ここで、紅一点ならぬ黒一点の伊勢正三が登場!

個人的には正ヤンファンなので、公演主旨と違うが一番の聴きどころ。

かぐや姫のナンバーでイルカがカバーして大ヒットとなった“なごり雪”からスタート。

実は、イルカの“なごり雪”のドラムはポンタ氏との事。

へぇ~、知らなかった。

そして、ポンタ氏がどうしても一緒にやりたい曲があると言ってプレイした曲が“海風”!!

この曲は、かぐや姫の後に組んだグループの「風」のナンバーながらも、アルバムの1曲。

このアルバムとこの曲は自分も大好きで知っているのですが、レコーディングは海外で行なっているので、ポンタさんは叩いていない。

しかも、風も正ヤンソロもポンタ氏は叩いたことが無いそうで、今回の運びに。

実は、私もこの曲をポンタさんで聴いてみたいと常々思っていたので、夢が叶ったです!!

せっかくなので、風の“海風”をどうぞ。

あとMCでザ・ブームの宮沢クンが魚拓をしょっちゅうこのお二人に送り付けてくるが「あれは迷

惑だね」と2人でしみじみ語り合うのが可笑しかった。

 

その後は、八代亜紀さん。

昨今流行のジャズアルバムを出したので、そのナンバーから。

ジャズアルバムと言いながらも、自身のヒット曲のジャズ・アレンジ・カバーなども収録。

この日も“舟歌”を披露。

アイデアの面白さでは、“五木の子守唄~いそしぎ”の2曲をブレンドしてジャズ・アレンジで歌うというもの。

この発案者は小西康陽(ピチカート・ファイブ)、さすがです。

八代女史の生歌を聴けると言うのもありがたい機会となった。

特別好きじゃないけど、ここまで大御所になると、一度くらいは聴いておいてもいいかなと思いますもんね。

 

最後は、吉田美奈子。

かつて、ポンタ・ボックスとともにジャズ・ナンバーをカバーするアルバム「GOSH」をリリースして、これがまたこの2組ならではの感じで好きでした。

ジャズであってジャズない、ポップであってポップでない、そんなジャンルレスの域を行き来しているようでした。

今回はそのアルバムからの披露。

マイルス・デイヴィスのペンによる。“Seven Steps to Heaven”、ウェイン・ショーターの“Footprints”などをプレイ。

前述の、ポンタ氏の手数は多いのに歌の邪魔をしないドラミングを褒めたのがこの吉田女史。

「あんたのドラムうっるさいけど、歌い易いわ!」と言われたらしい。(笑)

でもって、やはり吉田美奈子さんは、なんか1つ上の世界に住んでる人、シンガー、そんな気がします。

とても素晴らしい歌でした!

 

これだけ、盛り沢山だったのでアンコールなしで潔く終了。

ポンタさん、これからも日本の音楽シーンに大きな爆弾を(いや小さな爆弾も沢山ね)落としていって下さい。

そして招待してくれた知人に感謝。