先週末に、「全日本プロレス」が初めて“さいたまスーパーアリーナ”での興行を行なうにあたり、知人から招待いただき行ってきた。
前スレッドでは、当日のカードで個人的に興味があった2試合を紹介してみた。
諏訪魔、佐藤光留、岡田佑介 vs 藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外
【アジアタッグ選手権試合】
秋山準、永田裕志(王者組) vs 大森隆男、中西学(挑戦者組)
改めて、当日のカードを紹介すると、
<第1試合>
丸山敦、吉江豊、佐野直、佐藤恵一、カーベル伊藤
vs
将火怒、石切、レブロン、大門寺崇、FGマスク
<第2試合>
渕正信、中島洋平、TAJIR Ivs 西村修、ウルティモ・ドラゴン、鈴木鼓太郎
<第3試合>
岩本煌史 vs ジョシュ・ボドム
<第4試合>
野村直矢、KAI vs ヨシタツ、火野裕士
<第5試合>
諏訪魔、佐藤光留、岡田佑介 vs 藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外
<第6試合>~アジアタッグ選手権試合
秋山準、永田裕志(王者組) vs 大森隆男、中西学(挑戦者組)
<第7試合>~世界ジュニアヘビー級選手権試合
青木篤志(王者) vs 近藤修司(挑戦者)
<第8試合>~世界タッグ選手権試合
ゼウス、ボディガー(王者組) vs 崔領二、ディラン・ジェイムス(挑戦者組)
<メインイベント>~三冠ヘビー級選手権試合
ジョー・ドーリング(王者) vs 宮原健斗(挑戦者)
であった。
今回は、やはりメインである三冠ヘビー戦について少し触れてみることにしよう。
チャンピオンは、現在の全日本プロレスで唯一のと言っていいほど全日マットを主戦としてくれている外国人レスラーのジョー・ドーリング。
そして対するのは、全日マットで最年少で三冠王者となったことのあるエース宮原健斗。
以前、秋山全日本となり初めて両国国技館へ進出した際に観戦したメインも宮原選手だが、その時からどう進化したか?個人的にはそこを見ておきたかった。
試合開始早々に場外戦となり、宮原がチャンピオンを場外鉄柵に打ちつけるなどのラフファイトで攻撃の意表をつく戦略に出たように思えた。
ただ、デカい外人の1発1発が効くのか、それとも宮原が打たれ弱いのか、攻撃されると宮原が止まってしまう。
この辺からしばしジョー優勢の流れに。
そんな中でも、ジャーマン・スープレックス、ヘッドバット、など王道の技をしかけては頑張りを見せる宮原選手。
そんな流れで、宮原がパワーボムをDDTに切り返しては、自身の必殺技ブラックアウトを連発。
ドーリングの逆襲に何度もひるむが再びブラックアウトを連発しスープレックスでしとめた。
試合後は、マイク及びパフォーマンスで観客をこれでもかと言うくらい煽る。
パフォーマンスもとてもがんばっていて、自分が全日本の顔だという自覚とファンへ知らしめる意欲は買う。
だが、まだ試合がね、、、何て言えばいいのかな…?
動くし、華もあるし、若いし、期待はするんだけど、「凄み」とか「必死」みたいな部分が試合を通して伝わらない気がするんですよね。。。
例えば本家(?)の頃の全日本プロレスだったら、馬場が重鎮としていて、エースにジャンボ鶴田、3番手ながらもその分自由で、トップを狙えるくらい凄く思える天龍源一郎、という感じだった。
それを今の全日本に当てはめると、重鎮が秋山、エースが諏訪魔、3番手が宮原と言うのが理想なのだが、まず諏訪魔がそのポジションまで行けてない分、この宮原がそこを目指してる感じがする。
でも、だとしたら、ジャンボ鶴田の何が凄かったのか?
それはやはり試合内容であり、技であり、凄みだった。
一タレントとしての才能は鶴田よりも断然宮原の方が高い。
でも、レスラーとしては、まだまだ雲泥の差である。
宮原も酷な立場にいるとも思うのだが、期待と不安が微妙に入り混じるそんな感じである。
ただ、この日、往年のプロレスファンと思える人達だけでなく、確実に若いファン層が多い。
なので、これからの新しいプロレスを作っていく機会を持っているのもこの宮原健斗だろう。
なんだかんだ言いつつも、今後も気にかけていきたいとは思うのでした。
この大会の結果はこちらでどうぞ。