今から13年前、東日本大震災により福島県の原子力発電所に甚大な被害が起き、我々は電気、エネルギーを今一度よく考えないといけない事態に直面した。
今もまだその答えは明確に出ていないまま、普通に生活をしてエネルギーを消費し続けている。
そこからさらに32年前に遡る1979年にアメリカでも大きなスリーマイル島の原子力発電所事故 が起き、その問題についてアメリカのミュージシャン達がMUSE(Musicians United for Safe Energy)という団体を立ち上げ、1979年9月19〜23日と5日に渡る大規模なチャリティ・コンサートをニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンで開催した。
このイベント・コンサートには、ドゥービー・ブラザース、ジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラー、カーリー・サイモン、ボニー・レイット、CS&N、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、チャカ・カーン、ライ・クーダー、ローズマリー・バトラー、ニコレット・ラーソン、ポコ、ジョン・ホール、等に加え、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドも登場。
最後の2日間のトリはブルース・スプリングスティーン &Eストリート・バンドが務めた。
つまり、45年前の今日と明日はまだ若きブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが、マジソン・スクエア・ガーデンでライブをしていたのだ。
もう3年前になるが、彼らのフル尺での模様がCDと映像ディスクとして発売された。
ようやく先日入手。
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドと言えば、今年はあのモンスター・アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」が発売40周年でオールド・ファンはこちらの特典アニバーサリー商品で夢中ではあるが…。
この「ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド:ノー・ニュークス・コンサート 1979」も、オマケでこのライブのチケットとチケットとチケット・ケース(共にレプリカ)が付いていた。(笑)
実は、この「ノー・ニュークス・コンサート」は若い頃にフィルムコンサートで観た。
渋谷にあった「ラムザ」って言ったかな…?ビデオ上映型ライブハウスって感じのところだった。
元々は、ジェイムス・テイラーやジャクソン・ブラウンのウエストコースト・ロック系(ジェイムス・テイラーは実は東海岸地区の人だが)の音楽が好きで、イーグルスがなんと言っても幅を利かせていた。
そんな流れでもある時代の中、海外でブルース・スプリングスティーンのライブが凄くて全米でチケット争奪戦にある、と言う噂も有ったりして、当時うちに下宿していた従兄を連れ出して観に行ったのを覚えている。
そのフィルム・コンサートは出演者の中から抜粋されて、1アーティストも1~数曲しか観れなかったように記憶している。
でも、やはり印象強かったのはブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドだった!
シリアスなフォーキーなものからポップチューン、ロックンロール・ビッグ・パーティーなステージング、数曲ながらもあの日完全にやられました!
さて、あれから40年強経って、やっと彼らのそのフル尺が観れるという、この嬉しさ!
若き日に観たあの印象そのまま、さらにフル尺なので充分過ぎるほどに堪能出来る。
トリとは言え、90分もライブやってたんだという驚きも。(笑)
だが、途中で衣装が何度か変わる(と言っても2パターン)ので、2日間撮った素材で良い方を使って編集したと思われる。
彼のライブが日本にどういう影響を及ぼしたかと言うと、佐野元春の出現、他にも浜田省吾、尾崎豊、長渕剛らは、日本のブルース・スプリングスティーンの地位を目指しパクる 大いなる参考とした。
とりあえずダイジェスト映像があるので是非観て下さい。
VIDEO
エルヴィス・プレスリーに次ぐ、アメリカンR&Rパフォーマーですね。
特に生前のビッグマン(sax)とのコンビネーションは、この時に芸の域に達してます。
キーボードのダニーも元気だった…。
ブルース・スプリングスティーン自身も凄いが、やはりこのEストリート・バンドでのプレイとパフォーマンスがあってより凄さが増す。
途中、ジャクソン・ブラウンもレパートリーにしてる「ステイ」をそのジャクソンとトム・ペティとローズマリー・バトラーとカバー。
カバーで言えば最後の最後に、バディ・ホリーの演奏で知られる「レイヴ・オン」をやってたなんてこの齢になって初めて知りました!
本作品は完全限定生産品ではあるものの、まだ在庫はあるようなので興味ある方は下記にて詳細確認下さい。