遅ればせながら、、、J.D.サウザー追悼 | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

前スレッドでブルース・スプリングスティーン&Eストリートバンドの作品を紹介した。

ブルースを聴くようになったきっかけの曲は「ハングリー・ハート」だった。

この曲は、ボス(ブルース・スプリングスティーンの別称)の作品群の中では、ポップでメロウなチューンだ。

1980年に発売されたアルバム『THE RIVER』からのシングル曲だった。

曲調は、ウエストコースト・ロックで多用されるタイプのリズムと、かつてロカビリー・ミュージシャンのロイ・オービソンが好むようなポップチューンが混ざった感じ。

で、この曲を好きになったのが、前述のウエストコースト・ロックと呼称される新ジャンルとそのアーティスト群の出現から始まる。

代表格としては、あのイーグルス、そしてあの時代のディーバだったリンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、また、CSN&Y、ドゥービー・ブラザース、ライ・クーダー、C.C.R、などもその括りだった。

その中に、イーグルス、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウンとの交流が深いシンガーソングライターがいた。

それが、J.D.サウザーだった!

ジョン・ディヴィッド・サウザーが本名だが、何故かJDと呼ばれていた。

彼は佳曲を書き上げる素晴らしいシンガーソングライターで、イーグルスの「ニュー・キッド・イン・タウン」や「ベスト・オブ・ラブ」を世に出したり、全盛期のリンダ・ロンシュタットにも楽曲提供しているが、自身にヒット作に恵まれずにいた。

しかし、1979年に出した「ユア・オンリー・ロンリー」が大ヒット!

この曲が大好きで、冒頭に挙げたブルース・スプリングスティーンの「ハングリー・ハート」を気に入ってしまったのだった。

それにしても、このジャケットは今もシンプルながら秀逸。

日本では、映画やCMでタイアップ使用された。

折しもここ日本では、当時A.O.Rという大人向けロックシーンの台頭や、ロスアンゼルスの浜辺の印象が強いリゾート&サーフィン・ブームも起こり出し、この曲はそんなポップで爽やかな感じが愛された。

和訳詞も乗ったライブ映像を見つけたのでどうぞ。

正直言うと、彼はこの1曲の一発屋となってしまうのだろうが、吹けば飛ぶような一発屋と違い、前述の著名アーティストとの活動が評価されているので、実力派シンガーソングライターとして認知されている。

当時は、この曲の心地よさが好きだったが、大人になって聴くとわずかに滲む儚さが胸を突きます。

今月24日から、カーラ・ボノフとツアーを行う予定だった…。

J.D.サウザー、2024年9月17日ニューメキシコの自宅で死去。

享年78歳。

R.I.P…。