前回、事前にどの値をとるのかわからないが、いずれかの値が「ある確率」で得られる変数を
確率変数(random variable)と呼ぶことを学びました。
確率変数はいろいろな値をとります。
それらの値を代表する平均を考えることができ、その平均のことを期待値(expectation)と言います。
前回、事前にどの値をとるのかわからないが、いずれかの値が「ある確率」で得られる変数を
確率変数(random variable)と呼ぶことを学びました。
確率変数はいろいろな値をとります。
それらの値を代表する平均を考えることができ、その平均のことを期待値(expectation)と言います。
ゴミ箱モデル
H.A.サイモンの意思決定論では、「限定された合理性」のなかで、できる限り合理的な意思決定を行う仮定を取っていました。
このサイモンの限定された合理性にも限界があります。
その限界を克服するために、J.G.マーチ=M.D.コーエン=J.P.オルセンらが主張した意思決定モデルがゴミ箱モデルです。
彼らの考えるゴミ箱モデルは、相互に独立した4つの決定因(選択機会、参加者、問題、解)があると考えました。
そして、「選択機会(=ゴミ箱)」に「参加者(意思決定者)」、「問題」、「解」が出たり入ったりを繰り返します。
その結果、複雑な相互作用から偶発的に決定が下される、という理論です。
要するに「合理的でも論理的でもなく偶然、偶発的に答えが見つかる」と考えました。
そして「ゴミ箱モデル」の3つの決まり方があり、
A問題解決による決定・・・従来型の意思決定です。意思決定者(参加者)が問題解決をはかり選択機会へのエネルギー投入)決定しています。
B見過ごしによる決定・・・問題が選択機会に投入される前に決定されてしまいます。
Cやり過ごしによる決定・・・問題をやり過ごしているうちに問題のほうが出て行ってしまって決定するというタイプ。
このような決まり方をすると結論付けました。
サイコロを振って出る目は 1 から 6 のいずれかしかありません。
また、事前にどの「目」が出るかはわかりません。
ただし、どの「目」も 1/6の確率で出ることがわかっています。
このように、事前にどの値をとるのかわからないが、いずれかの値がある確率で得られるような変数を確率変数(random variable)といいます。
サイモンは「経営人モデル」を提唱しただけではありません。
きちんとこの解決策に関しても述べています。
①組織化を行うことにより、仕事を分割し、個々の成員が少ない業務に集中できるような環境を作る。
②組織は標準化された仕事の手続を作成する。それにより、配属された個々の成員がそれぞれ仕事の方法を考案する必要はなくなる。
③組織は権限と影響のシステムを構築し、組織の階層を通じ、意思決定事項を伝達する。この場合、非公式的な影響に関しても考慮するべきである。
④組織は全方向に流れるコミニケーションシステムを作るべきであり、それは風通しの良いものとすべきである。
⑤組織は、個々の成員に対して、価値観、理念、判断基準を教えこみ、個々の成員が組織の価値観から逸脱した行為をしないように統制を行うべきである。
以上の5点を、限定的合理性を克服する方法としてサイモンは提唱しました。
要するに、組織化を行うことにより人間の持つ限定的合理性という弱点を克服できるということを示しています。
まさしく、官僚制組織そのものの考え方を提唱したのでした。
でもこれって、昔C.I.バーナードが主張した、「組織の3要件」の考えの発展形のような感じもします。
母集団から標本を選び出す方法はいくつかあります。
最も基本的な方法として単純無作為抽出(単純ランダム・サンプリング)と呼ばれるものがあります。
これは、母集団に含まれる各要素が抽出される確率をすべて等しくとる方法です。
ところがこの方法では、偶然にある一定の層が多く抽出されてしまうような、大きな偏りが生じてしまう可能性があります。
そのために、事前にいくつかの層に分けたり、分けた層ごとで無作為に抽出する(層別無作為抽出という)など、偏りが生じないようにする様々な方法をとったりします。