あなたは、メンバーを自分を超える人に育てることはできますか?
今の時代は、「成果主義」「役職ではなく役割」など、マネジャーという職務は、すなわち役割を担う人だと私は考えています。中小企業においては少しニュアンスは変わりますが、少なくとも「マネジャー」という仕事はありません。
昔から部長研修などで、「あなたはどのような仕事をされておられますか?」と尋ねると、
「はい、私は部長をやっております。」と回答されることが本当にありました。今でもたまにあります(苦笑)
ところが、「部長」という仕事はありません。
どういうことかと言えば、企業人において、「役割が交代する時期が普通に起こる」ということを理解しないといけないのです。
今まで部長として組織をまとめていた人が、ある日元メンバーが部長に立ち、その方は営業に回る。
よくある話になってきました。私は全く悪いことだと思っていません。
その方のベテランの能力を買って、重要な営業を任されているわけですから。
だから自分を超える人にメンバーを育てる。
それをしておくと、会社も安泰ですし、あなたにも新しい役割が発生する。
好循環のサイクルになってきます。
決して、メンバーをつぶさないことです。
「受容 vs 支配」
これは、「外部環境への適応に関する」リーダーの葛藤です。
リーダーは、環境への適応(主に顧客への貢献や顧客ニーズの受容)を意識しながらも、一方で環境(市場や顧客)に対する支配力を身に付けなければなりません。顧客への貢献や顧客ニーズの受容を軽視すると組織の存在が危うくなります。しかし一方、市場や顧客に対する支配力を手に入れなければ、顧客にサービスを提供したり、貢献する機会を失うというリスクにさらされてしまいます。
「顧客ニーズが多様化してきているので、わが社も多様な顧客ニーズに対応していくべき」――。
こういう考え方をよく耳にしますが、多様な顧客ニーズのすべてに対応すると、組織は必ず崩壊します。
なぜなら、組織が持っている資源は有限だからです。多様な顧客ニーズのすべてに個別に対応していくのは、原理的に不可能なのです。組織が持つ資源は有限なのだから、有効な活動を行うためには、多様なニーズに対応するのではなく「誰の、どんなニーズに応えていくのか」を決めることが大切です。そして、それ以外の顧客ニーズは腹をくくって切り捨てなければなりません。
一方、特定のニーズを受容するだけではなく、顧客に対する自分達の交渉能力を高めて、顧客を支配していくことも考える必要があります。例えば、顧客に「この品質でこの価格を実現できるのは御社しかない」と感じてもらえるような方法で支配していくのです。
リーダーは、市場や顧客と向き合うシーンで、この受容と支配のどちらを選ぶのかという葛藤を抱えることになります。
経営幹部に一番ならせてはいけないタイプ・・・
それは「人望=人間力のないタイプ」です。
ただし、これには前提があります。
①社長に人望がありますか?
→社長が人望のない人は、幹部にも人望のない人を選びます。
②幹部の人に「人望がほしい」と思っておられますか?権力で人をコントロールできると思っていませんか?
これらの前提がクリアしていれば、対策があります。
①社長の行動・言動をしっかりと見て、自分が使えると思うことを実際に真似てみること。
②先人の知恵である「本」を読むこと。
③メンバーに対して「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと言うこと。
これらから始めれば、少しづつメンバーの見方も変わってくると思います。