謎のジッポー?入手
スクエア 3バレル 外ヒンジ?
でも1935レプリカではありません。
ボトムにはローマ数字「I」の刻印のみ。
1932レプリカを低く詰めたサイズ。
インサイドユニットはジッポー製。
本当の外ヒンジなのでリッドは180度以上開きます。
冒頭で謎のジッポーなんて書きましたが実はコレ、友人が作ってくれたジッポー風ケースなんです。
は? 作ったって、どーいうことよ
ってなりますよね。
ボトムケース内、底の周囲に見えるのは溶接痕。
そうです、切り出したステンレス板を箱組みしてあるのです。内側からレーザー溶接で。
リッドの内側も全てレーザー溶接。
左右前後4面を4枚のステンレス板を切り出してそれぞれレーザー溶接で接合、上面/下面にもフタをします。
接合部分は約45度の面取りがされ分割線が角に来て目立たないようになっており、箱組みしたこと自体分からない仕上がりです。
言葉にするとカンタンだけどかなりの職人ワザ。
というかコレを作った友人は金属製品を作る職人なんですけどね。でも仕事とは全くカンケー無いカテゴリー。
寸法計測してから切り出し。切断にはサンダーなど電動工具を使ってますが全てフリーハンド。
ガーッと斬ってガリガリ手作業で削って最後は勘による寸法詰め。
モデラーさんならキレイにプラ板箱組みするのが難しいのは実感として理解できると思います。
薄い金属板同士を溶接するので熱による変形や歪みに考慮しながら外側の角にズレやスキマが開かないよう考慮しつつ、更には各面の平行や水平、直角まで全てを維持しながら一発で溶接をキメなきゃなりません。
そして出来上がった直方体にジッポーのインサイドを入れてもキツ過ぎずユル過ぎずの絶妙な内寸であることも求められます。言うまでもなく歪んでいたらインサイドが入りません。
つまり、何か1つでも失敗していたらケースとして使い物にならないのでオシャカ、いちからヤリ直し。
見た目は背の低い1932レプリカといった様相、
ボトム側ケースの底にわざわざスペーサーを敷いてカサ上げしてます。
リッドの分割ラインが同じ高さでも機能的には全く問題無いんですけどね、敢えて変えた理由はヴィンテージ・ジッポーがそうなってるから。
ちなみに、そういう細かい部分や仕上げ方、サイズに関することは全て私が口うるさく監修しましたw
ボトムの「I」刻印はシリアルナンバー。
最初に作られた無印のプロトタイプがあって、それを元に改良点を盛り込んで作られた2機のうちの1機をもらったのです。
3バレルの分割比率と上下位置は私の監修ミス。何言ってるか分からんでしょうけどw
ちなみのちなみに、この自作のジッポー風ケース、どれくらいの時間で作ってると思います?
友人の仕事がヒマな時期に合間を利用して作ったそうですけど、材料の切り出しから溶接して仕上げての1個あたり正味時間、5〜6時間だそうですよ。
早くね⁉
しかも全く失敗ナシとか、、、
よくぞ作り上げた、ジッポービルドマイスターの称号を授けよう!←なぜか上から目線w
もちろんフツーに違和感なく使えます^^