草潤ブログ -2ページ目

生命の値段

どん どん どん どん


僕の胸にも あなたの胸にも

至極当然のように響く生命のリズム


そのリズムが

消えかかっている人が居る


われわれ人間で云うところの

常識的な体温の境界を飛び越えて


想像を絶する高熱に身を焦がし


息も絶え絶え

朦朧とした意識の中で


想い馳せることといえば


愛する人を悲しませないための嘘と


浄化にも似た

感謝と懺悔


差し伸べてあげられるのは

すがるような祷りと

僅かな、ほんの僅かな金


この身を支配するのは


不運と嘆く失望か


はたまた非情なシステムへの憤りか



未だ完全では非ずとも

現代の発展の最中に

光の道が在る


しかし

命の天秤の傾きを

貨幣が左右するという現実を

ただひたすらに憎む


民主主義

自由競争社会


誰のためのものなのだ


美しい月夜に呟いても

答えは返ってこない


混沌と蠢く俗世界に

大声で問わなければならない


しかめっ面に張り手して

真正面から

切り崩す覚悟が

僕には必要だ



彼女の命が

その灯火を失くすまえに








現世

刃の心で彼を抱きしめた


自らの志を

ひたすらに信じた友に

吐き捨てられた彼の本能を


抱きしめた


日々よく日常で語られる常識の襖に遮られた彼の本能は

拠り所を探し悲鳴を上げていた


鋼の強度を持たぬ意志は

朽ち果ててしまうべきであろう


僕が差し伸べた掌が

僅かほどの支えになれたかどうかは


暫しの猶予を以って

明らかにされるのかもしれないが


醜態を晒しながらもその糸を紡ぐのか

はたまた

体裁を棄て切れず

知らぬ振りを決めこむのか


願わくば

ネオン神々しい光沢の床より

月明かり照らし出す土の舞台に

その存在の意義を

映し出してほしい


僕もまた

旅の途中


その路の

交わる刻を


待ち侘びて 



嗚呼


焦点

赤や黄色や金や黒の世界をひたすらに往った果てに広がる


不規則に収縮と膨張を繰り返す純白の空間


ただ事では踏み越えられない境界線



それでも流れ落ちてくるのは 真実のみである


笑顔も 罵声も 体制も 旋律も


上辺だけの感情は自然と遮断されるのだ


そういう構造なのだ




問題は気づけるかどうかだ


言い換えれば

見極めようとする意識を持ち、保てるかどうかだ


本来、至極簡単な作業であるにも関わらず


煙に巻いてやれと其処彼処から欺瞞が侵入してくる


我々を怠惰させ真実から遠ざけるために


全ての焦点がずれてしまえば


満たされぬ死が、遥か先に口を開き始める




いざとなれば瞼を鎖せ



己の純白に浮かぶ真実に耳を傾け


唯一つの方角へ体躯を導くのだ



眞の権利と義務を手にした時


眞の自由を纏うだろう