現世 | 草潤ブログ

現世

刃の心で彼を抱きしめた


自らの志を

ひたすらに信じた友に

吐き捨てられた彼の本能を


抱きしめた


日々よく日常で語られる常識の襖に遮られた彼の本能は

拠り所を探し悲鳴を上げていた


鋼の強度を持たぬ意志は

朽ち果ててしまうべきであろう


僕が差し伸べた掌が

僅かほどの支えになれたかどうかは


暫しの猶予を以って

明らかにされるのかもしれないが


醜態を晒しながらもその糸を紡ぐのか

はたまた

体裁を棄て切れず

知らぬ振りを決めこむのか


願わくば

ネオン神々しい光沢の床より

月明かり照らし出す土の舞台に

その存在の意義を

映し出してほしい


僕もまた

旅の途中


その路の

交わる刻を


待ち侘びて 



嗚呼