焦点
赤や黄色や金や黒の世界をひたすらに往った果てに広がる
不規則に収縮と膨張を繰り返す純白の空間
ただ事では踏み越えられない境界線
それでも流れ落ちてくるのは 真実のみである
笑顔も 罵声も 体制も 旋律も
上辺だけの感情は自然と遮断されるのだ
そういう構造なのだ
問題は気づけるかどうかだ
言い換えれば
見極めようとする意識を持ち、保てるかどうかだ
本来、至極簡単な作業であるにも関わらず
煙に巻いてやれと其処彼処から欺瞞が侵入してくる
我々を怠惰させ真実から遠ざけるために
全ての焦点がずれてしまえば
満たされぬ死が、遥か先に口を開き始める
いざとなれば瞼を鎖せ
己の純白に浮かぶ真実に耳を傾け
唯一つの方角へ体躯を導くのだ
眞の権利と義務を手にした時
眞の自由を纏うだろう