こんにちは! 掃除屋ヒビキです。
今回は「アルカリ性洗剤の特徴」についてお伝えします。
目に入ってしまえば失明の危険性があり
取扱注意なアルカリ性洗剤。
お掃除に使うにもゴム手袋などの保護具は必須です。
でも実は、
酸性洗剤では落とせない身近な汚れを
落とすことに役立つのです。
アルカリ性洗剤とは?
まずアルカリ性洗剤とは何かについてお伝えしましょう。
アルカリ性洗剤とはその名の通り
アルカリ性の液性を持った洗剤の事です。
アルカリ、別名「塩基」の力で汚れを落とすことや
反対の酸性を中和することに使われます。
ただ、強い性質のものは素材を痛める事もあるので
頑固な汚れにのみpHが11以上のアルカリ性洗剤、
軽い汚れにはpHが8.0以上11未満の弱アルカリ性洗剤
といったように使い分けると良いと思います。
関連記事:
「液性」って何? 知っておきたいその3つの分類と調べ方とは?
油脂汚れを分解!
アルカリは油脂汚れと反応して一種の「石鹸」となります。
※石鹸は動植物の脂肪酸と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)で
作られる製法が一般的に広まっています
「石鹸」は界面活性剤ですので油を分離させることを助け、
さらに元々のアルカリの油脂への反応との合わせ技で
強力に油脂汚れを落とします。
タンパク質汚れを分解!
タンパク質はたくさんのアミノ酸が結合してできていますが、
アルカリはこの結合を切り
タンパク質を分解することができます。
そのため、手垢や血液といった
タンパク質由来の汚れにはアルカリ性洗剤が効果を発揮します。
なお、
アルカリ性洗剤が皮膚に付着すると
その部分がヌルヌルとぬめりが発生しますが、
その時は皮膚のタンパク質が分解されています。
もし付着してしまったら
ヌルヌルが取れるまで流水で十分に流して下さい。
アルミを腐食する!
実は、
アルカリはアルミニウムと反応して
水酸化アルミニウムとなってしまいます。
水酸化アルミニウムになった部分は白くくすみ、
光沢のある銀色ではありません。
そのため、白い部分はアルミが腐食してしまった部分です。
長時間、加熱しながらの浸け置き洗いなどしていると
穴が開いてしまう事もありますので、
もしアルカリ性洗剤をアルミ製品に使用する場合は
数秒から数分といったごく短時間にとどめてよく水洗いしましょう。
アルカリ性洗剤にはどんな洗剤がある?
アルカリ性洗剤には液体と粉の2タイプがあります。
・液体タイプ
液体タイプのアルカリ性洗剤にはマジックリンなどがあります。
油汚れに直接吹きかけて数分待ってから拭き取ったり、
シャツの襟の皮脂汚れに吹きかけてから
洗濯機に入れて洗濯をしたりといったように使います。
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・粉タイプ
粉タイプのアルカリ性洗剤には重曹などがあります。
重曹に限定して言えば
こちらは界面活性剤などが含まれておらず、
純粋なサイダーの元そのものですので口にしても安心です。
それでも研磨力と合わさって日常の洗剤として使うにも十分。
コップ一杯(200ml)の水に小さじ一杯(5ml)ほど入れて薄めて
スプレーボトルで使ったりする事もできます。
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アルカリ性洗剤の特徴まとめ
・アルカリ性洗剤は酸性を中和させる
・液体と粉のタイプがある
・動植物の油脂と反応して石鹸を作り油脂汚れを落とす
・手垢や血液などのタンパク質汚れと反応して溶かす
・アルミ製のものを腐食するので長時間の使用を避ける
以上、アルカリ性洗剤の特徴についてお伝えしました。
危ないけれども日常に溢れていて
上手く使えば便利であることは火と同じです。
効果と注意点をしっかり把握して
上手く付き合っていきましょう!