読書時間:7.5h
一読:あり
再読:なし(長い)
R指定:なし
著者:スヴェルケル・ヨハンソン/訳:大久保彩/監訳・解説:今井むつみ
原題:The Dawn of Language: Axes, Lies, Midwifery and How We Came ti Talk
刊行:2026年3月(原本は2019年)
価格:2970円+税
出版:SBクリエイティブ
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人類が言葉を話すようになったことを漸進的に解いていく
0序章
1言語とは何か
2他の生き物に言語はあるか
3ヒトとその祖先たち
4言語の進化と多様性
5進化論から言語を見る
6言語は本能か?
7脳はいかにして言語を操れるようになったのか
8協力なくして言語なし
9人が言葉を発せるようになるまで
10祖先たちは何について話していたのか
11ネアンデルタール人の言語に迫る
12古代の文化から言語についてわかること
13最初の言語の成り立ち
終章 プロト言語を解き明かす
監訳者解説
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人類は いつから言葉を話し始めたのか誰にも分からない。
それでも、石器や、現代の動物などから分かることがある。
人類は突然 言葉を話し始めたという説を唱える学者らがいる。文法だけ正しくても文脈だけ正しくても通じないからである
参考: Colorless green ideas sleep furiously
著者は納得していない(σ(゚∀゚ )オレも
漸進的な変化が自然であり、突然はインテリジェント・デザインと何ら変わりない。
生得的な言語機能が存在するのは前提だが、それは人類に限らない。
チンパンジーでも手話は覚えられるし、シジュウカラも文法を使う。
僕には鳥の言葉がわかる
なぜヒトだけが言葉を話すようになったのか?
ヒトが言葉を話す条件を取り上げたら、その条件を持つ生きものが言葉を話さない理由も必要である。
基本的な信頼関係
これに尽きる
チンパンジーはつきっきりで子育てをするので、出産の間隔は5年以上になる。
オスは何もしないし、他のメスにちょっと面倒見てもらうこともしない。他の個体に殺られてしまうらしい。
子育てを協力しあう動物でも今ココのことを話して(伝えて)いることしか確認されていない。
「昨日あそこに食べ物がたくさんあった」と伝えたら、持ってきてもらえると思えるくらいの信頼関係が、ヒトにはある。
リュック・スティールズの実験が興味深い
Can Robots invent their own language?
(本書にはジェイムズ・ハーフォードの名前もあったが動画にはない)
相手と協力して目の前の課題を解決しようとする仕組みがあれば、言語が生まれるという。
この「仕組み」は、信頼関係に置き換えられる。
ヨハンソンは言語が生まれる最低条件を提示しているので、言語が発生する様子をシミュレーションできるはず。
言語が生まれる最低条件は以下にした
・言葉は習わないと習得できない
・言語は音声に限らない
・言語に必要な脳の大きさはホモ・エレクトゥス以上
・言語進化は生物的進化より速い
・生得的な言語機能は存在する
協力的な性格の集団と個が独立した集団で試しても、言葉は生まれなかった。
チャッピーにすべてお任せシミュレーションでは無理か![]()
信頼関係があり助け合うから言葉が生まれたとして、信頼関係も助け合いもなくなっても言葉は消えない。
助け合いがなくなった世界で、言葉があるとどうなるのか、これもシミュレーションしたい。
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監訳者解説で今井むつみが自論のアブダクション推論を展開しているが、これはいただけない
間違ってはいないが、ヨハンソンが一言も触れていない説を持ち出すのはどうかと思う。
アブダクション推論は、言語の習得に関わる能力であり、言語の発生には関係ない。
言語の本質

