僕には鳥の言葉がわかる | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:2.5h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:鈴木俊貴
刊行:2024年11月
価格:1700円+税
出版:小学館
キラキラ推薦図書キラキラ
本本本本


鳥は言葉を話していることを証明する


はじめに
1鳥たちの世界へ
2小鳥が餌場で鳴く理由
3救いと拷問のキャベツ
4ヒロシ先生の思い出
5巣箱をかけた話
6都会の住宅事情
7繁殖の観察
8修士課程の秋と冬
9巣箱荒らしの犯人
10大発見!ヒナの力
11パースの思い出
12動物の博士
13実家の巣箱
14ヒナ救出大作戦
15井の中の蛙
16シジュウカラに言葉はあるのか?
17「ジャージャー」はヘビ!
18シジュウカラは文を作る
19ルー語による文法の証明
20「ぼく・ドラえもん」実験
21翼のジェスチャー
22カエル人間救出作戦
23動物言語学の幕開け
おわりに

......

 

「気をつけろヘビが来た!」と言っていることは長年の観察で分かっている。
それをどうやって証明するか。
著者の思いついた観測方法はノーベル賞に値すると思う。

シジュウカラの言葉を解明

 

 

言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

 

言葉を使う動物たち

 

ピダハン-「言語本能」を超える文化と世界観

 

 

言語を操るには脳の様々な領域が必要であり、ヒト以外の生物には難しいと思っていた。
合図ぐらいは使えても、言葉は無理だと。(合図も言語の一種らしいです
非の打ち所のない完璧な証明と気づくのに3週間もかかった

 

Cell Press(鈴木俊貴の論文)

 

20個以上の単語を使うと言うなら、他の単語はどうなの?と思って読み始めたら、つまらない疑問は、くそつまらなかった

 

音韻論形態論統語論
 

つまらない疑問が浮かんでしまうので、これくらいは知っておきたい

 

僕には鳥の言葉がわかる レビュー

背後にある知見に気づかず、ツッコミを入れるところだった。
文体がエッセイだしー、読みやすいしー、と本のせいにしておこう
低評価のレビューがイタいので、自分もこうならないよう気をつけたい。

......

 

広報活動に余念がないのも、ひとりでは限界があるからだろう。
本書を読めば鳥の声が気になる人が増えるはず。
ウェザーリポートのように鳥の鳴き声を集めれば、何かできるかもしれない(たぶん)