言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:5.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:今井むつみ、秋田喜美
刊行:2023年5月
価格:960円+税
出版:中公新書

本本本本本本本

言語を習得する仕組み
 

1オノマトペとは何か
2アイコン性
3オノマトペは言語か
4子どもの言語習得1
5言語の進化
6子どもの言語習得2
7ヒトと動物を分かつもの
8言語の本質

 

......

演繹推論
 この袋の豆はすべて白い
 これらの豆はこの袋の豆である
 ゆえに、これらの豆は白い

帰納推論
 これらの豆はこの袋の豆である
 これらの豆は白い
 ゆえに、この袋の豆は全て白い(白以外の豆もあるかもしれない)

アブダクション推論
 この袋の豆はすべて白い
 これらの豆は白い
 ゆえに、これらの豆はこの袋から取り出した豆である(他の袋の豆かもしれない)

本書を推論
 物事に名前があると気づくためには、アブダクション推論が必要
 アブダクション推論ができるのはヒトだけ
 ゆえに、言語はヒトしか扱えない

本書の主旨をアブダクション推論してみたが、残念ながら正しくないsippai;*

シジュウカラの言葉・文法を証明。鳥と話すことはできるのか

 


鳥がヒトと違うのは、現在のことしか話せない(たぶん

物事に名前があると気づく「名付けの洞察」は、言語を習得するために必要だが、アブダクション推論によって もたらされるか分からない。

 

 

やってくるでは「降りてきた」と表現したように、アブダクション推論以外の何かのような気がしている。
アブダクション推論は、記号接地問題の解決に役立っているのだろう。

「ポイ」の例が分かりやすい。
こどもに、紙くずを拾ってゴミ箱に捨てることをポイと教えた。
公園でこどもの足元にボールが転がってきたので、ポイしてと言ったら、ゴミ箱に捨てた。

著者は言語の習得をブートストラッピング・サイクルと名付けた。

拾ってゴミ箱へ移動し捨てるまでの一連の動作のどこが「ポイ」なのか、こどもには分からない。
ポイと聞いて、以前と同じように(P)行動した(D)が、違ったので(C)ポイの概念を修正(A)した。
PDCAそのものだが、加速感のある新しい言葉を生み出したいのでしょうsippai;*

 

言語の習得に役立つアブダクション推論は、決めつけの役に立っている!?ともいえる。

テロリストはイスラム教信者だった、と聞いて、イスラム教信者ならテロリストと思う人は多いだろう。
アブダクション推論は言語の習得を加速するが、憎悪も加速しているように思える。

 

......

 

オノマトペを言語と定義したい想いが強すぎるのか、3章も費やしている。
オノマトペは言語ではないと主張する一派は見当たらないが、知らないところで幅を利かせているのかもしれない。