読書時間:5.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:今井むつみ、秋田喜美
刊行:2023年5月
価格:960円+税
出版:中公新書
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言語を習得する仕組み
オノマトペとは何か
アイコン性
オノマトペは言語か
子どもの言語習得1
言語の進化
子どもの言語習得2
ヒトと動物を分かつもの
言語の本質
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演繹推論
この袋の豆はすべて白い
これらの豆はこの袋の豆である
ゆえに、これらの豆は白い
帰納推論
これらの豆はこの袋の豆である
これらの豆は白い
ゆえに、この袋の豆は全て白い(白以外の豆もあるかもしれない)
アブダクション推論
この袋の豆はすべて白い
これらの豆は白い
ゆえに、これらの豆はこの袋から取り出した豆である(他の袋の豆かもしれない)
本書を推論
物事に名前があると気づくためには、アブダクション推論が必要
アブダクション推論ができるのはヒトだけ
ゆえに、言語はヒトしか扱えない
本書の主旨をアブダクション推論してみたが、残念ながら正しくない![]()
シジュウカラの言葉・文法を証明。鳥と話すことはできるのか
鳥がヒトと違うのは、現在のことしか話せない(たぶん)
物事に名前があると気づく「名付けの洞察」は、言語を習得するために必要だが、アブダクション推論によって もたらされるか分からない。
やってくるでは「降りてきた」と表現したように、アブダクション推論以外の何かのような気がしている。
アブダクション推論は、記号接地問題の解決に役立っているのだろう。
「ポイ」の例が分かりやすい。
こどもに、紙くずを拾ってゴミ箱に捨てることをポイと教えた。
公園でこどもの足元にボールが転がってきたので、ポイしてと言ったら、ゴミ箱に捨てた。
著者は言語の習得をブートストラッピング・サイクルと名付けた。
拾ってゴミ箱へ移動し捨てるまでの一連の動作のどこが「ポイ」なのか、こどもには分からない。
ポイと聞いて、以前と同じように(P)行動した(D)が、違ったので(C)ポイの概念を修正(A)した。
PDCAそのものだが、加速感のある新しい言葉を生み出したいのでしょう![]()
言語の習得に役立つアブダクション推論は、決めつけの役に立っている!?ともいえる。
テロリストはイスラム教信者だった、と聞いて、イスラム教信者ならテロリストと思う人は多いだろう。
アブダクション推論は言語の習得を加速するが、憎悪も加速しているように思える。
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オノマトペを言語と定義したい想いが強すぎるのか、3章も費やしている。
オノマトペは言語ではないと主張する一派は見当たらないが、知らないところで幅を利かせているのかもしれない。


