やってくる | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:5.0h
一読:なし
再読:なし
R指定:なし
著者:郡司ペギオ幸夫
刊行:2020年8月
価格:2000円+税
出版:医学書院
本本本本本本本


日常のできごとを天然知能で語る

1ビワの生い茂る奥の病院
2同じなのに違う、違うのに同じ
3デジャブから出発しないとわからない
4「いま・ここ」が凍りつく
5ポップ・ファンキー・天然知能
6カヌーを漕ぎ出すことで生きる
7死とわたし

......

 

「ズレがあれば外部からやってくるものを受け止められる」という主旨を、オカルト体験や勘違い、デジャヴュを用いて説明する。
「やってくる」を言い換えるなら「降りてきた」が適切と思う。
p.285(残り2ページ)に、ヘレン・ケラーの例をあげている。

それまでは意味不明な動作が、水をかけられたことをキッカケに、事物に名前があることに気づいた。
水でなくてもよいが、ヘレンにとっては水でなければならなかった。

著者の体験に基づいているのに、あるあると共感できないsippai;*
ヘレン・ケラーがなければ理解不能だったと思われる。

著者紹介
「いちばん興味のあることは、「やってくる」を科学の理論としてさまざまな形で展開することです。
そこに量子論を拡張した認識の理論や、新しい安心の計算概念が出現するはずです。それを夢想しながら毎日ゴロゴロしています。」

量子論のもつれに何か見出せそうな気がしているので、もっとも共感できたのは著者紹介でしたsippai;*

天然知能を知るには、天然知能を読む方がいいので、一読なしです。

 

 

「ズレ」については、「シリーズ ケアをひらく」編集者の話のほうが入ってきます。(本書はシリーズ ケアをひらくの一冊)