
読書時間:2.5h
一読:なし
再読:なし
R指定:なし
編著:森達也
刊行:2025年12月
価格:2000円+税
出版:論創社
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
差別の事例集
刊行に寄せて
「土地」と部落差別 [部落]
土地と血縁をめぐる物語 [部落]
ジェンダーに関する差別を考える [ジェンダー]
アイヌ民族への差別意識に潜むものとは [アイヌ民族]
精神障害差別の構造 [精神疾患]
笑顔と元気を伝える [知的障害者]
元受刑者は差別されても仕方ないのか? [元受刑者]
学校における排除と差別 [学校]
ネットで「殺人犯」にされた僕が、いま思うこと [SNS]
![]()
10「ヘイト本」量産がこの現在を生んだ [ヘイト本]
![]()
新宿の真ん中で「ニッポンから出ていけ!」と叫ばれる [在日韓国・朝鮮人]
![]()
あなた何歳のひとですか? [高齢者]
![]()
差別という「呪い」について [差別全般]
![]()
クルド人に憎悪の刃が振り下ろされる街 [在日外国人]
![]()
![]()
![]()
NIMBYism(Not In My Backyard ism)
ニンビズムとは、原発やごみ処理施設など必要な施設であることは認めるが、うちの近所は困る、という主義のこと。
「居宅介護支援事業所」が近所に建設されると知ったら反対するだろうか。「知的障害者入所施設」はどうだろうか。
1990年代に横浜市青葉区奈良町で、居宅介護支援事業所が建設されることになった。
住民は理解を示していたが、知的障害者入所施設が併設されると知ったとたん、反対運動を起こした。
話し合いを重ねて、青葉メゾンはオープンした。
立役者は社会福祉法人グリーン代表 中西晴之さん
2023年に横浜市金沢区、2024年に横浜市都筑区で同様の案件があったが、住民の理解が得られず頓挫。同じ市内で知見が活かされなかったのは、もったいない。
同様の案件はこれからもあるので、青葉メゾンの件は記憶しておきたい。
![]()
![]()
![]()
差別は行動に現れたとき、差別であると考える。
無意識の差別には気付くべきだが、行動に移さなければ差別ではない。
本書には、心の中の差別さえも許さない、という雰囲気が散見される。
yahoo不動産の相談:
同和地区への引っ越しについて悩んでいます
2章でこの相談に噛みついている。
『あらかじめ二つの土地が候補にあり、相談を装って、部落がどのように見られているのかを調査していたのではないか。疑い深いノンフィクション・ライターの私はそのように推測する』
推測どおりだったとして、何が問題なのだろう。一生の買い物をするのに、相談を装って調査することは悪いこと!?
疑い深いノンフィクション・ライターさんは、部落地域と知って買わないのは、差別と言いたいのだろう。
![]()
![]()
![]()
3章より
『上司の「地雷」を踏むことよりも差別をしないことの方が、優先順位が低いというのは一体どうなっているのだろうか。自分の生活には支障がないから関係ないということなのだろうか。』
居るか分からないジェンダーに対する差別を気にするより、毎日会う上司のほうを優先するのは おかしいこと!?
『ジェンダーの話はわかりました。地雷を気にしすぎてもいけないので、人と人として接するよう心がけたいと思いますがそれでいいでしょうか?』という質問を受けての、まとめが先の文章である。
人と人として接することは差別を減らすために必要と考えるが、神谷悠一さんは そうではないのだろうか。
青葉メゾンは開所まで3年かかっている。
人々が理解し合うには対話が必要と考える。
池上彰が読む「イスラム」世界では、イスラエルとパレスチナの若者が話して理解できたことが書かれている。
民衆暴力では、関東大震災にて朝鮮人虐殺があった一方で、顔見知りの朝鮮人は匿ったことが書かれている。
グリーンブックは、黒人に偏見がある白人の主人公が、黒人のピアニストと交流するうちに、偏見がなくなった物語(事実を元にしている)
14章では、クルド人への嫌がらせは市外からの遠征組によって行われていると書かれている。地元では交流があるのだろう たぶん
嫌がらせする人は事実を見ず、話し合いで理解し合うのは無理なようだ。
突然、僕は殺人犯にされた
ネット上でスマイリーキクチさんを攻撃した人は身バレしている。
クルド人へ嫌がらせする人も身バレするなら、大人しくなるのではないだろうか。
嫌がらせする人に話を聞くだけでなく、家までついて行ったら面白そう。家、ついて行ってイイですか?
ニンビズムな感情は自分にもあるので、差別はなくすことはできないと思う。
差別される側になったときは、アクティブバイスタンダーが有効と思うが、本書の事例で考えると難しいのもある...
森達也さんは小学生のとき、イジメられるのが嫌で自己保身に走ってしまったことを悔いている。
誰だってイジメられたくない、差別をなくすことはできなくても、対処法を拡げることはできるはず。
![]()
武田砂鉄さんの論考はクスッとした



