自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 | サンディの今日もワイン

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2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:2.5h
一読:あり(人新世の資本論を読んだ人)
再読:なし
R指定:人新世の資本論を読んでいない人
著者:柿埜真吾
刊行:2021年8月
価格:930円+税
出版:PHP新書
本本本本本本本


資本主義を礼賛し、人新世の資本論を全否定する

序章 脱成長というおとぎ話
1経済成長の奇跡
2前近代の閉じた社会の道徳
3なぜ資本主義は自由と豊かさをもたらすのか
4社会主義は反動思想
5資本主義の完全勝利に終わった20世紀の体制間競争
6理想社会建設の末路としてのソ連
7新しい隷従への道「人新世の「資本論」」批判
.........

資本主義がこのままで良いと思っている人は少ないだろう。
社会主義や共産主義が良いという主張が散見されるのも自然な流れとも言える。
ソ連をはじめ、社会主義が敗北した事実は枚挙にいとまがないのに、この流れはどこから来たのか。

働いても生活は楽にならず負担が増えるばかりで、資本主義に疑いが生じているためである(個人の見解です)

現状を分析し冷静に批判すればよかったのに、怒りに任せているような社会主義批判は読んでいて気持ちよくない。
人新世の資本論が売れているのも気に入らないのだろう。最もページを割いた7章の批判は凄まじい。

人新世の資本論では水や電気は無償化すべきと提唱している。タダになったら無駄遣いされて不足すると著者はいう。
自由市場ではマイノリティーは守られるとも言う。

これらは完全合理性を前提とする経済学者の考え方である。

タダだからといって湯水の如く資源を使うわけではないし、肩身の狭いマイノリティーは守られていると感じていないだろう。
 

 

著者には行動経済学の逆襲を一読することをお勧めしよう。

ノーベル経済学受賞者の著書なので、一般人でも読むと箔がつくかもsippai;*

 

水野和夫、白井聡、佐藤優などの社会主義派は、敗北後の明確なビジョンを示せていない。
著者は資本主義礼賛-資本主義は現状のままで良いと思っている-なので、ビジョンを示す必要はない。
σ(゚∀゚ )オレも資本主義派なので、代案を出してあげよう。

権利資本主義
 

ひとことで言うと人が持っている権利を売買できる社会である。
全人類がアメリカ人と同じ暮らしをしたら地球が5個必要といわれている(以前は7個だったので減った!?)

 

全人類で一人あたりの肉消費量を計算するのは面倒なのでsippai;*

一月に1kgの肉を食べる権利が全人類にあるとする。
一月に1kg以上の肉を食べたかったら、他の人から肉を食べる権利を購入する。

実現のハードルはとてつもなく高いが、ブロックチェーンを使えば可能だろう。
全人類を対象にするのは難しいので、国ごとが落とし所か。
自国では排出量が減らせないので他国から排出量を買うカーボン・オフセット取引ができているのだから、トンデモ案ではないと思う。

 

......

 

怒りに任せて書いたためか
誤字が多いsippai;*

 

(p17) 

2021/6/31 引用元が更新されているので正しい日付は不明

 

(p149) 

白石聡✕
白井聡○

 

......

 

人新世の資本論は未読ですahaha;*

どちらかといえば本書に賛成ながらトゲが刺さったので、お花畑のような人新世の資本論でガス抜きをしようと思います。