ゲイリー・ムーアは、1952年、北アイルランド最大の都市ベルファストに生まれたアイルランド人です。細坪基佳さんの同期で、スティング、伊勢正三さんの1年後輩、さだまさしさんの1年先輩にあたります。

ゲイリー・ムーアは、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスなどの影響を受けて、プロギタリストを志し、やがて、独自の抒情的な音色と超絶技巧の早弾きテクニックを持つ天才ギタリストに成長します。

プロとしてのメジャー・デビューは、アイルランドのロック・バンド「スキッド・ロウ」の一員として、1969年(17歳)、自身の作曲したファースト・シングルをフィル・ライノットのボーカルでリリースしたものでした。その後、3枚のアルバムをリリースするも、1971年にスキッド・ロウは解散します。

その後、ゲイリー・ムーア・バンドを結成して、1973年(21歳)にアルバムを発表するも、セールスに恵まれず、バンドは自然解消します。

1974年には、旧友フィル・ライノットに誘われてアイルランドのロック・バンド「シン・リジィ」に加入するも、ほどなく脱退し、同年5月には、ジャズロック・バンド「コロシアムⅡ」を結成して、3枚のアルバムをリリースしますが、まったく売れずに1978年には、これも脱退します。

同年9月(26歳)、初のソロアルバム「バック・オン・ザ・ストリーツ」をリリースし、シングル「パリの散歩道」が小さくヒットします。一方で、シン・リジィに再加入してアルバム制作にも参加しますが、翌1979年、アメリカ・ツアー中に脱退します。

同年9月、シングル「スパニッシュ・ギター」をリリースします。さらに、新バンド「G-Force」を結成し、翌1980年、アルバムをリリースしますが、これも成功せず、バンドは解散します。

1981年は、レコード会社との契約問題がこじれて裁判になり、活動が制限されます。それを解決し、1982年(30歳)に、名盤「Corridors of Power(大いなる野望)」をリリースし、特に、日本での人気が高まりました。

1983年には、Live版「Rockin' Every Night - Live in Japan」が、日本のみでリリースされました。

1984年のアルバム「Victims of the Future」まで、日本での絶大な人気は続きました。この時期のゲイリー・ムーアは、日本では、カリスマ的な希代のギタリストとして、圧倒的な存在感を持っていたのです。ただし、それは、ゲイリー・ムーア本人にとってもっとも大切なブルースの世界ではなく、ハードロックの世界においてだったのです。

とは言え、ゲイリー・ムーアのソロ活動のスタートからハードロック路線全盛期まで(1978〜1985年)、この時期の作品は、私を含めて多くの日本人にとって、特別な意味を持つものでした。

これ以降も、欧州では、ゲイリー・ムーアの人気は、高まっていきますが、日本での人気の全盛期は、80年代前半だと思います。私自身が、リアルタイムで聴いていたのも、この時期でした。

ここでは、この時期、1978〜1985年(26〜33歳)のゲイリー・ムーアの作品から、独断と偏見に基づく選曲で、ベスト12を紹介します。

曲順は、発表年時順によります。

 

 

①パリの散歩道(Parisienne Walkways)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア/フィル・ライノット

◯アルバム「バック・オン・ザ・ストリーツ(1978年/2nd/全英70位)」フィル・ライオット・ボーカル・バージョン初収録。

◯シングル(1979年/全英8位)上記フィル・ボーカル・バージョン

◯アルバム「ライブ・アット・ザ・マーキー(1983年/Live版Ⅰ)インストゥルメンタル・バージョン収録。

◯シングル(1993年/Live版Ⅱ)

◯アルバム「ブルース・アライブ(1993年/Live版Ⅱ/全英8位)」収録。

ゲイリー・ムーアの最初のヒット曲。

1983年のLive版インストゥルメンタル・バージョンが、羽生結弦さんのフリーの演技のBGMとして使用され、話題となりました。

「1949年のパリを覚えている。シャンゼリゼ、サン・ミッシェル、そして、年代物のボージョレー・ワイン。そして、パリ生まれの君が、私のものだった、あの日々を思い出す。写真を見返せば、街角のカフェで過ごした夏の日々がそこにある。ああ、あの遠い昔のパリでの日々についてなら、私はいくらでも書き綴ることができるよ。」

I remember Paris in '49.
The Champs Elysee, Saint Michel and old Beaujolais wine.
And I recall that you were mine in those Parisienne days.
Looking back at the photographs 
Those summerdays spent outside corner cafes.
Oh, I could write you paragraphs about my old Parisienne days.

 

②スパニッシュ・ギター(Spanish Guitar)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア/フィル・ライノット

◯シングル(1979年/ゲイリー・ボーカル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョン収録。)

哀愁に満ちた初期の名曲。私は、パリの散歩道より、この曲の方が、個人的にはより好きです。ボーカル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョンのどちらも良いです。

「私が、ここに座って、星空の下で、スパニッシュ・ギターを弾く時、時は、飛び過ぎていく。私が弾く、どの音も、スペインの記憶と結びついている。その調べは、私を再び、その記憶へと連れ戻す。私が、ここに座って、私の古いスパニッシュ・ギターを弾く時、私の弾くすべての音が、帆を膨らませ、あのスペイン娘のもとへと、私を連れて行く。ああ、彼女は、遥かに遠い。私が、ここに座って、星空の下で弾く時、その調べは、時を運び去り、私をスペインの休日へと誘うのだ。」

As I sit here and play my Spanish guitar underneath the stars,
It passes the time away.
Each note I play Is a memory of Spain.
The melodies they take me back there again.
So as I sit here and play on my old Spanish guitar,
Each note I play just sails away
And it brings me closer to that Spanish senorita.
Oh, she's so far away.
As I sit here and play underneath the stars,
It passes the time away and brings me closer to my Spanish holiday.

 

③サンセット(Sunset)

作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「Tilt サンダーストーム(1981年/コージー・パウエル)」初収録。

◯アルバム「ロッキン・エヴリィ・ナイト(ライブ・イン・ジャパン/1983年)」Live版収録。

1982年に飛行機事故で他界したギタリスト、ランディ・ローズへ捧ぐとして演奏されたLive版が、圧倒的に良いです。

ゲイリー・ムーアのインストゥルメンタルの代表曲。私見では、ゲイリー・ムーアの曲の中で、もっとも美しい曲です。これほど美しいギター旋律は他にないと思っています。インストゥルメンタルのナンバーでは一番好きです。

 

④ドント・テイク・ミー・フォー・ア・ルーザー(Don't Take Me for a Loser)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

ゲイリー・ボーカル。

個人的には、この曲こそが、ゲイリー・ムーアの代表曲です。40年、何度聴いても、聴き飽きることのない曲。

「俺は、かつては、誰にでも簡単に騙されるような、ナイーブで愚鈍な人間だった。だが、そんな屈辱の日々にはおさらばだ。ハンドルを切って走り出す時が来たんだ。俺はかつて、誰でも容易く欺ける、間抜け野郎だった。だが、今は、俺も、ゲームのやり方を学んだ。そして、俺の目は、いつでも、ズルや策略を見逃さない。以前の俺は、お前の嘘を、すっかり信じ込んで、黙って聴いているような愚か者だった。だが、そんな時期は、もう過ぎた。今度は、お前が捕まる番だ。なぜなら、今度は、俺は、もう何も見逃さないからだ。俺を負け犬と思うな。なぜなら、俺が勝つからだ。馬鹿にするなよ。また、お前を失うような馬鹿な真似はしない。」

Baby
I used to be the kind anyone could burn.
But now I've left those days behind.
And it's time for the wheel to turn.
Baby
I used to be so easy to take for a ride.
But now I've learned to play the game.
And my eyes are always open wide.
I was the one who would listen to you
When you handed me all of your lies.
But those days have gone.
And it's time you caught on
'Cause this time nothin's gonna get by.
Don't take me for a loser.
Don't take me for a loser
'Cause I'm gonna win.
Don't take me for a fool, baby.
'Cause it would take a fool to lose you again.
 

⑤オールウェイズ・ゴナ・ラヴ・ユー(Always Gonna Love You)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

ゲイリー・ボーカル。

ゲイリー・ムーアの曲の中で、私が一番好きなラブ・バラードです。間奏のギターソロが痺れます。

「彼女の瞳を見つめる時と同じではない。そこに魔法はない。そして、僕が君の瞳を見つめる時、僕らが何を分かち合えるのか、理解できるんだ。もし愛が永遠なら、僕は、いつまでも君を愛するだろう。僕らの愛を忘れることがあるとは、僕には思えない。」

It's not the same when I look in her eyes.
The magic's not there.
And when I look I realise what we could have shared.
I'm always gonna love you
If loving means forever.
I'm always gonna want you.
I don't think I could ever just forget the love we had.
 

⑥ウィッシング・ウェル(Wishing Well)

作詞作曲 ポール・ロジャース/ポール・コゾフ&etc

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

◯アルバム「ロッキン・エヴリィ・ナイト(ライブ・イン・ジャパン/1983年)」Live版収録。

ゲイリー・ボーカル。

1973年にリリースされたブリティッシュ・ロック・バンド「Free」のラスト・アルバム「Heartbreaker」に収められている名曲のカバー。

「帽子を脱いで、靴も脱げよ。俺は、君がどこにも行かないことを知っている。君のブルースを歌いながら、街をさまようがいいさ。俺は、君がどこにも行かないことを知っているんだ。君は、いつでも、僕のよい友だちだ。だけど、君はいつも、僕にさよならを言おうとするよね。そして、君が満足できるのは、願い井戸に足を突っ込んでいる時だけなのさ。」

Take off your hat, kick off your shoes.
I know you ain't going anywhere.
Run round the town singing your blues.
I know you ain't going anywhere.
You've always been a good friend of mine.
But you're always saying farewell.
And the only time that you're satisfied
Is with your feet in the wishing well.
 

⑦ゴナ・ブレイク・マイ・ハート・アゲイン(Gonna Break My Heart Again)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

ゲイリー・ボーカル。

無名の曲ですが、実にキャッチーで、ストレートで、テンポも良く、メロディアスな佳曲です。ギターもボーカルも、歯切れが良く、印象的です。

「僕が君に出会ったあの日以来、君は僕をひっくり返してメチャメチャにしてきたね。だけど、僕がどんなに必死になって忘れようとしても、君を忘れることはできないみたいだ。僕が君を見つけたあの日以来、君は僕の心を引き摺り回してズタボロにしてきたよね。君に関わっていたら、僕の人生は、君に引っ掻き回されるだけで、一生が費やされてしまう。君がこれまでさんざん振る舞ってきたのと同じように、今、君が傍若無人に何と言おうが、僕は気にするもんか。日を見るより明らかなことさ。君はまた僕のハートをメチャメチャにするつもりなんだ。これまで、君がそうしてきたように、今度もね。」

You've been turnin' me upside down since the day I met you.
But no matter how hard I try, I can't seem to forget you.
You've been turnin' me inside out since the day I found you.
So why do I spend all of my time just hangin' around you.
I don't care what you say to me from the way you been behaving.
Now it's plain to see.
You're gonna break my heart again.
You're gonna break my heart again.
Like you broke my heart before.

 

⑧フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(Falling in Love with You)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

◯シングル(1983年/スタジオ新録音バージョン)

ゲイリー・ボーカル。

日本では、ゲイリー・ムーアの曲の中で、もっともメジャーなラブ・バラード。もはや、スタンダード・ナンバーと言ってよい名曲。

お勧めはアルバム「Corridors of Power」バージョン。

「君に近づくと、心臓の鼓動が、僕にとって、君がただ一人の人だと感じさせる。僕には、その理由はわからない。ただ、この鼓動が、そういう意味だと、僕にはわかる。それだけなんだ。そして、君の瞳を覗き込む時、僕は、そこに、これまで僕が探してきたものすべてがあると気づくんだ。僕には、この気持ちが何なのか、わからない。ただ、わかるのは、その気持ちが、日々、強く育っていくということだけさ。なぜなら、僕は、君に恋に落ちているから。それは、あまりにも容易いことだったよ。そう、僕は君に恋に落ちているんだ。本当だよ。」

When I'm close to you, 

I feel my heartbeat telling me that you're the one for me.
Darling, I don't understand the reasons.
I just know that this was meant to be.
And when I look into your eyes I see it,
everything that I've been searching for
Darling, I don't understand this feeling,
I just know it's growing more and more.
Because I'm falling in love with you.
It's the easiest thing for me to do.
Yes, I'm falling in love with you, it's true.

 

⑨アイ・キャント・ウェイト・アンティル・トゥモロー(I Can't Wait Until Tomorrow)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「コリドーズ・オブ・パワー(邦題:大いなる野望/1982年/日本29位・全英30位・全米149位)」初収録。

◯アルバム「ロッキン・エヴリィ・ナイト(ライブ・イン・ジャパン/1983年)」Live版収録。

ゲイリー・ボーカル。

スタジオ録音版とLive版の甲乙が付け難い。

雄大で聴く人を落ち着かせる佳曲。

「決して見つけられないものを、ずっと探し求めてきた。ずっと傍に持っていたものを、俺は探し続けてきた。朝日を浴びて、探し続けた。陽が沈むまで、自分の行くべき道を見つけようと努力してきた。俺は探し続けた。決して触れられないものを、俺は求め続けてきた。それほどまでに渇望するものを手に入れることを夢見つづけた。降りしきる雨の中、落ちる涙を数え続けた。俺は、恐れを隠そうと努力してきた。だが、何も変わらなかった。そして、もう一度、この道を通ることがあるのかどうか、俺にはわからない。明日まで待てない。明日は俺を待ってはくれないから。明日は、決して、俺を待ってはくれないだろう。」

I've been searching for something I might never find.

I've been looking for something I have left behind.

I've been searching every day in the rising sun.

I've been trying to find my way till the day is done.

I've been searching.

I've been reaching for something I might never touch.

And I've been dreaming of something that I want so much.

I've been counting all the tears in the falling rain.

I've been trying to hide my fears, but it's all the same.

And I don't know if I'll ever pass this way again.

I can't wait until tomorrow.

It's something I might never see.

I can't wait until tomorrow, for tomorrow never wait for me.

Tomorrow just won't wait for me.

Tomorrow never wait for me.

 

⑩シェイプス・オブ・シングス(Shapes of Things)

作詞作曲 ポール・サミュエル=スミス/キース・レルフ/ジム・マッカーティ

◯アルバム「ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー(1984年/日本16位・全英12位・全米172位)初収録。

ゲイリー・ボーカル。

エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジという三大ギタリストが在籍したイギリスの伝説的ロック・バンド「ヤードバーズ」の1966年のシングル曲のカバー曲。だが、ゲイリー・ムーアのアレンジは、ジェフ・ベックの1968年のソロ・アルバム「トゥルース」でのバージョンに基づく。

パワフルでクラシカルでカッコいい曲です。間奏のゲイリーのギターソロが神業で、ぶっ飛んでいます。

歌詞は、意味がとても深いです。『現代社会においては、人は、時が経てば自然に精神が成熟して大人になるというものではない』という真実について歌っています。

「僕の目の前にある、すべての〝もの〟の形状・形質が、この世界のあらゆるものを見下せ、軽蔑しろ、と僕に教える。時が経てば、人は自然に大人になり、賢くなるのだろうか? この孤独な牢獄の内側で、僕の視界に入るすべてが、僕の脳を攻撃して傷つけるんだ。でも、毎日見るそれは、昨日と同じものに見えるんだけど? 明日になれば、僕は歳をとるのか? 明日になれば、僕は戦士になれるのか? 明日になれば、僕は、今日より臆病じゃなくなれるのかな?」

Shapes of things before my eyes just teach me to despise.
Will time make men more wise?

Here within my lonely frame
My eyes just hurt my brain
But will it seem the same?
Come tomorrow, will I be older?
Come tomorrow, may be a soldier
Come tomorrow, may I be bolder than today?

 

⑪ホールド・オン・トゥ・ラブ(Hold on to Love)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア

◯アルバム「ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー(1984年/日本16位・全英12位・全米172位)初収録。

◯シングル(1984年/全英65位)

ゲイリー・ボーカル。

キャッチーでメロディアスでポップな曲で、とても聴きやすいせいか、1980〜90年代に、日本では、よく街で流れていました。このアルバムの中では、一般向けには一番受けそうな曲です。だからもっと聴かれていい曲だと思うのです。

哀愁に満ちた声とギターの音色が、いつまでも耳に残る、素晴らしい名曲です。

Look at you, a fool in love 

A man too blind to see 

You never ask yourself why they all leave you 

You try to play so many games 

You give yourself away 

And then you wonder why no one believe in you 

You've got to realize that this is going nowhere 

You've got to understand that there's so much you can share 

You know you've got to hold on to love 

If you want to learn to forget your sorrow 

You've got to hold on to love like there's no tomorrow 

 

⑫エンプティ・ルーム(Empty Rooms)

作詞作曲 ゲイリー・ムーア/ニール・カーター

◯アルバム「ヴィクティムズ・オブ・ザ・フューチャー(1984年/日本16位・全英12位・全米172位)初収録。

◯シングル(1984年/全英51位)

◯シングル(1985年/全英20位)新アレンジ・新規スタジオ録音版。

◯アルバム「ラン・フォー・カバー(1985年/日本20位・全英12位・全米124位)」新アレンジ・新規スタジオ録音版収録。

ゲイリー・ボーカル。

ゲイリー・ムーアの代表曲。また、代表曲を、どれか、一曲と言われたら、この曲か、Don't take me a loser のどちらかを選ぶと思います。

何度も録音を繰り返しているところから、ゲイリー本人にとっても、思い入れの強い曲なのだと思われます。

お勧めは、最初のアルバム「Victims of the Future」収録のバージョンです。歌詞が胸に響きます。そして、間奏のギターソロがなきまくります。

民族対立によって内戦状態の最中に廃墟と化した故郷、北アイルランドの首府ベルファスト旧市街での少年時代の思い出がもとになった曲です。

「孤独だけが友だちだ。癒すことできない壊れたハートが、その代償なんだ。愛が色褪せていくのを受け止めるのは難しい。愛が消えていく時、日は長くなり、夜は冷える。君は、彼女の心が変わることを期待する。けれど、日々はいたずらに流れ去っていく。彼女がなぜ出ていってしまったのか、君は永遠に理解できない。空っぽの部屋、そこは、僕らが愛なしで生きることを学んだ場所。」

Loneliness is your only friend.

A broken heart that just won't mend is the price you pay.

It's hard to take when love glows old.

The days are long and the nights turn cold when it fades away.

You hope that she will change her mind.

But the days drift on and on.

You'll never know the reason why she's gone.

Empty rooms where we learn to live without love.

Empty rooms where we learn to live without love.

 

 

ブルース・スプリングスティーンは、ビリー・ジョエルと同じ、1949年の生まれです。イーグルスのグレン・フライやチューリップの財津和夫さんより一年後輩で、ふきのとうの山木康世さんの1年先輩、スティングや伊勢正三さんの2年先輩にあたります。父親は、オランダ系とアイルランド系、母親はイタリア系のアメリカ人で、東海岸のニュージャージー州で生まれました。

スプリングスティーンが音楽を志すようになったきっかけとしては、まだ小学生の子どもだった1950年代から、すでに世界的なロック・スターだったエルヴィス・プレスリーの影響が非常に大きかったようです。

こうしてエルヴィスに憧れて、バンドを始めたのですが、1stアルバム「アズベリー・パークからの挨拶」でデビューしたのは、スプリングスティーンが23歳の冬、1973年1月のことです。しかし、このアルバムのセールスは振るわず、同年9月にリリースされた2ndアルバム「青春の叫び」も、発売当時は、なかなかヒットに結びつきませんでした。

1975年の3rdアルバム「明日なき暴走」がようやく大ヒットし、その後、1980年に、5thアルバム「ザ・リバー」が、初の全米ナンバー1ヒットを記録します。さらに、1984年(35歳)には、7thアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」が、英米双方で立て続けにナンバー1ヒットを記録し、全世界で2000万枚を売り上げます。

こうしてスプリングスティーンは、アメリカを代表するロック・シンガーとなったのです。

ここでは、この全盛期の頃(1973〜1987年)に発表されたブルース・スプリングスティーンの曲の中から、独断と偏見に基づき、絶対ベストを15曲選びました。

曲順は、発表年時順によります。

 

 

①7月4日のアズベリーパーク(4th of July, Asbury Park (Sandy))

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「青春の叫び(1973年/2nd/全米59位)」初収録。

◯シングル(1975年/3rd/ドイツのみ)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

7月4日はアメリカの独立記念日です。アメリカの祭日ですね。

そして、アズベリーパークは、スプリングスティーンの故郷、ニューヨーク州の南に隣接するニュージャージー州のジョージショアと呼ばれる美しい海岸線に、19世紀末に開発された古い趣ある海岸リゾートの観光地です。

愛する故郷に別れを告げて、大志を胸に、スプリングスティーンは、ここからロック・スターを目指して旅立ったのです。この曲は、故郷への訣別の歌です。

The Liveバージョンで聴くと、とても心に染み入る佳曲です。

「サンディ、今夜、リトルエデンでは、花火が打ち上げられている。そして、この7月4日に取り残された、すべての冷たい無表情な顔を照らし出している。街に降りると、周囲は、飛び出しナイフ愛好家たちでいっぱいだ。彼らは、とても素早く、ギラギラしていて、抜け目がない。達人たちは、暗くなった遊歩道でのピンボールの魔術師のような遊びを軽蔑する。そして、カジノから出てきた少年たちは、海岸で、ラテン系の恋人たちのようにシャツの胸をはだけて踊る。彼らは、ニューヨークから来たウブなバージンの少女たちを追いかける。サンディ、オーロラが昇っていくよ。桟橋の灯り、そして、カーニバルの人生は、永遠に続くんだ。今夜、俺を愛してくれ。もう2度と、お前に会えないかもしれないから。」

Sandy, the fireworks are hailin' over Little Eden tonight
Forcin' a light into all those stony faces left stranded on this 4th of July.

Down in town the circuit's full of switchblade lovers
so fast, so shiny, so sharp
As the wizards play down on Pinball Way on the boardwalk way past dark

And the boys from the casino dance with their shirts open 
like Latin lovers on the shore.
Chasin' all them silly New York virgins.

Sandy, the aurora is risin' behind us.
Those pier lights, 
Our carnival life forever.
Oh, love me tonight, for I may never see you again.
Hey, Sandy girl... my baby.

 

②涙のサンダーロード(Thunder Road)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「明日なき暴走(1975年/3rd/全米3位・全英17位)」初収録。

シングル(1975年/6th)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

シングル化もされなかった曲ですが、個人的には、「ザ・リバー」と並んで、スプリングスティーンの代表曲と思っています。特に、The Liveバージョンは、素晴らしいです。

ロック史上に残る名曲の一つと言っていいでしょう。

「そう、俺は、このギターを手に入れたんだ。どうやってかき鳴らすかも学んだ。そして、俺の車は裏に停めてある。もしも、お前が、その玄関から、俺の車の助手席まで、長い旅路を歩いてくる準備ができているなら、車のドアは開いている。だが、タダじゃないぜ。俺が話さなかったから、お前は寂しいんだろ。だけど、今夜、俺たちは自由だぜ。決まりきった約束事は、ぜんぶ破っちまえよ。お前が追い払った男たちの目の中には幽霊が宿っていた。燃え尽きたシボレーの残骸に乗って、奴らは、この埃っぽい海岸通りに出没するのさ。奴らは、夜な夜な、通りをうろついて、お前の名を叫ぶ。お前が卒業式で着たガウンが、奴らの足元でぼろぼろになっている。夜明け前の冷たい孤独の中で、お前は、奴らのエンジンの咆哮を聴く。だが、お前が玄関に出てみると、奴らは、風に乗って消えてしまう。だから、メアリー、この車に乗りな。この街には負け犬しかいない。俺は、勝つために、ここから出ていく。」

Well I got this guitar
And I learned how to make it talk
And my car’s out back
If you’re ready to take that long walk from your front porch to my front seat.
The door’s open but the ride it ain’t free.
And I know you’re lonely for words that I ain’t spoken.
But tonight we’ll be free,
All the promises’ll be broken.
There were ghosts in the eyes of all the boys you sent away.
They haunt this dusty beach road 

In the skeleton frames of burned out Chevrolets.

They scream your name at night in the street.
Your graduation gown lies in rags at their feet.
And in the lonely cool before dawn you hear their engines roaring on.
But when you get to the porch they’re gone on the wind.

So Mary, climb in.
It’s a town full of losers and I’m pulling out of here to win.

 

③凍てついた十番街 (Tenth Avenue Freeze-Out)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「明日なき暴走(1975年/3rd/全米3位・全英17位)」初収録。

◯シングル(1975年/5th/全米83位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

明るく賑やかな曲なのですが、歌詞はかなり深刻で強烈です。歌詞に出てくるバッド・スクーターは、スプリングスティーン自身だと言われています。

これも、おすすめは、力強く、迫力あるThe Liveバージョンです。

「都会に涙が落ちる。バッド・スクーターは、自分自身のグルーブ(リズム・音の世界)を探している。そして、自分以外の世界中の奴らが、裕福で、優雅に歩いている気がしている。自分は、引っ越す部屋さえ見つけられずにいるのに。誰もが、この街から出ていくべきなのさ。それがすべてさ。俺は、日陰者の人生を走っている。そして、後戻りすることさえできないんだ。十番街は凍てついている。」

Teardrops on the city.
Bad Scooter searching for his groove
Seem like the whole world walking pretty.
And you can't find the room to move.

Well everybody better move over, 
that's all.
Cause I'm running on the bad side.
And I got my back to the wall.
Tenth Avenue freeze-out.
Tenth Avenue freeze-out.

 

④裏通り (Backstreets)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「明日なき暴走(1975年/3rd/全米3位・全英17位)」初収録。

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

スロー・バラードなのに、なんでこんなに力強いんだろうと感嘆させられます。

おすすめは、The Liveバージョンです。

「気だるく、蒸し暑い夏に、俺とテリーは友達になった。俺たちが生まれた、そのむせかえるような熱気の中で、息を吸い込もうと無駄な努力をし、郊外へと車に便乗させてもらい、歯を食いしばって、俺たちは信頼を結んだ。古い廃屋となったビーチハウスで、うだるような空気の中で消耗し、疲れ果てて眠った。そして、裏通りに隠れて、激しい愛と敗北感に満たされて生きていた。夜の裏通りを、俺たちは、人生の成功を掴むために、走っていたんだ。」

One soft infested summer me and Terry became friends.
Trying in vain to breathe the fire we was born in.
Catching rides to the outskirts, tying faith between our teeth,
Sleeping in that old abandoned beach house, getting wasted in the heat,
And hiding on the backstreets, hiding on the backstreets,
With a love so hard and filled with defeat,
Running for our lives at night on them backstreets.

 

⑤明日なき暴走(Born to Run)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「明日なき暴走(1975年/3rd/全米3位・全英17位)」初収録。

◯シングル(1975年/4th/全米23位・全英56位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

スプリングスティーンの疾走型ロックの代表曲。

おすすめは、The Liveバージョンです。

「昼間は、アメリカンドリームの破れ去った通りで、俺たちは汗まみれで働く。夜には、クロームメッキのホイールで、ガソリンを満タンにして、自殺マシーンに乗って、ハイウェイ9号線から檻を飛び出し、金持ちの豪邸街を走り抜ける。この街は、背中から、お前の背骨を切り裂く。それが死の罠さ。自殺刑だ。俺たちには、放浪があっているから、若いうちに、飛び出そう。俺たちは、走るために生まれてきたのさ。」

In the day we sweat it out on the streets of a runaway American dream.

At night we ride through the mansions of glory in suicide machines,

Sprung from cages out on highway 9, 

Chrome wheeled, fuel injected, 

and steppin' out over the line Oh-oh.

Baby this town rips the bones from your back.

It's a death trap, it's a suicide rap.

We gotta get out while we're young 

`Cause tramps like us, 

baby we were born to run.

 

⑥ファイア(Fire)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」初収録。

◯シングル(1987年/30th/全米46位・全英54位)

この曲が制作されたのは、1977年のことです。5月にフィラデルフィアで行われたエルヴィス・プレスリーのライブを観て刺激を受け、書き下ろした曲で、デモテープをエルヴィスに送ったのですが、それが届く前に、8月、エルヴィスは42歳で亡くなったのです。

それ以降も、この曲は、スタジオ録音はされず、ライブでだけ演奏されていました。

スプリングスティーンらしい、ワイルドなラブソング。

当然、おすすめは、The Liveバージョンです。

「俺は、クルマを走らせている。カーラジオをつける。お前をそばに引き寄せる。お前は『いや!』と言う。『そんなやり方は好きじゃない』と言う。だが、俺は、お前が嘘つきだと知っている。なぜなら、俺たちがキスをすると、お前は必ず燃え上がるからな。」

I'm driving in my car.

I turn on the radio.

I'm pulling you close.

You just say no.

You say you don't like it.

But girl I know you're a liar.

'Cause when we kiss

Fire

 

⑦レーシング・イン・ザ・ストリート (Racing in the Street)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「闇に吠える街(1978年/4th/全米5位・全英14位)」初収録。

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

シングル化はされていませんが、スプリングスティーンのスロー・バラードの代表曲です。とても雄大で重厚な曲です。歌詞の弾けるような表現と、重々しい曲調とのギャップが激しいです。

おすすめは、The Liveバージョンです。

「俺は、396立方インチのV8エンジンを搭載した高出力スポーツカーの69年型シボレー・シェベルSS396を手に入れた。それは、今夜、セブンイレブンの駐車場に停めてある。俺と相棒のソニーは、そのクルマを、あり合わせの部品から組み上げた。そして、俺たちは、街から街へと、そのクルマで乗り込むんだ。俺たちは、ただ、純粋に金のためだけに、クルマを走らせる。それ以外の目的は何もない。俺たちは、奴らの口を黙らせ、そして、終いには完全に沈黙させる。今夜、レース会場の街路は、すぐそこ。俺は、最初の踏み込みで、奴らを吹き飛ばしてやるぜ。夏だ。ストリート・レースの季節がやってきたんだ。」

I got a '69 Chevy with a 396, Fuelie heads and a Hurst on the floor.
She's waiting tonight down in the parking lot outside the Seven-Eleven store.
Me and my partner Sonny built her straight out of scratch.

And he rides with me from town to town.
We only run for the money, got no strings attached.

We shut 'em up and then we shut 'em down.
Tonight, tonight the strip's just right, I wanna blow 'em off in my first heat.
Summer's here and the time is right for racing in the street.

 

⑧ハングリー・ハート(Hungry Heart)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ザ・リバー(1980年/5th/全米1位・全英2位)」初収録。

◯シングル(1980年/12nd/全米5位・全英44位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

スプリングスティーン初の全米ベスト10圏内ヒット曲。

おすすめは、The Liveバージョンですが、この曲は、スタジオ録音バージョンでも、どちらでもよいかな。

「ボルチモアに、女房と子どもがいたんだ、ジャック。俺は、ちょっと車で出て、そのまま戻らなかったのさ。川のように、どこへ流れていくのかわからない。俺は、間違った道を選んだが、そのまま戻らずに来ちまったのさ。誰もが、飢えた心を持っている。誰もが、満たされない心を抱えて、彷徨っているんだ。お前は、お金を稼いで、自分に課せられた役割を演じている。だが、誰もが、飢えた心を抱えているんだよ。」

Got a wife and kids in Baltimore, Jack.

I went out for a ride and I never went back.

Like a river that don't know where it's flowing

I took a wrong turn and I just kept going

Everybody's got a hungry heart

Everybody's got a hungry heart

Lay down your money 

and you play your part

Everybody's got a hungry heart

 

⑨独立の日(Independence Day)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ザ・リバー(1980年/5th/全米1位・全英2位)」初収録。

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

シングル化はされていませんが、これも、スプリングスティーンのスロー・バラードの代表曲。1人の若者の一身独立の日を歌っています。名曲です。

おすすめは、The Liveバージョンです。

「父さん、もう寝なよ。もう遅い。何を言っても、もう何も変わらないさ。俺は、朝には聖メアリの門から出発する。たとえ俺たちに何かできたとしても、それで、何かを変えられるわけじゃない。この家をおおう闇が、俺たち家族の一番いい時代を、奪ってしまったんだ。俺たちを捕らえた闇は、この街にもある。でも、奴らは、もう俺に触れることはできない。父さんも、もう俺をどうにもできない。父さんに、奴らがしてきたことを、俺は見てきた。でも、奴らが、それを俺にすることはできないさ。だから、さよならだ。今日は俺の独立の日だ。少年は、みな、旅立たなければならない。だから、父さん、さよならを言ってくれ。男は、みな、自分の道を見つけなきゃならない。そして、独立の日がやってくるのさ。」

Well Papa go to bed now, it's getting late.
Nothing we can say is gonna change anything now.
I'll be leaving in the morning from St. Mary's Gate.
We wouldn't change this thing even if we could somehow.
'Cause the darkness of this house has got the best of us.
There's a darkness in this town that's got us too.
But they can't touch me now and you can't touch me now.
They ain't gonna do to me what I watched them do to you.
Well say goodbye, it's Independence Day.
It's Independence Day, all boys must run away.
So say goodbye, it's Independence Day.
All men must make their way come Independence Day.
 

⑩ザ・リバー(The River)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ザ・リバー(1980年/5th/全米1位・全英2位)」初収録。

◯シングル(1981年/17th/全英35位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

個人的には、スプリングスティーンの代表曲です。スプリングスティーンの名曲を一曲だけ選べと言われたら、間違いなく、この曲を選びます。

おすすめは、The Liveバージョンです。心が、魂が、震えます。

「俺は、ジョンズタウン・カンパニーで、建設の仕事を得た。だが、最近、不景気のせいで、仕事が入らない。そうすると、これまで、とても大切だと思っていたもの、すべてが、虚しく消えちまったのさ。俺は、何も覚えていないふりをしている。メアリーは、何も気にしていないように、振る舞っている。けれど、俺は、兄貴の車を借りて、2人でドライブしたことを思い出す。貯水池で、彼女の身体は日に焼けて、濡れて光っていた。その夜は、水辺の土手で、彼女を抱き寄せ、彼女の吐息を感じながら、眠らずに横になっていた。思い出が、繰り返し、俺をあの頃へ引き戻す。まるで呪いのように、俺をとらえて離さない。叶わなかった夢は、嘘っぱちだったってことなのか、それとも、嘘よりもっと悪いものなのか。その叶わなかった夢が、今夜も、俺を、あの川へと連れて行く。川底は干上がっていると、もう知っているのに。それでも、俺は、今夜も、あの川の記憶に引き戻される。俺とお前、2人で、川を下って行く、車に乗って。」

I got a job working construction for the Johnstown Company.
But lately there ain't been no work on account of the economy.
Then all them things that seemed so important, well mister they vanished right into the air.
I just act like I don't remember, Mary acts like she don't care.
But I remember us riding in my brother's car, her body tan and wet down at the reservoir.
At night on them banks I'd lie awake and pull her close just to feel each breath she'd take.
Now them memories come back to haunt me, they haunt me like a curse.
Is a dream a lie if it don't come true or is it something worse?
That sends me down to the river, though I know the river is dry.
Oh down to the river tonight.

Down to the river, my baby and I.

Oh down to the river we ride.

 

⑪ボーン・イン・ザ・U.S.A.(Born in the U.S.A.)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.(1984年/7th/全米1位・全英1位)」初収録。

◯シングル(1984年/24th/全米9位・全英5位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

スプリングスティーンの曲の中で、もっとも有名な曲です。

タイトルやサビの歌詞から、愛国歌的なイメージを持たれがちな曲ですが、よく聴くと、歌詞の中には、ベトナム戦争への痛烈な批判などもあって、実は、むしろ、反戦歌なんですよね。

この曲に限っては、The Liveバージョンより、スタジオ録音バージョンがおすすめです。

「死人のような街に生まれ、歩き始めると同時に蹴り飛ばされた。ついには、虐待された犬同然になって、残りの半生を、隠れて暮らすようになる。この小さな街で、小さな面倒ごとを起こした。すると、彼らは、俺の手にライフルを持たせて、アジア人を殺すために、外国へと送った。帰郷して製油所へ行った。雇用係は「私の一存では…」と言った。退役軍人省の役所に行くと、「まだ分からないのか?」と言う。俺の兄貴は、ケソンでベトコンと戦った。奴らは、まだ、そこで生きているが、兄貴はもういない。兄貴はサイゴンで愛している女がいた。今は、彼女の腕の中にいる兄貴の写真が1枚あるだけだ。刑務所のすぐ隣、製油所のガスの炎のそばで、もう10年、俺はくすぶっている。どこにも行けない。俺はアメリカで生まれた。俺は、アメリカの忘れ去られた親父だ。俺はアメリカのクールでロックな親父だ。」

Born down in a dead man’s town,

The first kick I took was when I hit the ground.

You end up like a dog that’s been beat too much

‘Til you spend half your life just coverin’ up.

Got in a little hometown jam,So they put a rifle in my hand,

Sent me off to a foreign land to go and kill the yellow man.

Come back home to the refinery, hiring man says “Son if it was up to me”

Went down to see my V.A. man, he said “Son, don’t you understand”

I had a brother at Khe Sahn fighting off them Viet Cong.
They're still there, he's all gone.
He had a woman he loved in Saigon.
I got a picture of him in her arms now.
Down in the shadow of the penitentiary,
Out by the gas fires of the refinery,
I'm ten years burning down the road.
Nowhere to run, ain't got nowhere to go.
Born in the U.S.A.
I was born in the U.S.A., now
Born in the U.S.A.
I'm a long gone Daddy in the U.S.A., now
Born in the U.S.A.
Born in the U.S.A.
Born in the U.S.A.
I'm a cool rocking Daddy in the U.S.A., now

 

⑫ダンシング・イン・ザ・ダーク(Dancing In The Dark)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.(1984年/7th/全米1位・全英1位)」初収録。

◯シングル(1984年/22th/全米2位・全英4位)

スプリングスティーンの曲の中で、商業的には、もっとも成功した曲です。スプリングスティーンは、シングルで1位になったことがないんですよね。この曲の全米2位が最高位なんです。この曲は、スプリングスティーンが、プロデューサーに、「お願いだから、売れる曲を作ってくれ!」と言われて、自分の葛藤を正直に見つめて作った曲だそうです。

この曲は、今回の選曲で、唯一、The Liveに収録されていません。スタジオ録音バージョンしかないのです。でも、それで良かったかもしれません。

「夕方、俺は目を覚ます。言うべきことは何もない。朝、帰宅する。何も言うことがないまま、眠りにつく。ただ、疲れているだけなのさ。俺は、疲れ果て、自分自身に飽き飽きしている。ヘイ、そこのかわいこちゃん。俺は、ちょっと助けが必要なんだ。心に火がつかないんだ。火花なしでは、火はつかないさ。俺の銃は借り物なんだ。暗闇の中で、ダンスを踊っていても、心が燃え上がることがないのさ。」

I get up in the evening
and I ain't got nothing to say.
I come home in the morning.
I go to bed feeling the same way.
I ain't nothing but tired.
Man I'm just tired and bored with myself.
Hey there baby, 
I could use just a little help.

You can't start a fire.
You can't start a fire without a spark.
This gun's for hire
even if we're just dancing in the dark.

 

⑬アイム・オン・ファイア(I'm On Fire)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.(1984年/7th/全米1位・全英1位)」初収録。

◯シングル(1985年/25th/全米6位・全英5位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

相当にワイルドなラブソングです。

おすすめは、The Liveバージョンです。アレンジがカッコいいです。

「やあ、かわい子ちゃん。親父さんは家にいるのかい? それとも、出かけていて、家には、お前さんが、1人っきりかい? 俺は、よくない欲望に駆られているんだ。俺の心は、欲望の炎に焼かれそうだ。教えてくれ、かわい子ちゃん。彼はそんなにいいのかい? 俺がしてあげるようなことを、彼は、あんたにしてくれるのかい? 俺なら、もっといい気持ちにしてあげられるぜ。俺の心の中は、あんたへの欲望で燃えているんだ。」

Hey, little girl, is your daddy home?

Did he go and leave you all alone?

I got a bad desire.

Oh-oh-oh, I'm on fire.

Tell me now, baby, is he good to you?

And can he do to you the things that I do?

Oh, no. I can take you higher.

Oh-oh-oh, I'm on fire.

 

⑭ボビー・ジーン(Bobby Jean)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.(1984年/7th/全米1位・全英1位)」初収録。

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

Born to Run と並ぶ、疾走型ロックの代表曲。名曲です。なぜ、シングル化されなかったのか謎です。おすすめは、The Liveバージョンです。泣けます。

「このあいだ、お前の家の前を通りかかった時、お前の母さんが、お前が出て行ったと教えてくれた。お前の意志は固くて、俺が何を言っても、誰が何を言っても無駄だったろうさ、と言っていた。お前と俺とは、お互い16歳だった頃からの付き合いだ。お前が出ていくつもりだと知ってさえいたら、呼び止めることができていたなら、せめて、さよならぐらいは言いたかったぜ、ボビー・ジーン。」

「お前とは、ずっといっしょにつるんできたよな。他の奴らに背を向けられても、馬鹿にされても。俺たちは、同じ音楽が好きで、同じバンドが好きで、同じ服が好きだった。俺たちが一番イカしてる、俺たち以上にイカす奴らなんか見たことないぜ。そう言い合った。お前が、俺に教えてさえくれていたら、俺はお前に、せめて、さよならぐらいは言いたかったんだぜ。ボビー・ジーン。」

Well I came by your house the other day, 
your mother said you went away.
She said there was nothing that I could have done.
There was nothing nobody could say.
Me and you weve known each other 
ever since we were sixteen.
I wished I would have known,
I wished I could have called you,
Just to say goodbye. Bobby Jean.

Now you hung with me, when all the others turned away,
turned up their noise.
We liked the same music.
we liked the same bands.
we liked the same clothes.

We told each other that we were the wildest, 
the wildest things we'd ever seen.
Now I wished you would have told me,
I wished I could have talked to you,
Just to say goodbye. Bobby Jean.

 

⑮マイ・ホームタウン(My Hometown)

作詞作曲 ブルース・スプリングスティーン

◯アルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.(1984年/7th/全米1位・全英1位)」初収録。

◯シングル(1985年/28th/全米6位・全英9位)

◯アルバム「The〝Live〟1975-1985(1986年/ライブ版1st/全米1位・全英4位)」収録。

これも、歌詞が深いです。

おすすめは、The Liveバージョンです。

「父親のために新聞を取りに、バス停へ10セント銅貨を手に持って走って行った。当時、俺は、8歳の子どもだった。古い大きなビュイックで、街に向けて走る時、父親の膝の上に乗って、一緒にハンドルを握っていた。俺の髪の毛をくしゃくしゃにしながら親父は言った。息子よ、よく観ておけ。これが、お前の故郷の街だ、と。1965年には、俺の高校でも、緊張が高まっていった。黒人と白人の間で、多くの諍いがあった。だが、それに対して、できることは何もなかった。土曜の夜、街灯に照らされた2台の車の後部座席には銃があった。ショットガンが火を噴き、怒号が飛び交った。俺の故郷にも、難しい時代がやってきた。そして、今、この街のメインストリートは、廃墟の真っ白い窓と空っぽの店ばかりだ。こんなところにやってくる物好きは、もう誰もいないだろう。線路の向こうにある繊維工場は閉鎖される。工場長は言った。この街では、仕事は無くなってしまう。もう、戻ってはこない。昨夜、俺とケイトは、ベッドの中で、この街を出ていくことを話し合った。荷物をまとめて、たぶん南へ。俺は今、55歳。もう、自分の子どもがいる。昨夜、俺は、子どもを膝に乗せてハンドルを握らせ、よく観ておけ、と言った。これが、お前の故郷の街だ、と。」

I was eight years old running with a dime in my hand
Into the bus stop to pick up a paper for my old man.
I'd sit on his lap in that big old Buick and steer as we drove through town.
He'd tousle my hair, say son take a good look around.
This is your hometown. It's your hometown.

Your hometown. It's your hometown.
In '65 tension was running high at my high school.
There was a lot of fights between the black and white, 

there was nothing you could do.
Two cars at a light on a Saturday night, in the back seat there was a gun.
Words were passed in a shotgun blast, troubled times had come.
Yeah to my hometown. Well to my hometown.
My hometown. Yeah to my hometown.

Now Main Street's whitewashed windows, vacant stores.
Seems like there ain't nobody wanna come down here no more.
Well they're closing down the textile mill 'cross the railroad tracks.
Foreman says these jobs are going boys and they ain't coming back.
To your hometown. Yeah to your hometown.
Your hometown. Yeah to your hometown.
Last night me and Kate we laid in bed talking about getting out.
Packing up our bags maybe heading south.
I'm thirty-five, we got a boy of our own now.
Last night I sat him up behind the wheel, said son take a good look around.
This is your hometown.
 

ロッド・スチュワートは、スコットランド系のイギリス人で、第二次世界大戦の終戦の年である1945年1月にロンドン北部で生まれました。ロッドが生まれた数週間後に、家の向かいの警察署に、ドイツ軍のV2ロケットが命中したというエピソードがあります。イーグルスのドン・ヘンリーの2年先輩、チューリップの財津和夫さんの3年先輩にあたります。

中学卒業後、サッカー・プロチームの見習い、印刷工、電気工などの職を転々としていたロッドが、音楽を志すようになったきっかけは、1962年、17歳の時に聴いた一枚のレコードでした。それは、ボブ・ディランのデビューアルバムだったのです。

そして、1963年、18歳の頃から、ロッドは、いくつかのグループを渡り歩き、ボーカリストとしての名声を徐々に獲得していきました。

同時に、1964年、19歳の時に、ソロの歌い手として、初のシングルもリリースしました。

さらに、1969年、24歳の時には、ジェフ・ベック・グループを離れて、新生「フェイセズ」の結成メンバーとなり、ロッドは、ソロとフェイセズの活動を並行して行うようになりました。

アメリカでイーグルスが結成され、ビリー・ジョエルがデビューした1971年、26歳の時には、3rdソロ・アルバムが、米英で1位となり、アルバム収録曲「マギー・メイ」も全英1位となりました。ソロとして初の大ヒットでした。

フェイセズが解散した1975年、30歳の時には、名盤「アトランティック・クロッシング」をリリースして、活動の拠点をアメリカへと移しました。

その後、1990年代まで、ヒット曲を出し続け、さらに、2000年代には、スタンダード・カバー・アルバムを大ヒットさせ、現在もまだ、現役で活躍を続ける偉大なヴォーカリストです。

ビリー・ジョエル、ドン・ヘンリー、スティングは、素晴らしい歌い手であるのと同時に、偉大なソングライターでした。一方で、ロッド・スチュワートは、圧倒的に、ヴォーカリストとしての比重が大きいです。そのため、代表曲にも、オリジナルではないカヴァー曲が、いくつもあります。

ここでは、1971〜1996年までの発表曲から、独断と偏見に基づき、全15曲を選びました。この内、カヴァー曲は8曲(②③④⑦⑨⑩⑪⑫)あり、オリジナルと言ってよい曲は7曲です。また、このオリジナル曲7曲の中で、ロッド・スチュワート本人が、制作に関わっているのは4曲(①⑥⑧⑬)です。

曲順は、発表年時順になります。

 

 

①マギー・メイ(Maggy May)

作詞作曲 ロッド・スチュワート/マーティン・クイッテントン

◯アルバム「エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー(1971年/3rd/全英1位・全米1位)」初収録。

◯シングル(1971年/3rd/全英1位・全米1位)

当時、まだフェイセズでのバンド活動を続けていたロッド・スチュワート(当時26歳)の初の本格的なソロ・ヒット作品。

ロッド自身の経験が、歌詞に反映されていると言われます。高校生の可愛い男子と年上の女性との付き合いについて、男の子の立場から歌っています。

当時の演奏を視聴すると、すでに、良くも悪くも、声と歌は、ロッド・スチュワートそのものです。

「起きてよ、マギー・メイ。話したいことがあるんだ。もう9月の終わりだよ。本当に学校に戻らなきゃいけないんだ。僕は、君を楽しませてきたよね。でも、僕は利用されていたんだ。マギー、これ以上は、続けられないよ。君は、自分がひとりぼっちでいたくないから、僕を、家から引き離したんだ。君は、僕の心を奪ったんだ。本当に傷ついたよ。」

Wake up, Maggie, I think I got something to say to you.
It's late September and I really should be back at school.
I know I keep you amused, but I feel I'm being used.
Oh, Maggie, I couldn't have tried any more.
You led me away from home, just to save you from being alone.
You stole my heart, and that's what really hurts.

 

②セイリング(Sailing)

作詞作曲 ギャヴィン・サザーランド

◯アルバム「アトランティック・クロッシング(1975年/6th/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1975年/16th/全英1位・全米58位)

代表曲のひとつ。当時、まだ30歳なんですよね。

1972年に、スコットランド出身のフォーク・ロック・デュオ「サザーランド・ブラザーズ」がシングルとしてリリースした曲のカヴァーです。けれども、世間では、明らかに、アルバム「アトランティック・クロッシング」収録のロッドのバージョンが、オリジナル扱いされています。

「海を越えて、もう一度、故郷へと、僕は、船に帆を掲げて旅をしている。逆巻く波を越えて、自由になるため、あなたのそばへと、僕は、航海している。鳥のように、空を渡って、僕は、翼を広げて飛んでいる。高い雲を越えて、自由になるために、あなたのもとへと、僕は、飛翔している。遠く闇夜を抜けてゆく、僕の声が聴こえますか。あなたとともにあろうとして、誰にも知られず、瀕死の状態で、永遠に泣いているのです。」

I am sailing, I am sailing, home again ‘cross the sea.
I am sailing, stormy waters, to be near you, to be free.

I am flying, I am flying, like a bird ‘cross the sky.
I am flying, passing high clouds, to be with you, to be free.

Can you hear me, can you hear me thro’ the dark night, far away,
I am dying, forever crying, to be with you, who can say.

 

③ディス・オールド・ハート・オブ・マイン(This Old Heart of Mine)

作詞作曲 ホーランド=ドジャー=ホーランド/シルヴィア・モイ

◯アルバム「アトランティック・クロッシング(1975年/6th/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1975年/17th/全英4位・全米83位)

◯シングル(1989年/60th/全英51位・全米10位)※本家ロナルド・アイズレーとのデュエットで再録音

これも、1966年に、アメリカの黒人ヴォーカル・グループであるアイズレー・ブラザーズがリリースしたシングル曲(全米12位・全英3位)のカヴァー。とは言え、2度も録音していることもあり、ロッドの持ち歌というイメージが強いです。

アルバム「アトランティック・クロッシング」B面では、一番リズム感のある曲。

「俺のこの老いぼれたハートは、数えきれないほど失恋に破れてきた。君にフラれるたびに、君はもう戻ってこないと思った。ひとりぼっちの夜がやってきて、思い出は消えていく。君が戻ってくるたびに、俺の心はさらに傷つくことになる。俺が心の内に感じている、この君への愛を、おもてに見せたのが、きっと、間違いだったんだ。君の虜になってしまって、日々、進めばいいのか、戻ればいいのか、俺には決してわからないんだ。でも、愛している。そうさ、この老いぼれたハートは、君のために泣いているのさ。」

This old heart of mine been broke a thousand times.
Each time you break away, feel  you've gone to stay.
Lonely nights that come, memories that go, 

Bringing you back again, hurting me more and more.
Maybe it's my mistake to show this love I feel inside.
'Cause each day that passes by,

You got me never knowing if I'm coming or going.

But I, I love you. Yes, I do.
This old heart weeps  for you.

 

④もう話したくない(I Don't Want to Talk About It)

作詞作曲 ダニー・ウイッテン

◯アルバム「アトランティック・クロッシング(1975年/6th/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1977年/22th/全英1位・全米46位)

◯シングル(1990年/63rd)※再録音

1971年に、アメリカのロック・バンドで、ニール・ヤングのバックバンドだった「クレイジー・ホース」がリリースしたアルバムに収録されていた曲のカヴァーです。

クレイジー・ホースのメンバーで、作者のダニー・ウイッテンは、翌1972年に29歳にの若さで、ヘロイン中毒で亡くなっています。

また、この曲は、1988年に、Everything but the girl のカヴァーが全英1位を記録しています。ただし、多くの人にとって、本家は、ロッド・スチュワートの「アトランティック・クロッシング」版だと思います。

さらに、2004年のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートでは、スコットランド出身の若手のシンガーソングライター(1981年生/当時22歳)エイミー・ベルとのデュエットが話題になりました。

「君が、これまでずっと泣いてきたんだってことは、君の瞳を見ればわかるよ。空の星々も、君にとってはなんの意味もない。君の二つの目は一枚の鏡なんだ。君がどんなふうに、俺のハートを粉々にしたのか、なんて、そんなことは、話したくない。でも、もうほんの少しだけ、俺がここに居ていいなら、俺の気持ちを聴いてくれないか? もし、俺がひとりぼっちでいられるのなら、俺の影が、この心の色を隠してくれるだろうか? 涙の青と夜の不安の黒を。夜空の星は、君にはなんの意味もない。君の目は鏡に過ぎない。俺の胸を、君がどんなふうに引き裂いたのか、なんて、俺は話したくない。でも、もし、もう少し、ここに居ていいなら、俺のこの老いぼれたハートの声に耳を傾けてくれないか。」

I can tell by your eyes that you've probably been cryin' forever,
And the stars in the sky don't mean nothin' to you, they're a mirror.
I don't want to talk about it, how you broke my heart.
But if I stay here just a little bit longer,
If I stay here, won't you listen to my heart, whoa, my heart?

If I stand all alone, will the shadow hide the colors of my heart;
Blue for the tears, black for the night's fears.
The star in the sky don't mean nothin' to you, they're a mirror.
I don't wanna talk about it, how you broke my heart.
But if I stay here just a little bit longer,
If I stay here, won't you listen to my heart, whoa, my heart?
My heart, whoa my heart, this old heart.
 

⑤イッツ・ノット・ザ・スポットライト(It's Not the Spotlight)

作詞作曲 バリー・ゴールドバーグ/ジェリー・ゴフィン

◯アルバム「アトランティック・クロッシング(1975年/6th/全英1位・全米9位)」初収録。

キャロル・キングの最初の伴侶だったジェリー・ゴフィンとバリー・ゴールドバーグの共作。このアルバムのバージョンがオリジナルと言っていいでしょう。

「もしも、俺に降り注ぐ、その光を、もう一度、感じられたなら、その光を、どれほど待ちわびているかを、君に伝える必要もない。以前は、その光を感じられたのに、うっかり逃して、失ってしまったんだ。でも、俺は、いつか、その光を、取り戻せると、いまだに信じているんだ。その光は、華やかなスポットライトじゃない。カメラのフラッシュライトでもない。夢の中の古い大通りの街の灯りでもないんだ。月の光じゃないし、陽の光でもない。でも、俺は、君の瞳の中に、その光が輝くのを、ずっと見てきたんだ。言っていること、わかるかな。」

If I ever feel the light again shining down on me,
I don't have to tell you  what a welcome it will be.
I felt the light before but I let it slip away.
But I still keep on believing that it'll come back some day.

It's not the spotlight. It's not the camera light.
It's not the street lights of some old street of dreams.
It ain't the moonlight, not even the sunlight.
But I've seen it shining in your eyes and you know what I mean.

 

⑥スティル・ラヴ・ユー(Still Love You)

作詞作曲 ロッド・スチュワート

◯アルバム「アトランティック・クロッシング(1975年/6th/全英1位・全米9位)」初収録。

このアルバムは、B面のバラード5曲に捨て曲がありません。全曲名曲揃いと言っていいでしょう。B面4曲目のこの曲は、シングルカットはされていませんが、とても美しい曲です。

「友だちに言われたよ。君に近づいちゃいけない。どうせ、高嶺の花だと。でも、君に初めて会った時、僕は、君のドレスに、チェリーライムをこぼしてしまった。君は『気にしないで、これは、一番いいものじゃないから』と言った。最初の出会いが、最高だなんてことは、滅多にないことさ。でも、僕は、たとえ、もう一度、すべてをやり直せるとしても、何一つ、変えたいとは思わない。不器用な物言いしかできないけど、僕が言いたいことのすべては『まだ、君を、愛している』ということなんだ。」

I was told by a good friend.

You were untouchable, out of my reach.

But the first time ever I saw you,

I spilled my cherry lime over your dress.

You said, "Don′t you worry, it's not my best one."

First encounter, hardly the best.

But I would not change a thing If I could do it all over again.

All I′m trying to say in my awkward way is "I still love you."

 

⑦ピープル・ゲット・レディ(People Get Ready)

作詞作曲 カーティス・メイフィールド

◯シングル(1985年/49th/全英49位・全米48位)

オリジナルは、シカゴ出身の黒人のソウル・グループ「インプレッションズ」の1965年のヒット曲(全米14位)です。

作者のカーティス・メイフィールドは、当時のインプレッションズのボーカルを務めていました。この曲は、ゴスペル・ソングとしてつくられました。1965年、当時、キング牧師は、この曲を、公民権運動を象徴する讃美歌として用いていたそうです。

さらに20年後の1985年、ロッド・スチュワート(当時40歳)は、旧友ジェフ・ベックのアルバム「フラッシュ」の制作に参加して、このカヴァー曲のボーカルをとりました。

ジェフ・ベックのギターにロッドのボーカルが絡んで、素晴らしい仕上がりです。

「人々は、準備を始める。列車が来る。荷物は何もいらない。ただ乗ればいいんだ。必要なことは、機関車のハミングを聴ける信仰心だけだ。チケットもいらない。ただ、神に感謝を。人々は、ヨルダン行きの列車に乗る準備を始める。西海岸から東海岸へ、乗客を拾いあげながら、列車は行くのだ。信仰が鍵だ。扉を開けて、列車に乗るんだ。最愛の人を含む、あらゆる人の席は用意されている。自分自身の魂を救うためだけに、すべての人を傷つけるような改心の見込みのない罪人のための席はない。幸運と巡り合わせの薄い、そうした人々に、憐れみを。神の王国の玉座から隠れられる場所は、どこにもないのだから。」

People get ready.

There′s a train a-coming.

You don't need no baggage.

You just get on board.

All you need is faith to hear the diesels humming.

Don′t need no ticket.

You just thank the Lord.

People get ready for the train to Jordan, 

picking up passengers from coast to coast.

Faith is the key.

Open the doors and board them.

There's room for all among the loved the most.

There ain't no room for the hopeless sinner
Who would hurt all mankind just to save his own soul.
Have pity on those whose choices grow thinner.
There ain't no hiding place from the Kingdom's throne.

 

⑧フォーエバー・ヤング(Forever Young)

作詞作曲 ロッド・スチュワート/ボブ・ディラン/ジム・クレガン/ケヴィン・サヴィガー

◯アルバム「アウト・オブ・オーダー(1988年/15th/全英20位・全米11位)」初収録。

◯シングル(1988年/56th/全英57位・全米12位)

ボブ・ディランの同名の曲にインスパイアされて、ロッドがバンドメンバー2人と協力してつくった曲。

ロッドが、自身の2人の子どもを想ってつくった曲だということで、とても思い入れの深い曲なのだそうです。息子の名が同じショーンということもあってか、ジョン・レノンのBeautiful Boyと、どこかイメージが重なる気がします。

「君があてどなくさまようあらゆる道で、主が、君とともにありますように。そして、君が故郷から遠く離れている時にも、君の周りに陽光が輝き、幸せがありますように。君が、誇り高く、気高く、誠実な大人に、育ちますように。そして、自分自身のことであればするのと同じように、他人に対してもできるようになりなさい。雄々しく、勇敢であるように。そして、私の心の中では、君は、いつまでも、成長の過程にある、若々しい存在であり続ける。」

May the good Lord be with you down every road that you roam.

And may sunshine and happiness surround you 

when you're far from home.

And may you grow to be proud, dignified and true.

And do unto others as you'd have done to you.

Be courageous and be brave

And in my heart you'll always stay

Forever young, forever young

Forever young, forever young

 

⑨ダウンタウン・トレイン(Downtown Train)

作詞作曲 トム・ウェイツ

◯シングル(1989年/61st/全英10位・全米3位)

◯アルバム「ヴァガボンド・ハート(1991年/16th/全英10位・全米2位)」初収録。

1985年、「酔いどれ詩人」の異名を持つアメリカのシンガーソングライター、トム・ウェイツが発表したアルバム「レイン・ドッグ」に収められていた曲のカヴァー。

このロッド・スチュワート版は、ロッドにとって、1978年の「アイム・セクシー」以来、11年ぶりに、久々の英米双方でのベスト10圏内ヒットとなりました。

Outside another yellow moon has punched a hole in the night time mist.

I climb through the window and down to the street.

I'm shining like a new dime.

The downtown trains are full.

Full of all them Brooklyn girls.

They try so hard to break out of their little worlds.

You wave your hand and they scatter like crows.

They have nothing that'll ever capture your heart.

They're just thorns without the rose.

Be careful of them in the dark.

Oh if I was the one, you chose to be your only one.

Oh baby can't you hear me now, can't you hear me now?

Will I see you tonight on a downtown train?

Every night, every night it's just the same

On a downtown train

 

ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー(Have I Told You Lately)

作詞作曲 ヴァン・モリソン

◯アルバム「ヴァガボンド・ハート(1991年/16th/全英10位・全米2位)」初収録。

◯シングル(1993年/74th/全英5位・全米5位)※ライブ・アルバム「アンプラグド」からのシングル・カット

北アイルランド出身のシンガーソングライターであるヴァン・モリソンが、1989年に発表したシングル曲のカヴァー。

アルバム「ヴァガボンド・ハート」収録のオリジナル版が気に入ってます。1990年代の代表的ヒット曲。

「僕は君を愛していると、最近、言ったことがあるかな? 君より大切な存在はこの世にないと、きちんと伝えたことはあるかな? 君は、僕の心を喜びで満たし、全ての悲しみを拭い去って、僕の苦しみを癒してくれるんだ。」

Have I told you lately that I love you?
Have I told you there's no one else above you?
Fill my heart with gladness,
Take away all my sadness,
Ease my troubles that's what you do.

 

ユア・ソング(Your Song)

作詞作曲 エルトン・ジョン/バーニー・トーピン

◯シングル(1992年/70th/全英41位・全米48位)

もともと、エルトン・ジョンの1970年リリースの最初のヒット曲(全英7位・全米8位)ですが、このロッドのボーカルは、本家オリジナルを軽々と超えてしまいます。

もともと、Your Song のトリビュート・アルバム「Two Rooms:Celebrating  the Songs of Elton John & Bernie Taupin(1991)」に収録されたもので、そのアルバムからのシングルカットです。

「この気持ち、なんだか、ちょっと変なんだ。僕は、隠し事が上手じゃない。僕はお金持ちじゃないけど、もし、お金持ちだったら、僕たちが、2人で住める、大きな家を買うよ。もしも、僕が彫刻家だったら、でも、まあ、それはないか…。じゃなくて、旅芸人の舞台で、願いを叶える魔法の飲み薬をつくる役の男だったら、それで十分じゃないとわかってはいるけど、それが、僕にできる最良のことだから、僕の贈り物は、君のために作った、この歌だよ。君は、これは、自分の歌だって、みんなに言っていいんだよ。とてもシンプルな歌だけど、今、できたばかりなんだ。僕が歌詞に書いたことを気にしないでね。この世界に、君がいてくれるだけで、なんて素敵な人生なんだろう。」

It's a little bit funny this feeling inside.
I'm not one of those who can easily hide.
I don't have much money but boy if I did,
I'd buy a big house where we both could live.
If I was a sculptor, but then again, no…,
Or a man who makes potions in a travelling show,
I know it's not much but it's the best I can do,
My gift is my song and this one's for you.
And you can tell everybody this is your song
It may be quite simple but now that it's done
I hope you don't mind
I hope you don't mind that I put down in words
How wonderful life is while you're in the world
 

⑫ダウンタウン・ライツ(Downtown Lights)

作詞作曲 ポール・ブキャナン

◯アルバム「ユア・ザ・スター(1995年/17th/全英35位・全米4位)」初収録。

ポール・ブキャナンがリーダーを務めるスコットランド・グラスゴー出身のバンド「ブルー・ナイル」が、1989年にリリースした2ndアルバムに収録されている曲のカヴァー。名曲です。

このアルバム「ユア・ザ・スター」は、アトランティック・クロッシングと並ぶ傑作です。いい曲がたくさん入っていますが、中でも、シングル化されていないのに出色の2曲があり、今回、両方ともベスト15に選びました。当時、ロッド・スチュワートは50歳。ボーカリストとして、ある意味、ピークというか、円熟の境地にあります。

「時々、僕は、人前から歩き去る。君を愛して抱きしめることが、したいことのすべて、という時に、僕に言えるのは、この一言だけ。大丈夫だよ、見えないのかい、あの街の明かりが。」

Sometimes I walk away 

When all I really want to do is love and hold you right,

There is just one thing I can say.

It's all right, can't you see?

The downtown rights.

 

⑬マディ、サム&オーティス(Muddy, Sam and Otis)

作詞作曲 ロッド・スチュワート/ケヴィン・サヴィガー

◯アルバム「ユア・ザ・スター(1995年/17th/全英35位・全米4位)」初収録。

隠れた名曲。

〝シカゴ・ブルースの父〟と言われたマディ・ウォーターズ、ゴスペル歌手の大御所だったサム・クック、そして、伝説のソウル・シンガー、オーティス・レディングと、3人の偉大な黒人ミュージシャンへのトリビュート(感謝・賞賛・尊敬を込めた捧げ物)として制作されたロッド自作の曲。

「俺がまだ17歳だった頃、ストリートには、ボヘミアンの詩人や弟子たちがいた。そして、俺は、アイデンティティを探している子どもにすぎなかった。1963年のことだ。ある寒い12月の夜に、ラジオから流れてくる、その曲を聴いた。キリストの輝く光のように、その曲は、電波放送を燃やし尽くさんばかりだった。遠くアメリカから、大西洋を渡って、そのマジックはやってきたんだ。」

I remember when I was only seventeen 

The Bohemian poet and disciple of the sheets 

Or was I just a little kid searching for identity in '63

Heard it on the radio on a cold December night.

It came burning down the air waves like a savior's shining light 

All the way from the U.S.A, across the Atlantic 

Far away the magic came 

 

⑭イフ・ウイ・フォール・イン・ラヴ・トゥナイト(If We Fall in Love Tonight)

作詞作曲 ジミー・ジャム&テリー・ルイス

◯アルバム「ベスト・バラード・コレクション(1996年/best版/全英19位・全米8位)」初収録。

◯シングル(1996年/85th/全英58位・全米54位)

このアルバムは、ベスト・アルバムでは、あるのですが、新曲が3曲含まれており、そのうちの2曲が、カヴァーでないオリジナルの曲でした。そして、その2曲両方を、私は、今回のベスト15に選びました。どちらも大好きな曲です。

この曲は、アルバムの原題タイトルともなっている曲で、ファースト・シングル・カットされました。肩の力が抜けた円熟の味わいがあります。

アメリカの黒人シンガーソングライター・デュオ、ジャム&ルイスの提供曲。

「痛みは、河のように流れて、そのすべての記憶と共に、今でも息づいている。恥辱が、そんなにも君の心を引き裂いたので、今、君は、心を開いて、再び愛に身を委ねることを恐れている。そして、今、新しい希望が、この愛の芽吹きを待っている。今度こそ、この愛は、君が夢見てきたものになる。それでも、君が信じられないと思っているのは知っているよ。でも、僕は、君を失望させたりしない。ねえ、もしも、今夜、僕らが恋に落ちたら、君は大丈夫だよ。君の心は、平安に包まれる。ねえ、もし、僕らが、もう一度、恋に落ちたら、君がチャンスを掴みさえすれば、君は安心して、僕に身を任すことができるはず。心を開いて、もう一度、この愛に身を委ねて欲しい。」

Pain, flows like a river, just keeps on livin' with all them memories.

Shame, you're so heartbroken

now you're scared to open and give your love again.

And now anticipation waits for love.

Will it be everything you dreamed this time around.

I know you have your doubts but I won't let you down.

Darlin' if, if we fall in love tonight, you're gonna be all right.

your heart is in good hands.

Darlin' if, if we fall in love again,

On me you can depend, if you could take a chance.

Open your heart and let love, love again.

 

⑮フォー・ザ・ファースト・タイム(For the First Time)

作詞作曲 ジュド・フリードマン/アラン・リッチ/ジェイムズ・ニュートン・ハワード

◯アルバム「ベスト・バラード・コレクション(1996年/best版/全英19位・全米8位)」初収録。

同名映画の主題歌「フットルース(1984)」の大ヒットで知られるケニー・ロギンズによる同1996年のリリース曲として知られています。でも、リリースは、このロッドのアルバムの方が1ヶ月早く、こちらがオリジナル(原曲)になります。

シングル化はされていませんが、セイリングと並んで、ボーカリスト=ロッド・スチュワートの集大成と言える、素晴らしい完成度のスロー・バラードです。

「それが、君の瞳なんだね。それが、君の微笑みなんだ。僕は、ずっと長い間、君を見てきた。それなのに、そんな君を、今まで、見たことがない。僕を抱きしめる、これが、君の手なんだね。これまで、僕は、なんてひどい盲目だったんだろう。僕は、初めて、君の瞳を見ている気がするよ。初めて、僕は、本当の君に出会っているんだ。僕を見返してくる君を、何度見つめても見飽きることはない。今、初めて、愛が何であるか、理解できた気がする。」

Are those your eyes?
Is that your smile?
I've been looking at you forever.
yet I never saw you before.
Are these your hands holding mine?
Now I wonder how I could have been so blind.
And for the first time I am looking in your eyes.
For the first time I'm seeing who you are.
I can't believe how much I see when you're looking back at me.
Now I understand what love is, love is, for the first time.

イングランド北部のニューカッスル出身のスティングは、伊勢正三さんと同じ1951年生まれです。

1972年、スティングは、地元のニューカッスル・ビッグ・バンドのベーシストとして、初のアルバムを発表しました。その後、1974年に、スティングは、地元ニューカッスルで、ジャズ・フュージョン・バンド「ラスト・イグジット」を結成し、音楽活動を展開していました。

しかし、1976年末、スティングのステージを見たドラマーのスチュアート・コープランドの説得によって、「ポリス」を結成し、1978年にデビュー・アルバム「アウトランドス・ダムール」を発表しました。

翌1979年、2ndアルバム「白いレガッタ」が、全英で1位を獲得し、シングル「孤独のメッセージ」も全英1位を初めて獲得しました。

この1979年という年は、TULIPが「虹とスニーカーの頃」を、N.S.Pが「青い涙の味がする」を、ふきのとうがアルバム「人生・春・横断」を、松山千春がアルバム「空を飛ぶ鳥のように、野を駈ける風のように」を、さだまさしがアルバム「夢供養」を、イーグルスがアルバム「ロング・ラン」を発表した年です。前年には、ビリー・ジョエルが名盤「ニューヨーク52番街」を発表しています。

それから、ポリスは、徐々に、世界規模でメジャーになっていきました。

そして、デビュー6年目の1983年には、5thアルバム「シンクロニシティー」が、初の全米1位を獲得しました。

この1983年には、ビリー・ジョエルが、アルバム「イノセント・マン」を発表しています。また、日本では伊勢正三が、アルバム「ORANGE」を発表しています。

しかし、その後、ポリスは、1984年以降、活動を停止してしまい、現在に至っています。

そして、翌1985年以降、スティング自身は、ソロ活動を本格化させ、その活動を現在まで続けています。

ここでは、1979年発表のポリスの2ndアルバム「白いレガッタ」から、1993年発表の5thソロ・アルバム「テン・サマナーズ・テイルズ」までの15年間の範囲から、ベスト20曲を、独断と偏見により選びました。

曲順は、発表年時順によります。

20曲中、歌詞のあるものは19曲。そのうち、恋愛・失恋をテーマとしたものは9曲です。残りの10曲は、それ以外の人生のテーマ、例えば、孤独や信仰、成長や信念といった個人的な問題や、社会の抱える問題について歌っています。

 

 

①孤独のメッセージ(Message in a Bottle)

作詞作曲 スティング

◯シングル(1979年発表/2nd/全英1位・全米74位)

◯アルバム「白のレガッタ(1979年発表/ポリス2nd/全英1位・全米25位)」初収録。

ポリス最初の全英ナンバーワン・ヒット曲。イングランド独特の雰囲気と個性を持つスティングの声とメロディー、そして、内省的で物語のようなイメージ喚起力のある歌詞が、とても印象的な曲です。

岸を離れた小島でひとり、誰も耐えられないほどの孤独の中にいて、絶望に陥る前に助けてほしいと書いた手紙を入れて、ガラスの小瓶を海に流しました。さて、どうなるでしょうか?

「絶海の孤島で、ひとりぼっちの漂流者になってしまった。自分以外に誰もいない小島で、また1日が過ぎる。耐えられない孤独に苛まれている。絶望に陥る前に、誰かに助けを求めなければ!」

「世界にSOSを送ろう。誰か、ガラスの小瓶に詰めた僕の手紙を見つけて読んで欲しい。」

「手紙の入ったボトルを海に流してから1年が過ぎた。こうなることは、初めから覚悟しておくべきだった。かろうじて正気が保てたのは、まだわずかでも希望があったからだ。愛は命を長らえさせる一方で、心を破壊していく。」

「今朝、浜辺を歩いている時、僕は信じられない光景を見た。数えきれないほどのガラスの小瓶が、波打ち際に打ち寄せられていた。どうやら、ひとりぼっちなのは僕だけではなかったようだ。千億もの漂流者たちが、家に帰るすべを探していた。」

Just a castaway, an island lost at sea.

Another lonely day with no one here but me.

More loneliness than any man could bear.

Rescue me before I fall into despair.

I'll send an SOS to the world.

I hope that someone gets my Message in a Bottle.

A year has passed since I wrote my note.
I should have known this right from the start.
Only hope can keep me together.
Love can mend your life but love can break your heart.
Walked out this morning, don't believe what I saw.
A hundred billion bottles washed up on the shore.
Seems I'm not alone at being alone.
A hundred billion castaways looking for a home.

 

②見つめていたい(Every Breath You Take)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「シンクロニシティー(1983年発表/5th/全英1位・全米1位)」初収録。

◯シングル(1983年発表/8th/全英1位・全米1位)

ポリス最大のヒット曲で、初の全米ナンバーワン・ヒット曲。スティングの曲では、もっとも有名な曲だと思います。

一聴すると、素敵なラブソングなのですが、実は、この曲は、今で言う「ストーカー行為」にはしる男(スティング?)の歌です。スティング本人は「嫉妬と監視と独占欲に満ちた、意地が悪く器量の小さい、相当にたちの悪い男の歌」と説明しています。

「君の呼吸のすべてを、君の動きのすべてを、君がちぎり捨てたすべての絆を、君の足どりすべてを、僕は見逃さない。一日も欠かさずに、君の言葉を一言も聞き逃さないで、君が遊ぶゲームのすべてを、君が過ごす夜のすべてを、僕は見ているよ。ああ、君はわからないのかい。君は僕のものなんだ。君が一歩歩くごとに、僕のかわいそうなハートが、どれほど痛むことか。君の動きのすべてを、君が破った約束のすべてを、君のすべての偽りの微笑みを、君の固執する主張のすべてを、僕は決して見逃さないよ。」

Every breath you take and every move you make,
Every bond you break, every step you take,
I'll be watching you.

Every single day and every word you say,
Every game you play, every night you stay,
I'll be watching you.

Oh can't you see.
You belong to me.
How my poor heart aches with every step you take.

Every move you make and every vow you break,
Every smile you fake, every claim you stake,
I'll be watching you.

 

③セット・ゼム・フリー(If You Love Somebody Set Them Free)

作詞作曲 スティング

◯シングル(1985年発表/1st/全英26位・全米3位)

◯アルバム「ブルー・タートルの夢(1985年発表/1st/全英3位・全米2位)」初収録。

スティングの1stソロアルバムの最初の曲であり、ソロ活動での初のヒット・シングルでもあります。

スティング本人は、「この曲は、『見つめていたい』の支配と監視に対する解毒剤なんだ」と語っています。

「もし、君が、誰かを必要としているなら、僕を呼んでくれ。誰かにそばに居て欲しい時にもね。もし、君が、何か貴重なものを、手元にとっておきたいなら、鍵を掛けた箱の中に入れて、その鍵を捨ててしまえばいい。君が、誰かを所有し続けたいのなら、僕のことは忘れてくれ。君が、誰かを愛しているなら、本当に愛しているのなら、その人を縛り付けようとするな。」

If you need somebody, call my name.
If you want someone, you can do the same.
If you want to keep something precious,
You got to lock it up and throw away the key.
If you want to hold onto your possession,
Don't even think about me.
If you love somebody,
If you love someone, set them free.

 

④フォートレス・アラウンド・ユア・ハート(Fortress Around Your Heart)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ブルー・タートルの夢(1985年発表/1st/全英3位・全米2位)」初収録。アルバムの最後の曲。

◯シングル(1985年発表/3rd/全英49位・全米8位)

タイトルにあるように「あなたの心の周りに築かれた要塞」について書かれた歌です。このアルバム中で、私が一番好きな曲です。

「この監獄は、今や、君の住居となった。君は、判決を受け入れて、償う準備ができているのだろうね。」

「そして、もし、僕が、君の心の周りに、堀と有刺鉄線で囲われた、この城塞を築いてしまったのなら、僕には、その堀を埋めることはできないから、橋を架けさせてくれないか。そして、その胸壁に砲撃を加えさせてくれ。」

This prison has now become your home.
A sentence you seem prepared to pay

And if I built this fortress around your heart,
Encircled you in trenches and barbed wire.
Then let me build a bridge for I cannot fill the chasm.
And let me set the battlements on fire.

 

⑤バーボン・ストリートの月(Moon over Bourbon Street)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ブルー・タートルの夢(1985年発表/1st/全英3位・全米2位)」初収録。

◯シングル(1986年発表/5th/全英44位)

渋い燻し銀のような味わいの佳曲です。「夜明けのバンパイア」という小説に刺激を受けて書いた作品とのことです。この曲、ラブソングなのですよね。

バーボンストリートは、ニューオーリンズにある有名なフランス植民地時代の面影が残る歴史的な通りで、名前の由来はブルボン朝から来ているそうです。

「今夜、バーボンストリートには月が出ている。青白い街灯の光の下、通り過ぎる人々の顔を私は見ている。私は、その声に従うよりほかに道はなかった。まばゆい繁華街の灯り、往き通う人々、そして月、すべてが…。私は、日々、強くあろうとして祈る。私がすることは間違っていると知っているがゆえに。君は、私の影を見ることはない。私の足音を聞くこともない。バーボンストリートに月が出ている間は。」

There's a moon over Bourbon Street tonight.
I see faces as they pass beneath the pale lamp light.
I've no choice but to follow that call.
The bright lights, the people, and the moon and all.
I pray every day to be strong.
For I know what I do must be wrong.
Oh you'll never see my shade or hear the sound of my feet,
While there's a moon over Bourbon Street.

 

⑥ザ・ラザラス・ハート(The Razarus Heart)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

アルバムの最初を飾る、軽快なテンポの美しい曲。

アルバム制作の前年(1986)に、スティングのお母さんが癌で亡くなったことが、アルバム制作に大きく影響していると言われています。そのためか、このアルバムは、前作に比べて、非常に女性的で繊細な味わいに仕上がっています。

特にこの曲には、亡くなったお母さんへの想いが溢れている気がします。

「今日、彼は、自分のシャツの下を覗いた。彼の胸部の肉には、深くて大きい傷があった。その傷から可憐な花が咲いていた。深い内部の何処かから。彼は、母親の方へと振り向いて、焼き印のように燃えている、その胸の傷を見せた。けれども、彼の胸を切り開いた、その剣が、母親の手に握られていたのだ。」

「日々、新しい奇跡が起こる。死だけが、私たちを引き離す。あなたの命を救うために、一つの命を捧げねばならないなら、私はラザロの心臓の血になろう。」

He looked beneath his shirt today.
There was a wound in his flesh so deep and wide.
From the wound a lovely flower grew.
From somewhere deep inside.
He turned around to face his mother to show her the wound in his breast that burned like a brand.
But the sword that cut him open was the sword in his mother's hand.
Every day another miracle.
Only death will tear us apart.
To sacrifice a life for yours
I'd be the blood of the Lazarus heart.
The blood of the Lazarus heart.
 

⑦ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート(Be Still My Beating Heart)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1987年発表/8th/全米15位)

「静まれ、僕の心臓の鼓動!」というタイトル通りの曲です。これも、とても印象的な曲です。

アルバム「Nothing Like the Sun」には、こうした自由で繊細で軽やかなタッチの曲が多いです。名盤です。

Be still my beating heart.
It would be better to be cool.
It's not time to be open just yet.
A lesson once learned is so hard to forget.
Be still my beating heart or I'll be taken for a fool.
It's not healthy to run at this pace.
The blood runs so red to my face.
I've been to every single book I know to soothe the thoughts that plague me so.

 

⑧イングリッシュマン・イン・ニューヨーク(Englishman in New York)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1988年発表/11th/全英51位・全米84位)

ロックとジャズのテイストを見事に洗練されたバランスで融合させた奇跡の曲。スティングの代表曲です。歌詞もカッコいいです。

「私はコーヒーを飲まない。ティーを飲む。トーストは片面しか焼かない。私の話すアクセントを聴けばわかるだろう。私はニューヨークの英国人だ。5番街を歩く私を見るがいい。私は杖を持っている。私はどこへ行く時も杖を持つ。私はニューヨークの英国人だ。誰かが言うように、マナーが人格を形成するとするなら、彼は現代のヒーローだ。無知な者たちの嘲笑に耐え、笑って受け流すことができるのが、大人というものだ。他人がなんと言おうと関係ない。大切なことは、どんな時も、偽らずに自分自身のままでいることだ。」

I don't take coffee, I take tea, my dear.
I like my toast done on one side.
And you can hear it in my accent when I talk.
I'm an Englishman in New York.

See me walking down Fifth Avenue.
A walking cane here at my side.
I take it everywhere I walk.
I'm an Englishman in New York.

If "manners maketh man" as someone said,
He's the hero of the day.
It takes a man to suffer ignorance and smile.
Be yourself no matter what they say.

 

⑨フラジャイル(Fragile)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1988年発表/12th/全英70位)

1987年、アメリカ人ベンジャミン・アーネスト・リンダー(当時27歳)は、ニカラグアの戦闘地帯で、村に電力と水を供給するダムで働いていました。彼は、米国に支援された反革命軍に殺されたのです。

そして、この曲は、スティングが、ベンジャミンの死を悼んで作った曲です。

2021年発表のアルバム『デュエッツ(Duets)』では、フリオ・イグレシアスとデュエットしています。

「肉と鋼鉄が一つになって血が流れ、夕日の色に染まって乾いていくとしても、翌日の雨は、その痕を洗い流してしまう。それでも、私たちの心に、いつも、残るものがある。おそらく、この最後の行為が、生涯にわたる論争に終止符を打ったのだ。怒りの星の下に生まれたすべての者たちにとって、暴力からは、何も生まれないし、暴力は何事もなし得ないということだ。私たちがいかに脆いかということを忘れないように、雨は、いつまでも、星からの涙のように降り続ける。雨は、私たちがどれほど脆いのかを、繰り返し、私たちに伝え続ける。」

If blood will flow when fresh and steel are one,
Drying in the colour of the evening sun,
Tomorrow's rain will wash the stains away.
But something in our minds will always stay.
Perhaps this final act was meant to clinch a lifetime's argument
That nothing comes from violence and nothing ever could
For all those born beneath an angry star.

Lest we forget how fragile we are,
On and on the rain will fall like tears from a star, like tears from a star.
On and on the rain will say how fragile we are, how fragile we are.

 

⑩孤独なダンス(They Dance Alone)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

◯シングル(1988年発表/13th/ー)

チリの独裁者であるピノチェト政権によって、夫や息子を連れ去られた、妻や母が、自分の愛する人の写真を服にピンで留めて、グループで出かけ、警察署の前で、見えないパートナーとフォーク・ダンスを踊る様子を、スティングは目撃したそうです。

その女性たちへの敬意を込めて、スティングは、この歌を作りました。

「なぜ、ここで、相手もいないのに、ひとりで踊っている女たちがいるのだろう? なぜ、その瞳には哀しみが宿っているのか? なぜ、兵士たちが、ここにいる? なぜ、兵士の表情は、石のように硬いのだ? 兵士たちが、何をそんなに忌み嫌っているのか、私にはわからない。女は、行方不明者と踊っている。死者と踊っている。女たちは、眼に見えない相手と踊るのだ。その苦悶は語られない。女は、父親と踊っている。息子と踊っている。夫と踊っている。女たちは、ひとりで踊る。相手もいないのに、ひとりで踊るのだ。」

Why are there women here dancing on their own?
Why is there this sadness in their eyes?
Why are the soldiers here.
Their faces fixed like stone?
I can't see what it is that they dispise.
They're dancing with the missing.
They're dancing with the dead.
They dance with the invisible ones.
Their anguish is unsaid.
They're dancing with their fathers.
They're dancing with their sons.
They're dancing with their husbands.
They dance alone. 

They dance alone.

 

⑪ストレート・トゥ・マイ・ハート(Straight to My Heart)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

「100年後には、科学的に至福を与える方法が、キスに取って代わり、原子核内部の連鎖が、脳に電流を走らせて、あるいは生化学的にもたらされる恍惚状態が、ロマンスを消し去るに違いないと言われたとしても、僕の心に真っ直ぐ突き刺さる、古代の恋人たちのわざで造られた、この〝矢〟があるのだから、何を気にすることがあるだろうか?」と、スティングは、この曲の詞に書いています。

とてもストレートな「愛への讃歌」です。

Well, in a hundred years from now, they will attempt to tell us how

A scientific means to bliss will supersede the human kiss.

A sub atomic chain will maybe galvanize the brain

Or a biochemic trance will eliminate romance.

But why ever should we care when there are arrows in the air

Formed by lovers' ancient art that go straight to my heart?

 

⑫シスター・ムーン(Sister Moon)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

歌詞の中に、アルバムタイトルの「Nothing like the sun」が出てきます。この曲も、非常に女性的な歌詞です。

「月よ、あなたは私の道標。あなたの青い影に私は隠れることができる。今夜、善人たちは、皆、眠りについている。私はひとり、あなたの銀色の光の下にいる。私は、よく一晩中、あなたの横顔を見つめていた。あなたのこと以外、何も考えられなかった。」

「彼女の眼差しは、太陽とはまるで違う。彼女への飢えは、一晩中、月に向かって吠えたり、私がしてきたあらゆることの理由なのだ。私がそうしても、誰も気にする人はいない。私は、あなたのこと以外、何も考えられない。」

Sister moon will be my guide.
In your blue blue shadows I would hide.
All good people asleep tonight.
I'm all by myself in your silver light.
I would gaze at your face the whole night through.
I'd go out of my mind but for you.

My mistress' eyes are nothing like the sun.
My hunger for her explains everything I've done.
To howl at the moon the whole night through.
And they really don't care if I do.
I'd go out of my mind but for you.

 

⑬リトル・ウィング(Little Wing)

作詞作曲 ジミ・ヘンドリックス

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。

ジミ・ヘンドリックスの名曲のカバー版。これもまた女性的な曲で、普遍的な〝母性〟をテーマとした曲です。

「彼女は雲の中を歩いている。そぞろに自由に動き回る心で。蝶にシマウマ、月光に御伽噺。彼女の心は、風に乗ることでいっぱいだ。私が悲しい時、彼女は私のところへやってくる。千もの笑顔を惜しげもなくふりまいて。『大丈夫、いいんだよ。何でも持っていきなさい。ありったけ、何でも!』そう言いながら。飛んでいけ、小さな翼。」

Well she’s walking through the clouds
With a circus mind that’s running round.
Butterflies and zebras and moonbeams and fairytales.
That’s all she ever thinks about riding with the wind.
When I’m sad, she comes to me.
With a thousand smiles she gives to me free.
It’s alright, she said, it’s alright.
Take anything you want from me,
Anything, anything.
Fly on, little wing.

 

⑭シークレット・マリッジ(The Secret Marriage)

作詞作曲 スティング/ハンス・アイスラー

◯アルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン(1987年発表/2nd/全英1位・全米9位)」初収録。アルバムの最後を締める佳曲。

静かな曲ですが、人を落ち着かせるヒーリング曲です。

「私たちの結婚を祝福する地上の教会はなく、私たちに婚姻の許可を与える政府もない。私たち二人を結びつけた家族の絆、家同士の繋がりもなく、二人の仲介をして報酬を得た会社もない。」

「二人の婚姻を飾る花はなく、花嫁を飾る白いベールもない。バージンロードを歩く白いドレスはなく、互いに手を置いて誓う聖書もない。」

「秘密の結婚の誓いは、決して口に出されない。秘密の結婚は、決して破られることはない。」

No earthly church has ever blessed our union.
No state has ever granted us permission.
No family bond has ever made us two.
No company has ever earned commission.

No flowers on the alter.
No white veil in your hair.
No maiden dress to alter.
No bible oath to swear.

The secret marriage vow is never spoken.
The secret marriage never can be broken.

 

⑮オール・ディス・タイム(All This Time)

作詞作曲 スティング

◯シングル(1990年発表/14th/全米5位)

◯アルバム「ソウル・ケージ(1991年発表/3rd/全英1位・全米2位)」初収録。

このアルバムの制作直前に、スティングのお父さんが亡くなりました。そのことが、アルバム制作に大きな影響を与えたと言われます。この曲は、このアルバムの中では、一番好きな曲です。

「教師たちは、この地はローマ人が建設したのだと、僕たちに言う。彼らは、帝国の城塞都市の縁に、城壁と教会を建設した。彼らは生き、そして、死んだ。彼らは、彼らの神々に祈った。しかし、その石の神々は、何も言わなかった。やがて、彼らの帝国は崩れ去り、残ったのは、労働者たちが造った礎石だけだった。」

「そして、その間、ずっと河は、北国の陽の光の下、流れていた。もし、できるなら、僕は、その河に、一艘の小舟で漕ぎ出すだろう。男たちは、群れていると、ろくなことにならない。彼らは、一人きりになれた時、初めて、少しは、まともにモノが考えられるようになる。」

The teachers told us, the Romans built this place.
They built a wall and a temple in an edge of the empire garrison town.
They lived and they died. They prayed to their gods.
But the stone gods did not make a sound.
And their empire crumbled, 'til all that was left were the stones the workmen found.
And all this time the river flowed in the falling light of a northern sun.
If I had my way I'd take a boat from the river.
Men go crazy in congregations.
But they only get better one by one, one by one...

 

⑯セント・アグネス・アンド・ザ・バーニング・トレイン(Saint Agnes and tne Burning Train)

作曲 スティング

◯アルバム「ソウル・ケージ(1991年発表/3rd/全英1位・全米2位)」初収録。

インストルメンタルのギター曲です。本当に渋くていい曲です。

 

⑰イッツ・プロバブリー・ミー(It's Probably Me)

作詞作曲 スティング/エリック・クラプトン/マイケル・ケイメン

◯シングル(1992年発表/18th/全米20位)

◯アルバム「テン・サマナーズ・テイルズ(1993年発表/4th/全英2位・全米2位)」初収録。

もともとは、1992年公開の映画「リーサル・ウェポン 3」のサントラに含まれていた曲。

曲調も、歌詞も、地味ですが、味があります。ハードボイルドです。

2021年発表のアルバム『デュエッツ(Duets)』では、エリック・クラプトンとデュエットしています。

「世界が狂気に満ちて、理不尽がまかりとおるようになっても、お前を守るために、声を上げるやつが1人だけいる。陪審員が部屋を出て行き、残った被告人のお前が、傍聴人で埋め尽くされた部屋を見渡す時、お前が探し求めるのは、ただ一つの親しい顔だけだ。もしも、お前の前に身を投げ出して、お前のために死ぬやつが、この世に、たったひとり、いるとするなら、言うのは難しいが、言いたくはないのだが、それは、おそらく俺だ。」

When the world's gone crazy and it makes no sense,
There's only one voice that comes to your defense.
And the jury's out and your eyes search the room,
And one friendly face is all you need to see.
If there's one guy, just one guy who'd lay down his life for you and die,
It's hard to say it, I hate to say it, but it's probably me.

 

⑱セブン・デイズ(Seven Days)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「テン・サマナーズ・テイルズ(1993年発表/4th/全英2位・全米2位)」初収録。

◯シングル(1993年発表/20th/ー)

スティングにしては珍しく、明るく軽快なテンポの佳曲。歌詞もコミカルで可愛らしい。ちなみに、スティングの身長は181cmだそうです。ぜんぜん低くない。

「〝1週間〟それが、彼女が書き置きしてあった伝言のすべて。一種の最後通牒だ。それを彼女は僕に送ってよこしたのだ。一つの問題を解決したかなと思っていると、別の訴訟が起こるみたいな感じだ。僕の苦難は続く。決断が苦手なのに、僕の選択肢は、急速に減っている。う〜ん。今回は、脅しじゃなさそうだ。なんとしても、彼女を僕のものにしなきゃならない。それは明白だ。彼か、僕か、だ。」

「彼は、他人に恐怖を覚えさせる2mを超える巨人だという事実がある。一方で、僕はそうではない。ただのノミみたいなもんだ。はたして、僕はネズミなのか人間なのか…。鏡を覗くと、ちゅーちゅー泣いているじゃないか。僕は逃げ出した。彼は、紅茶の時間までに、僕を殺すだろう。それが、何か問題になるかな? 僕のライバルは、言わば、ネアンデルタール人だ。たぶん、僕にはお酒が必要だ。IQは、ここでは問題にならない。僕と彼女は、恐ろしい彼女お手製のスクラブルで遊んでいるわけじゃない。僕にはビールが必要だ。」

「1週間は、すぐに終わる。残るのは、僕が彼女を愛しているという事実だ。1週間あれば、いろんな手を思いつく。けれど、僕は逃げることはできない。月曜日、僕は火曜日まで待てる。もし、覚悟を決めさえすれば、水曜日は素晴らしい日になる。木曜日が待ち遠しい。金曜日、まだ時間がある。土曜日、まだ間に合う。でも、日曜日では手遅れだ。」

「僕らが最初に出会って以来続いている、数限りない雨の日にまつわる話を、君にするべきかな? 僕らは、二人が十分入れる大きな傘を、一緒に差して歩くんだけど、なぜか、いつだって、ずぶ濡れになるのは、僕の方なんだよ。」

"Seven days" was all she wrote. A kind of ultimatum note.
She gave to me, she gave to me.
When I thought the field had cleared, it seemed another suit appeared.
To challenge me. Woe is me.
Though I hate to make a choice, my options are decreasing mostly rapidly.
Well, we'll see. I don't think she'd bluff this time.
I really have to make her mine. It's plain to see. It's him or me.

The fact he's over six-feet ten might instill fear in other men.
But not in me. The mighty flea.
Ask if I am mouse or man. The mirror squeaked, away I ran.
He'll murder me in time for his tea. Does it bother me at all?
My rival is Neanderthal, it makes me think. Perhaps I need a drink.
IQ is no problem here.
We won't be playing Scrabble for her hand I fear. I need that beer.

Seven days will quickly go. The fact remains, I love her so.
Seven days, so many ways. But I can't run away. I can't run away.
Monday, I could wait till Tuesday.
If I make up my mind, Wednesday would be fine, Thursday's on my mind,
Friday'd give me time, Saturday could wait, but Sunday'd be too late.
Do I have to tell a story of a thousand rainy days since we first met?
It's a big enough umbrella. But it's always me that ends up getting wet.

 

⑲フィールズ・オブ・ゴールド(Feilds of Gold)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「テン・サマナーズ・テイルズ(1993年発表/4th/全英2位・全米2位)」初収録。

◯シングル(1993年発表/21th/全英で16位・全米23位)

名曲です。スティングの代表曲のひとつ。

「あなたは、大麦畑の上を西風が吹く時に、私を思い出す。私たちが、金色の麦畑を歩く時、あなたは、嫉妬深い天の太陽を忘れるだろう。それで、彼女は、少しの間、大麦畑を見つめるために、恋人を連れて行った。彼女の髪が垂れかかり、彼女は恋人の腕の中に落ちた。金色の麦畑の中で。」

You'll remember me when the west wind moves
Upon the fields of barley.
You'll forget the sun in his jealous sky
As we walk in fields of gold.
So she took her love for to gaze awhile
Upon the fields of barley.
In his arms she fell as her hair came down
Among the fields of gold.

 

⑳シェイプ・オブ・マイ・ハート(Shape of My Heart)

作詞作曲 スティング

◯アルバム「テン・サマナーズ・テイルズ(1993年発表/4th/全英2位・全米2位)」初収録。

◯シングル(1993年発表/22th/全英50位)

映画『レオン』のエンディング・テーマ曲です。これも名曲。

「彼は、瞑想の中で、カードをひく。彼には確固とした目的がある。お金を稼ぐのが目的ではない。尊敬を得るためでもない。彼は、答えを得るために、カードをひく。聖なる物の幾何学的形状を理解する数学的手法によって、可能な結果を得るための隠された法則に基づいて、数字は、一つの結論へと彼を導く。」

「スペードは戦士の剣、クラブは戦争の兵器、ダイヤはお金を意味する。けれども、それは、私のハートのかたちではない。」

He deals the cards as a meditation.
And those he plays never suspect.
He doesn't play for the money he wins.
He don't play for respect.

He deals the cards to find the answer.
The sacred geometry of chance.
The hidden law of a probable outcome.
The numbers lead a dance.

I know that the spades are the swords of a soldier.
I know that the clubs are weapons of war.
I know that diamonds mean money for this art.
But that's not the shape of my heart.

イーグルスは、ビリー・ジョエルのデビューと同じ、1971年に結成された、アメリカ西海岸を拠点とする伝説的なロック・バンドです。

リーダーのグレン・フライは、ビリー・ジョエルより1年先輩で、財津和夫さんと同じ1948年生まれです。リード・ボーカルのドン・ヘンリーは、ひとつ年上の1947年生まれです。

1971年の結成当時は、リンダ・ロンシュタットのバック・バンドとしての活動がメインでしたが、翌1972年に「テイク・イト・イージー」でシングル・デビューし、いきなりヒットし、その後、「ならず者(1973)」、「呪われた夜(1975)」、「ホテル・カリフォルニア(1976)」と、次々と傑作アルバムを発表して、アメリカン・ロックを代表するバンドとなりました。

しかし、1979年にアルバム「ロング・ラン」発表後、メンバー間の軋轢から翌1980年に人気絶頂の中、バンドは活動を停止し、1982年には正式に解散となりました。

その後、1994年にバンドは再結成され、その活動は現在まで続いています。

けれども、ここでは、1971〜1980年までの10年間に発表された曲の中から、独断と偏見により、ベスト15曲を選びました。曲順は、発表年時順になります。

チャートの順位は、ビルボードによる全米順位です。

15曲中、恋愛・失恋をテーマにした、一般的(?)なラブソングは6曲で、残り9曲は、より深い人生のテーマ、欲望や孤独や葛藤や絶望や幸福や癒しについて、あるいは、社会への皮肉や批評、時代への怒りや感傷、人間への哀しみや慈しみなどについて歌ったものです。

 

 

①魔女の囁き(Witchy Woman)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/バーニー・レドン

◯アルバム「イーグルス・ファースト(1972年発表/1st/22位)」初収録。

◯シングル(1972年発表/2nd/9位)

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

イーグルスの発表したシングルの中で、初めて全米TOP10圏内に入ったヒット曲。

ボーカルはドン・ヘンリー。また、ドン・ヘンリーが、初めて、イーグルスの楽曲の作詞作曲に関わった曲であり、ファースト・アルバムでは唯一、ドン・ヘンリーが作詞作曲に関わった曲でもあります。もともとは、バーニー・レドンが描き始めた曲ということです。

いかにもイーグルスらしい、暗く妖しい雰囲気に満ちた佳曲。

「カラスのような漆黒の髪、ルビーのような深紅の唇。指先からは火花が飛び、声は夜にこだまする。彼女は、終わりのない飛行を続ける安息を知らない魂、魔女なのさ。彼女が、どんなに高く飛ぶか、見てみろよ。彼女は、瞳の中に、月を宿す、魔女なのさ。」

Raven hair and ruby lips.
Sparks fly from her finger tips.
Echoed voices in the night.
She's a restless spirit on an endless flight.

Woo hoo witchy woman.

See how high she flies.

Woo hoo witchy woman.

She got the moon in her eye.

 

②テキーラ・サンライズ(Tequila Sunrise)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ならず者(1973年発表/2nd/41位)」初収録。

◯シングル(1973年発表/4th/64位)

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。

2ndアルバム以降、基本、イーグルスの作品は、この作品も含めて、ドン・ヘンリーの書いた歌詞に、グレン・フライがメロディーをつけるかたちで制作されました。

初期のイーグルスに特徴的な、いかにもウエストコースト風の明るくゆったりとしたカントリー・ロック調の佳曲。これも、ラブソングなのかな?

「テキーラ・サンライズをもう一杯。空をゆっくりと見渡して、今日一日に、さよならを言った。彼は、はるかな夢を叶えようと働く、ただの下働きの少年。そして、日々は過ぎていく。太陽が沈んだ後、毎夜、街では、また別の孤独な少年と、彼女は、どこかで浮気をしているんだ。彼女は、他の女とは違う。だから、言い寄ってくる男たちを、近寄らせないでおくことは難しかった。ずっと前からの話さ。友達を分け隔てするハメに陥るなんて、虚しい気分さ。その苦さは、決して消えない。気付けに、もう一杯飲めよ。どうして正しい適切な言葉が思い浮かばないのか、不思議だよ。ただ、呆然として、頭が真っ白になっちまう。テキーラ・サンライズをもう一杯。この古い世界は、依然として、同じことを繰り返しているように見える。同じ夜明けが、新しい映像で繰り返されるんだ。」

It's another tequila sunrise, staring slowly cross the sky, said goodbye.
He was just a hired hand working on the dreams he planned to try.
The days go by.

Every night when the sun goes down,
Just another lonely boy in town and she’s out runnin’ ‘round.

She wasn’t just another woman and I couldn’t keep from comin’ on.
It’s been so long.

Oh, and it’s a hollow feelin’ when it comes down to dealin’ friends.
It never ends.

Take another shot of courage.
Wonder why the right words never come.
You just get numb.

It’s another tequila sunrise, 

This old world still looks the same, another frame.

 

③ならず者(Desperado)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ならず者(1973年発表/2nd/41位)」初収録。

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。

シングル・カットはされませんでしたが、多くのアーティストによってカバーされているイーグルスの代表曲で、スタンダード・バラードの歴史的名曲。

肥大した自意識を抱え、人を信じられず、人との絆を結べない若者たちへのメッセージ・ソングでもあります。

「頑固者で、わからずやの君。君はもう決して若くない。心の痛みと飢えが、君の望郷の念を駆り立てる。自由か、自由ね、そんなことを言う人たちもいるな。君は心の牢獄を抱えたまま、ひとりぼっちで、この世界を彷徨い続けている。君の足は、冬の寒さに凍えないのか? 雪も降らないし、陽も照らない。昼なのか夜なのかもわからない。君のすべての感情が、高まりも落ち込みも、消えていく。そんなふうに、すべての感情が消えていってしまうのは、おかしいと思わないか?」

「頑なで強情者の君。そろそろ気づいてもいい頃じゃないか? 君の乗っているフェンスの上から降りておいで。そして、扉を開けるんだ。雨が降っているかもしれない。けれども、君の上には虹がかかるだろう。手遅れになる前に、誰かに愛してもらうんだ。」

Desperado, oh, you ain't gettin' no younger.
Your pain and your hunger, they're drivin' you home.

And freedom, oh, freedom.
Well that's just some people talking.
Your prison is walking through this world all alone.

Don't your feet get cold in the winter time?
The sky won't snow and the sun won't shine.
It's hard to tell the night time from the day.
And you're losing all your highs and lows.
Ain't it funny how the feeling goes away?

Desperado, why don't you come to your senses?
Come down from your fences, open the gate.
It may be rainin', but there's a rainbow above you.
You better let somebody love you before it's too late.

 

④我が愛の至上(Best of My Love)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ/J.D.サウザー

◯アルバム「オン・ザ・ボーダー(1974年発表/3rd/17位)」初収録。

◯シングル(1974年発表/8th/1位)

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

イーグルス初のNo.1ヒット・シングル。ボーカルはドン・ヘンリー。

これも西海岸風のゆったりとした明るく美しい曲ですが、歌詞をよく聴くと、実は切ない失恋のバラードです。

「毎夜、ベッドの中で、君を抱き寄せて眠っている夢を見る。僕たちが互いに言い合ったことすべてについて考えながら、縫い目を解していく。僕らは、話し合おうと努力した。けれども、言葉は、ひどく荒くなるばかりだった。わかっているさ。君は、精一杯、僕を愛そうととしてくれたんだ。」

Every night I'm lyin' in bed holdin' you close in my dreams.
Thinkin' about all the things that we said,
I'm comin' apart at the seams.
We tried to talk it over.
But the words come out too rough.
I know you were trying to give me the best of your love.

 

⑤呪われた夜(One of These Nights)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯シングル(1975年発表/9th/1位)

◯アルバム「呪われた夜(1975年発表/4th/1位)」初収録。

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。

イーグルス初のNo.1ヒット・アルバムとなった名盤「呪われた夜」の表題曲で、イーグルスの代表曲の一つです。ミディアム・テンポの曲なのですが、ロック調で非常に個性的なアレンジがなされています。不朽の名曲「ならず者」「ホテル・カリフォルニア」と並ぶ、イーグルスの代表曲です。

「この昔ながらの狂おしい情念が、心の中で吹き荒れる夜々のうちに、俺たちは、必ず、可愛いお前の心の情念のトリガーを、見つけだすだろう。さあ、何が、お前の心に火をつけるんだ。満月が呼んでいる。熱は上がりっぱなしだ。邪悪な風が、ささやき、うめく。お前は、心の底にうごめく悪魔のような欲望が、突き上げてくるのを感じる。俺の心の底でも、魔物のような黒い欲望が膨れ上がる。光と闇の狭間に、真実の優しい想いを抱く誰かがいる。その誰かは、君のすぐ後ろに来ている。俺は、必ず、君の心を支配する鍵を見つけだすと誓おう。この狂おしい夜々が続くうちに。」

One of these nights, one of these crazy old nights,
We're gonna find out Pretty mama.
What turns on your lights.
The full moon is calling.

The fever is high.

And the wicked wind whispers and moans.
You got your demons. You got desires. Well, I got a few of my own.

Someone to be kind to in between the dark and the light.

Coming right behind you.
Swear I’m gonna find you.
One of these nights.

 

⑥テイク・イット・トゥ・ザ・リミット(Take It to the Limit)

作詞作曲 ランディ・マイズナー/ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「呪われた夜(1975年発表/4th/1位)」初収録。

◯シングル(1975年発表/11th/4位)

◯アルバム「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975(1976年発表/1stベスト/1位)」収録。

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

リード・ボーカルは、高音が美しいランディ・マイズナー。

ベーシストのランディ・マイズナーの作詞作曲に、ドン・ヘンリーとグレン・フライが協力して出来上がった作品。これも、スタンダード・バラードの名曲。

「そして、君が、自由を探している時、そして、君が、出口を見つけることができない時、信じられるものが何もない時に、それでも、君は、戻ってくる。また、戻ってくる。だから、僕をハイウェイに連れて行って、標識を見せてくれ。そして、もう一度だけ、力の限り、やってみてくれ。」

And when you're looking for your freedom,(Nobody seems to care)
And you can't find the door,(Can't find it anywhere)
When there's nothing to believe in,
Still you're coming back, you're running back, you're coming back for more.

So put me on a highway and show me a sign.
And take it to the limit one more time.

 

⑦ニュー・キッド・イン・タウン(New Kid in Town)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ/J.D.サウザー

◯シングル(1976年発表/12th/1位)

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

リード・ボーカルはグレン・フライ。グラミー賞のベストボーカリストとベストアレンジを受賞しました。

J.D.サウザーの作詞作曲に、ドン・ヘンリーとグレン・フライが協力して出来上がった曲。良い曲ですが、実は、大変、皮肉に満ちた内容の歌詞です。

「通りでは噂話が聞こえる。それは、君を思い出させる。君が、どちらの立場でも、構わないんだ。君は歩き去っていく。その後ろで、人々は、噂話を続ける。人々は、君を決して忘れない。新しく誰かがやってくるまでは。最近、どうしてたんだ? 街には、新顔が登場したぞ。みんな、彼のことが大好きだ。そうだろ? 君が、その辺をうろついているうちに、彼が、彼女を抱いている。街には、新しいヒーローがいるってことさ。また、新しいヒーローが来たんだ。」

There's talk on the street. It's there to remind you.
Doesn't really matter which side you're on.
You're walkin' away and they're talkin' behind you.
They will never forget you till somebody new comes along.
Where you been lately, there's a new kid in town.
Everybody loves him, don't they?
And he's holdin' her and you're still around.
Oh, my, my, there's a new kid in town.
Just another new kid in town.

 

⑧ホテル・カリフォルニア(Hotel California)

作詞 ドン・ヘンリー/作曲 ドン・フェルダー

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯シングル(1977年発表/13th/1位)

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。言わずと知れたイーグルスの代表曲。これも、詩の内容が深くてホラーな曲です。1970年代の行き詰まりと閉塞感を抱えて彷徨える若者の魂を表現した名曲。

「それで、私は、支配人を呼んで、ワインを持ってきてくれと頼んだ。彼は、1969年以来、我々は、そのようなスピリッツ(蒸留酒・精神)を持っておりません、と言った。」

「天井の鏡。氷で冷やされたピンクのシャンパン。私たちは、自分自身の都合で、閉じ込められた囚人に過ぎないのよ、と彼女は言った。総支配人の部屋で、彼らは宴のために集う。そして、鋼鉄のナイフで、刺そうとするが、彼らは、その獣を殺すことができない。」

「私が覚えている最後の記憶は、ドアに向かって走ったことだ。私は、自分が以前いた場所へ戻る道を見つけなければならない。私を押し留めて、落ち着いて下さい、とガードマンは言った。私たちは、こうして受け止めるように、あらかじめ指示(プログラム)されています。あなたは、いつでも、好きな時にチェック・アウトできますが、決して、ここを出ることはできません。」

So I called up the Captain “Please bring me my wine.”
He said, “We haven’t had that spirit here since nineteen sixty-nine.”(中略)

Mirrors on the ceiling.

The pink champagne on ice.

And she said “we are all just prisoners here of our own device.”

And in the master‘s chambers,

They gathered for the feast.

They stab it with their steely knives.

But they just can’t kill the beast.

Last thing I remember, I was running for the door.

I had to find the passage back to the place I was before.

“Relax,” said the night man, “We are programmed to receive,
You can check out anytime you like… but you can never leave.”

 

⑨駆け足の人生(Life in the Fast Lane)

作詞作曲 ジョー・ウォルシュ/ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯シングル(1977年発表/14th/11位)

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。曲のアイディアはグレン・フライのもの。イーグルスの全楽曲の中でも、もっともヘヴィなハードロック・スタイルの曲です。ドラッグで破滅に突き進むカップルの歌です。

「彼は頑固な男だ。並外れて堂々としている。彼女はこの世のものとは思えないほど可愛い。彼女は彼を支えた。彼にとっては金づるだった。寒い寒い都会のど真ん中で。彼は残酷な男だという悪い噂があった。彼は冷酷で気が荒いと言われていた。二人に共通していることは、ベッドではイイということだった。彼女はよく言っていた。急いで、急いで、信号が赤になっちゃう! 高速道路の追い越し車線上の人生は、人の心を見失わさせる。ついてこれるかい?」

He was a hard-headed man.

He was brutally handsome, and she was terminally pretty.
She held him up, and he held her for ransom in the heart of the cold, cold city.
He had a nasty reputation as a cruel dude?
They said he was ruthless, they said he was crude.
They had one thing in common, they were good in bed.
She'd say, "Faster, faster. The lights are turnin' red."
Life in the fast lane, surely makes you lose your mind,
Life in the fast lane, Huh.

Are you with me so far?

 

⑩時は流れて(Wasted Time)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。失恋をテーマとしたスローバラードの佳曲。

「君は、頭を抱えて立ち尽くしている。信じられない。またしても、こうなってしまった。彼は去り、君は独りきり。どうやら終わりのようだ。君は、通りへと戻って、どうやって以前のように、一人で生きられるのか、思い出そうと努力する。どうしたら、そうできるのか、わからない。見知らぬ人の腕に抱かれるのも気にならない。でも、愛しい人を抱くことは、二度とできない。君は、これほどまでに、自分が独りになるなんて思いもしなかった。君が何を考えているのかわかるよ。君は、すべてが虚しく無駄に過ごした時間だったのでは、と恐れているんだ。」

Well, baby, there you stand with your little head down in your hand.
Oh, my God, you can't believe. It's happening again.
Your baby's gone and you're all alone and it looks like the end.

And you're back out on the street and you're tryin' to remember.
How do you start it over.
You don't know if you can.
You don't care much for a stranger's touch.
But you can't hold your man.
You never thought you'd be alone.
This far down the line.
But I know what's been on your mind.
You're afraid it's all been wasted time.
 

⑪暗黙の日々(Victim of Love)

作詞作曲 ドン・フェルダー/ドン・ヘンリー/グレン・フライ/J.D.サウザー

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

主に、ドン・フェルダーのアイディアから生まれた曲。リード・ボーカルも、最初の数テイクはドン・フェルダーで演奏されましたが、グレン・フライの意向でドン・ヘンリーにチェンジすることになったものです。

ハードロック・スタイルの良曲。

「君は、愛の犠牲、生け贄さ。俺には、君の壊れたハートが見える。俺は間違っているのかもしれない。いや、だが、違う。俺は間違っていないと思うぜ。愛の生け贄、犠牲者さ。俺たちは、似た者同士なんだ。お前は、どんな愛を手に入れたんだ、見せてみろよ?」
Victim of love, I see a broken heart.
I could be wrong, but I'm not, no, I'm not.
Victim of love, we're not so far apart.
Show me, what kind of love have you got?
 

⑫お前を夢見て(Pretty Maids All in a Row)

作詞作曲 ジョー・ウォルシュ/ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

リード・ボーカルはジョー・ウォルシュ。ジョー・ウォルシュの作詞作曲に、ドン・ヘンリーとグレン・フライがサポートして完成した佳曲。

私としては、たいへん良い〝子守唄〟になった曲でした。この曲を聴いていると、いつでも、優しく夢と安らぎの世界へと誘われたものでした。

ところで、この曲、邦題が意味不明です。「お前」って誰ですか?

原題も、マザーグースの一節らしいですが、非常に象徴的で、意味がわかりにくいです。一列に並ぶ『Pretty Maids』は、忘れえぬ「思い出たち?」でしょうか。

このアルバム「ホテル・カリフォルニア」のテーマである1960年代への憧憬と感傷が、この曲の歌詞の中にも、見え隠れしている気がします。

「やあ、元気かい? 久しぶりだね。思えば、僕らは、長い旅をしてきたようだね。でも、僕らは、とてもゆっくりとしか学べない。その間に、すごい奴らが、現れては去っていった。まるで僕らが、その理由を知っていて当然というように、当たり前の顔をして、僕らを置き去りにしていったね。どうして、僕らは、子供時代の大切な気持ちを、捨ててしまうのだろう。なぜ、こんなに急いで、大人にならなきゃならないんだろう。」

「子供の頃、君が純粋な想いで叶うことを願ったすべては、君の幸運を無駄に費やすことになっただけさ。友人から愛を込めて、誰か、君に薔薇を贈るべきだね。また君から便りをもらって嬉しかったよ。そろそろ、物語を読むのは、おしまいにしよう。リボンと蝶ネクタイの時代は終わったんだ。幼い頃の思い出も、すべて封印して、仕舞ってしまおう。愛しく可愛らしい思い出たちを…。」

Hi there. How are ‘ya?
It’s been a long time.

Seems like we’ve come a long way.
My, but we learn so slow.

And heroes, they come and they go

And leave us behind as if we’re supposed to know why.

Why do we give up our hearts to the past?
And why must we grow up so fast?

And all you wishing well fools with your fortunes.
Someone should send you a rose with love from a friend.
It's nice to hear from you again.
And the storybook comes to a close.
Gone are the ribbons and bows.
Things to remember places to go.
Pretty Maids all in a Row...

 

⑬ラスト・リゾート(The Last Resort)

作詞作曲 ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ホテル・カリフォルニア(1976年発表/5th/1位)」初収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

ボーカルはドン・ヘンリー。ドン・ヘンリーは、この曲を、彼自身のベスト・ワークに選んでいます。

『原住民を殺戮して〝新天地〟へと移り住んだ白人たちの罪』を直視した稀有の歌詞が心に響きます。

「君は、そのすべてを残して、ハワイのラハイナへと出航することもできる。ちょうど、宣教師たちが、大昔にそうしたように。彼らは、〝イエスがくる〟と書かれたネオンの看板さえ持ち込んだ。そうして、白人の重荷を降ろさせ、白人の支配をもたらした。誰が、そんな計画を用意するのか? 何が君のもので、何が僕のものなのか? 開拓するべきニューフロンティアは、もうないから、僕たちは、ここで、何とかやっていくしかない。僕たちは、限りのない欲望を満たし、血まみれの行為を正当化する。運命の名の下に、神の名の下に。そして、日曜の朝、君は、そこで、彼らが、立ち上がって、世界のありようを賛美して歌う姿を見ることができる。彼らは、そこを楽園と呼ぶ。なぜなのか、僕にはわからない。君は、どこか、とある場所を、楽園と呼びながら、その場所にさよならを言って、歩み去ることができる。」

You can leave it all behind and sail to Lahaina,
Just like the missionaries did so many years ago.
They even brought a neon sign 'Jesus is Coming',
Brought the white man's burden down, brought the white man's reign.
Who will provide the grand design?
What is yours and what is mine? 
Cause there is no more new frontier, we have got to make it here. 
We satisfy our endless needs and justify our bloody deeds
In the name of destiny and in the name of God. 
And you can see them there on Sunday morning 
Stand up and sing about what it's like up there.
They called it paradise, I don't know why. 
You call some place paradise, kissing it goodbye. 

 

⑭言いだせなくて(I Can't Tell You Why)

作詞作曲 ティモシー・B・シュミット/ドン・ヘンリー/グレン・フライ

◯アルバム「ロング・ラン(1979年発表/6th/1位)

◯シングル(1980年発表/18th/8位)

◯アルバム「イーグルス・ライブ(1980年発表/1stライブ/1位)」収録。

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

リード・ボーカルは、ティモシー・B・シュミット。曲のアイディアも、もともとティモシーのものでした。それを、例によって、ドン・ヘンリーとグレン・フライが、名曲へと洗練させたのです。グレン・フライは、自分が作曲に関わった曲の中で、「One of These Nights」と並べて、この曲をベスト・ワークに選んでいます。

イーグルスの最後のベスト10圏内に入ったシングルとなりました。

でも、この曲もまた、邦題が意味不明です。

原題の「I can't tell you why」は、歌詞の内容からすると「なぜ、これほどまでに、君への未練を断ち切れないのか、自分でも、理由がわからない」という意味になるはずですが。

「自分たちの愛を引き裂くのに、一夜を費やした、僕らの姿を、見てみなよ。本当に、僕らは、その同じ夜を、互いの愛を慈しんで、何年も過ごしてきた、同じ二人なのだろうか? 君から去ろうとするたびに、何かが、僕を振り向かせる。そして、僕を、君の元に止まらせる。何がそうさせるのか、僕にはわからない。」

Look at us baby, up all night tearing our love apart.
Aren't we the same two people who lived through years in the dark? 

Every time I try to walk away.
Somethin' makes me turn around and stay.
And I can't tell you why.

 

⑮ホテル・カリフォルニア(Hotel California)※アンプラグド・バージョン

◯アルバム「ヘル・フリーゼズ・オーバー(1994年発表/2ndライブ/1位)」収録。

1994年、再結成にともなって行われた世界ツアーにおける、MTVで放送されたアンプラグド・ライブから11曲+新曲4曲で構成されたニュー・アルバムがリリースされました。そのアルバムから、収録曲の「ホテル・カリフォルニア」MTVアンプラグド・ライブ版。

演奏は完全にアンプラグドで、アコースティック・ギターとパーカッションだけによる生の演奏を録音したもの。アレンジによって、まったく別物の曲になっています。

オリジナル・バージョンとまったく違うのに、甲乙つけ難い出来の素晴らしい作品です。