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ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

3連休の3日目もすごい人であった。
 
一応パヴィリオンで働く人のために会場内のどこかでミサが行われているのだが、「イタリア人は教会に行かないのか?」とローマ在住のスタッフに聞かれた。私はここ1、2ヶ月日曜日のミサは所属ではない教会へ行ったり、土曜日の夜に行ったりイレギュラーで、クリスマスまでは全く所属教会に行けない状態。そういうあなたはどうよ!と思ったが、自分は教会には行かないと言っていた。
 
ところで接客で、何が楽しいか?といえば人間観察なのだが、お金の使い方や商品を選ぶ心理などその瞬間をじっと見ては悪いので、チラ見しつつ観察。
 
親子やカップルで来ていても、決定権は常に母親か彼女。そして財布の紐は硬いのだが、毎年よく売れるのが、お守り。
 
特に聞かれるには金運、健康運、そして恋愛運。それでも「アモーレ?それはいいわ」という人も多かったが、それは既に彼がいるから、というよりは今は1人だし、結婚は懲り懲り!と呟く人もおり、知り合いの中高年のイタリア人の友人にも多いが、そういう結末ね...
 
空手仲間が彼女を連れてきて、普段はおしゃべりな彼だが、彼女がしゃべりまくり、やはりお守りについて聞かれた。ただ単に「交通安全、縁結び、学業成就、厄除け、安産...」などを説明すると、急に彼女は私を制するジェスチャーをし、彼とはもう10年一緒にいるし、いずれ子供は欲しいと思うけど、まだ36歳。もう少し先でいいと思うの。」と言われた。イタリア人の出産は高齢化している。我が家の長女も29歳。全くその気はないし、まだまだ人生を謳歌しようとしている。時代は違うし、下手に結婚や出産の話は出来ない。
 
鯉のぼりの色の説明も同じ。今や家族観も違うから、「伝統」としての一般的な説明をする。
 
とにかく毎日人人人...人の流れを見ていると人酔いしてしまうのだが、この人たちはどんな人生を過ごしているのだろう?幸せなクリスマスと年末年始を過ごせますように、と願うとなんだか違う心持ちになる。