香りに癒されて | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ここのところ何かと慌ただしく、心がついていっていない状況で、気づくとトラムの降り場所に気づかず行きすぎてしまったり、地下鉄で一駅前に降りてしまうわ、エレベーターも階は押し間違えてしまったり....。
 
一番ひどかったのは、編み物をしながら、地下鉄に乗りこみ、ふと座ったら、編んでいる途中の物の糸が床に落ちているではないか!…振り向くと、閉まったドアの外側、つまり駅のホームに玉が落ちているではないか!ぬぬぬ!
 
え~っと思った途端、手元の帽子が見る見るうちに解かれていく…お~っ!と思った途端、糸が切れたようであったが、ドアに糸は挟まったまま。あれ~はさみ…バッグの中を手探りで探していたら、多分一部始終見ていただろう青年が、筆箱からはさみを出して持って来てくれた。きゃ~恥ずかし…。
 
それにしても、心が空回り。近しい人が亡くなり、実感はないのだが、きっと心を守ろうとしている自然な反応なのかもしれない。しかしご遺族はもっと深い悲しみにいるはず。
 
『貴女ね、しばしのお別れでしょ!メソメソしてるんじゃないわよ!』またお叱りを頂きそうだ。苦笑
 
ところで、昨年この時期はジャスミンの香りに癒されていたが、やはりこの春というか初夏は早めに暑くなって来ているのだろうか?あちこちで菩提樹の香りが混じり始めて来た。
 
香りは五感の中で唯一、思考や言語を司る大脳新皮質を経由せず、感情や本能を司る大脳辺縁系や自律神経の中枢に直接届くのだと言う。
 
香りは、抗ストレスや疲労感軽減、疲労からの回復作用など、さまざまな薬理効果を発揮する。 それと同時に、記憶と結び付くというが、今回新たにこの香りを感じる時、帰天されてMさんを思い出すのかもしれないと思った。