太極拳を始め3ヶ月。空手を始める前の十数年前、5年ほど習っていた。流派は違うが、だいぶ体の使い方を思い出してきた。
「剛柔相済」。
「柔よく強を制し、剛よく柔を断つ」という意味。
「鋼」と「柔」では全く意味が違うし、質も違うが、剛と柔が、お互いに助け合うことで『技』ができる。太極拳でも、空手でも、剛と柔のどちらかに偏ると、技にならないのだが、体の動きが硬すぎるか、逆にぐにゃぐにゃ(特に空手教室の子供たち)が多く、どう体を使うべきか?どう教えるべきか?悩むところだった。
改めて身体操作を学び、空手に活かしたいと思った。
それは、まず力任せになるのではなく、骨格、骨盤(仙骨)、体幹深部である丹田を連動させ、最小限の力で最大効率の力を発揮させる。肩甲骨の可動域向上、膝を抜く動作、丹田の意識を通じて、全身を統合して動かす「1つのユニット」としての身体を使う時、バネのような力が発揮できるのだ。
能のように、仙骨を立てた動きは、上半身と下半身連動させ、丹田の意識をする事で、安定性が保てるのだが、まずほとんどの人が骨盤が前傾または後傾してしまい、前傾していれば、腕で打とうという動きになりがちで、後傾であると無理に姿勢を保とうとして猫背になりがち。
そしてあまりにも股関節や肩甲骨が硬いと、本来重力や床反力を利用して動き、素早く動いたり、相手に伝える力が半減してしまう。
要は姿勢とインナーマッスル。それが丹田を意識した身体操作につながると、改めて確認。
そして何よりも重要なのは呼吸。正しい姿勢。
骨盤は実際、微妙に後傾させ、仙骨の先を前に出し(するとすーっと頭が上から吊られたような姿勢になる)深い呼吸で、丹田に気を落とす。それが満ちたままに、上半身の力みを楽にすることで「上虚下実」と呼ばれる上半身と下半身の繋がりが良い姿勢を保つことが出来るのだ。
力みのない体。余計な筋肉の緊張(力)を排し、全身を連動させ、重力や慣性を利用し、素速く、強く、疲れない効率的な動き(「抜き」)を実現させる。
そういえば、最近疲れにくくなったと思う。それだけでも大きな成果が出ているように思われる。
ところで今日は、少林流松村正統空手道「武士道アカデミー」様との合同稽古が行われた。同じ門派であっても、練習している内容は道場によって大きく異なる。
空手における身体操作と攻め方の探求は、筋力に頼らず、効率的な身体の連動と重心移動を用いて最大の力を瞬時に発揮できるように磨き上げた身体の動きのプロセス。沖縄古伝の技法や武士道アカデミーの先生の身体操作理論というのは非常に興味深く、あっという間の1時間であった。
ますます武道が面白くなった。
今日の一句
柔軟な 心と体 柳に風

