毎年12月になると、ミラノ市からミラノ市民へのプレゼントとして芸術作品が市庁舎であるマリーノ宮で無料展示される。
今年は、 "il Polittico di Monte San Martino dei fratelli Carlo e Vittore Crivelli"カルロとヴィットーレ・クリヴェッリ兄弟のモンテ・サン・マルティーノの祭壇画
ちなみにポリッティコとは祭壇画の一種で、複数の絵にそれぞれ飾りの額縁をつけた複合体形式のもの、日本語では多翼祭壇画とよばれるもの。
この展示会では、1490年頃に制作された10枚のパネルで構成されており、何世紀も経って例外的に再統合されたのだそうだ。中央には、クリスマスを象徴する聖母と幼子イエスが、また台座部分には12人の使徒たちの中で祝福を与えるキリストが描かれている。
この作品は、5世紀以上の歴史の中で、この祭壇画は3回しか移動されていないと言う。
1950年にアンコーナ
1951年にフェルモ
1961年にヴェネツィア。
したがって、マリーノ宮での展示は、機関や行政間の制度的・文化的な協力によって実現した、重要なイベントと言える。
また、ヴェネツィア出身のクリヴェッリ兄弟にとって、ミラノは深い関わりがある街なのだそうだ。
特にナポレオンが、カルロ・クリヴェッリの多くの絵画をイタリア中部から移すよう命じたことがその理由だと言う。そのうちの15点ほどはブレラ絵画館に、2点はスフォルツェスコ城に、さらに2点はポルディ・ペッツォーリ美術館に所蔵されている。
ナポレオン時代をテーマにした2つの重要な展覧会が、クリスマス休暇中も開催される。
1つは、ナポレオンの「首席画家」であり、ミラノの新古典主義の追随者、クリヴェッリの絵画がブレラのピナコテカに到着したまさにその時期に同美術館の重要な人物であったアンドレア・アッピアーニに関する、王宮での個展であり、もう1つは、ガッレリエ・ディタリアで開催される「ミラノ首都」展。
ミラノ市、フェルモ大司教区、インテーザ・サンパオロ銀行が制作・推進する「カルロ・クリヴェッリとヴィットーレ・クリヴェッリのモンテ・サン・マルティーノの祭壇画」は、王宮とガッレリー・ディタリアによるプロジェクトであり、ミラノ市とモンテ・サン・マルティーノ教区との協力のもと、チヴィタ・モストレ・エ・ムゼイがリナシェンテの支援を受けて実施。
ジョヴァンニ・モラーレとマルチェッロ・スマレッリがキュレーションを担当した本展は、ミラノ・コルティナ2026文化オリンピックのプログラムの一環として開催される。
今から楽しみだ。
2025年12月3日 ~ 2026年1月11日まで
Palazzo Marino(スカラ座前) 入場無料
9:30 - 20:00
12月7日は9:30 -12:00(入場は11時半まで)
24,31日は9ː30 - 18:00
8日、26日、元旦、1月6日は9:30 - 20:00
25日は14:30-18:30
今日の一句
生誕祭 芸術作品 分かち合い (ミラノ市に感謝!)

