子供の日 2025 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

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シッター先では、5月5日が近づくと「子供の日だから!」といって勝手に鯉を飾らせてもらう。
 
毎年年末に、Artigiano in Fieraというミラノでも最大級の国際物産展で日本の雑貨類のお店でバイトをしており、鯉のぼりも大中小3サイズ、5色を取り扱っているが、小さいサイズは毎年よく売れる。そして、毎年ブルーとピンクは早々に売り切れてしまうのだ。スタッフは割引して買えるので、3色の鯉はシッター先にプレゼントしていたが、ブルーとピンクは数年待っても買えない状況であった。
 
それが、昨年この2色を少し多めに発注していたようで、最終日まで数枚残っており、ついに5色がそろい、最近シッター先にプレゼントした。
 
「5色そろったら、君たち家族と一緒。でもあまり言うこと聞かなかったらL君(彼らのいとこ)に上げちゃうからね!」と脅す(!)と「絶対欲しい!」と縋られた。笑
 
私が何も言わなくても「黒がパパで、ピンクがマンマ。あれっ?ピンクは僕だから、マンマは赤…。」ブルー、緑は兄弟間で納得のいく配分のようであった。色で性別を分けたりする時代ではないが、何気に子供たちについている認識?というのが面白いと思った。
 
2年前、私が骨折をししばらく仕事を休んでいる間、代わりにいてくれた友人が折ってくれた折り紙の兜も「子供の日」が近くなると飾り出す。
 

 

余談だが、「子供の日」の由来を調べたら、1948年に、5月5日を「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」お休みの日と決められてから、端午の節句の日が、こどもの日にもなったそうだ。

 

子供のお祝いだけではなくて「母親に感謝する」という意味もあったとは知らなかった。

話は基、昨日お見舞いに出かけた友人から、仕事の前か後に家に寄ってくれる?と連絡が入ったので、仕事の前に少し寄った。

 

すると昨日のお礼、と言って柏餅を準備してくれていた。嬉しい‼︎ 共通の友人が作ってくれていたものであった。私も今月何か和菓子を頼みたいと思っていたのだった。

 

 

 

柏の葉でおもちを包んだものが柏もち。
柏の葉は、新しい芽が出るまで落ちない、というところから、“子孫繁栄”の縁起を担ぐとされているのだそうだ。

 

シッター先の子供達に「今日日本では子供の日と言ってお祝いするんだよ。」と幼稚園から戻ってきた時に、兜を見せながら説明すると、次男はすぐにパパさんのところへ飛んでいき、「今日は「子供の日」だから僕が全て決める!」と言っているではないか!? いやいやいや、成長を願う日であって、親に命令し、好き勝手にしていい日ではないよ...相変わらず頭の回転が早すぎて、勝手に解釈、やりたい放題の次男。とほほ...爆

 

帰宅すると、ご飯を炊いて黒鯛を焼くつもりであったが、「鯛めし」になっていた。

 

なぜかめでたい。そして、夕食後お茶と共にほっこり和菓子。

 

日本人で良かったと思う瞬間。

 

今日の一句

子を思い 親にも感謝 子供の日